27、御飯をあげたらいいものをもらいました。
話を聞き終えて俺は思った、こいつはアホ、だろうと。
それでも同じダンジョンマスターだしな、どうしたものか?
しかし人のダンジョンにかまうことはよいことだろうか?
下手なアドバイスをして、責任をとることはしたくないしどうしよう?
とりあえず、飯でも食わせてやるか?
「マイヤー、飯を頼む、こいつの分も用意してやってくれ。」
「畏まりました。」
「いえ、そんなご迷惑では?」グゥー。
口と腹が一致していないな、それにしても人の顔とはここまで赤くなるものなんだな。
可愛そうだからつこまないでおいてやろうか。
「前を失礼します。」
マイヤーがカウンターの上に料理を並べ始めるとエリーゼの視線はくぎ付けになり、口元からヨダレが垂れそうに成っている。
見た目が狐耳美少女なのに残念だ、本当に残念だ。
「はあはあ、ゴクリ、はあはあ、ゴクリ、はあはあ………………。」
なんだろう、この気持ちは、もう少しこのまま放置してみたいがこれ以上は何かのあぶない扉が開きそうなので早く食べさせよう。。
「食っていいぞ。」
「頂きます‼!!」ガツカツ、「お肉だぁ~。」モグモグ「野菜だぁ~。」シクシク、パクパク、「おいしー!!」シクシク、パクパク「あ」シクシク、ジー、シクシク、チラ、シクシク
なんか、泣きながらみられているな、ああ、もうないのか。
シクシク、ジー、シクシク、チラ、シクシク。
「・・・・これも食べていいぞ。」
「#$€+%$=€」モグモグ、パクパク
言葉を忘れているな。本当にどんなに生活をしていたんだか?
やはり少し手を貸してやるか?
多少なりともポイントが得れればましになるだろう。
「げふっ」
・・・・今、女の子らしからぬ音がしたが、聞かなかったことにしよう。俺は紳士だ。別の意味を持たない方の紳士だ。
真っ赤に成っているが、満足げだな。
「落ち着いたか?」
「すいません、すいません、すいません。」
「謝らなくてよいよ。」
「すいません、すいません、すいません。」
「もういいから頭を上げて。」
「すいません、すいません、すいません。」
ハー、どうしようかね?ずーと頭を下げてすいませんをいい続けているよ、壊れた?なんだっけ?思い出せんがこういうときは、斜め45度を右から打つべし。
「ギャフン!!」
ああ、最初みた薄幸の狐耳美少女はどこにいったんだ?
目の前の駄狐ではないはずだよな?
「は、私はいったい?」
「正気戻ったか?」
「え~と?」かァァ「すいませんでした。」
「それはもういいから。」
「え、でも」
「そんなことより今後のことを考えた方がいい。」
「今後?そんな初対面の相手に」(//∇//)
「いや、違うからね。残念狐は圏外です。」
「座、残念狐!!」
「残念狐は置いて置いてだ、お前ダンジョン改革を考えよう。」
「いや、おかないでよ‼」
「まずは、どのぐらいポイントが残っているか?」
「え~と、500ポイントほどですが?」
「料理はできるかな?」
「料理はできます。」
「なら、料理店を開いたらどうだ?一食1ポイント位で販売すればいいだろう。」
「それだと、そちらの収入を減らせませんか?」
「そこは、気にするな。そっちはレストランのようなものにすればよい。」
「ありがとうございます。では準備に入ります。あ、こんなのもしかないですがお礼の気持ちです。では、失礼します。」
「あ、・・・・何かかっていけよ・・・・。お前のところは芋しかないんだろうが、ったく、いったい何を置いていって・・・・、これは!」
俺は、彼女の出ていった扉を見つめるのであった。