31、2つめの下位ダンジョン
海辺の下位ダンジョンの準備を初めてから20日あまり、予定したモンスターの数も揃ったのでそろそろ初めてようか。
すでに魔煉瓦の道は完成している。
資材の搬入も進んでいるし、魔素石を仕込んだ首輪をつけてダンジョンエリアの外に出れるパペットたちにより木壁の建設も始まっている。
この下位ダンジョンマスターはレギンだ。
クラスチェンジを二回してレッサーギルマン→ギルマン→ギルマンリーダーとなっている。
後方支援、建築隊としてパペットを20体、海産物の加工用としてパペット10体、ギルマンが30体が今回の陣容である。
別動隊としてインプからクラスチェンジしたレッサーデーモンのサモンとウモンがインプを10体づつ率いている。
サモンの隊は、バートン率いるワーバットと交替、ウモンの隊はレギンの支援としよう。
来光も一旦下げてたいところではあるがサモンがある程度なれるまで、もう少し頑張ってもらおうか。
現状コボルドは120体位だったかな?
左コボルド村にハイコボルドのチカとコボルド20体、右コボルド村にハイコボルドのスイとコボルド20体を配置してある。
来光隊は30体、ダンジョン警備に30体、運搬護衛に20体を配置しているのだが、もう少し増やさないといけないかな?
こうして見るとコボルドも結構増えたものだな。
さらに別枠としてマネのダンジョン所属のコボルド、レッサーコボルドがいる。
パペットに比べると少ないが、パペット系は、あまりにも使い安いのでつい、優先させてしまうからな。
400をこえる数になってしまっている。
コボルドたちに繁殖をさせてもいいんだが、妊娠子育て期間の戦力低下を考えるとな、不足分を召喚してもよいんだが。
ワーバットたちをもう少し増やす方が先かな?
ランクがもともと高いからな、一度に増やせることはむずかしいな。
当面は既存の数でやりくりするか。
ポイントがたまらないな。
とりあえず、地上部の拡張は3キロで一旦止めるか。
その辺りがリザードマンの住みかとの境目だ。
いずれ交渉なり、戦闘なりを考えていかないといけないが、現状こちらにでてくることもないし、放置しとくかな。
さて、ポイントはしばらく貯める方向で考えてるとして、下位ダンジョンの製作に行こう。
一度にいってしまえば、転移陣を設置できるからな。
弁当もって釣りにいくのも良いかも知れん。
ぞろぞろと皆を引き連れて出発、今までで一番の遠出だな。
目的地は山の切れ目を抜けた先に白い砂浜と海がある。
沖に島があるな。
そう遠くないギルマンたちに調査させておくのもいいだろう。
魔煉瓦は水中でも問題ないのだろうか?
この海の先までダンジョン化できたらおもしろいかもしれないな。
なん十年かかるかわからないが、いろんなところにいって見たいものだな。
その為にも下位ダンジョンを作ろうか。
「皆のもの、一旦下がれ。これよりダンジョン製作に入る。レギンはここに。」
「おう‼」
「下位ダンジョンダンジョン設置!!」
『ダンジョンコアの起動を確認しました、ダンジョンマスターを設定してください。』
「ダンジョンマスターはレギンだ。」
『ダンジョンマスターをギルマンリーダー《レギン》様に設定いたしました。《レギン》様、メインダンジョンとの接続を確認しました。制御下に入りますか?』
「おう‼入るぞ。」
『了解いたしました。地上部と地下のどちらにダンジョンを設置いたしますか?』
「おう‼地上部だ。ネス様よろしいですかな?」
「ああ、それでかまわん。」
『了解いたしました。地上部に半径100メートルのダンジョンエリアを設置いたしました。地上部へは後ろの扉よりお上がりください。』
うまくいったな。
あとは、レギンに任せておけばよいだろう。
当面は、住居と魚の加工場と塩田の建設を中心に頑張ってもらおうか。