24、設備確認
ナビピクシーNo.39こと、ミクから店のことを聞かないとな。
店以外のことも聞けるか?色々聞いてみるか。
「ミク、何故、いきなりダンジョンマスターの交流の場所を作られたのかしっているか?」
「ええとですね、〔バキューン〕様がぁ~一々〔ドゴーン〕を使って必要なものを用意するのがめんどくさいのでぇ~〔イヤーン〕に町をつくって交換させればいいじゃねと思い付いたそうですぅ~。」
「ちょっとまて、お前の台詞に修正音がかかっているのだが?」
「え~とですねぇ~。ピクシー全般に言えることなんですがぁ~、おしゃべりなのでぇ~〔禁則事項〕様にぃ~〔禁則事項〕されているんですぅ~。」
よくわからんが情報制御がされているのか。
こいつからこの世界の情報を得るのは無理そうだな、次は店の確認をするか。
「店についての基本情報はどうだ?」
「え~とですねぇ~。まずはぁ~、カウンターの下にあるボックスを確認してください~。」
「ええ~と、これか?」
カウンターの下に大きめの箱があるな、蓋を開けると黒い渦がある。
大丈夫か、これ?
「それは、アイテムボックスですぅ~。商品を保管できますぅ~。中は時間が止まっていますぅ~。中に2つの道具が入っているので出してみてください。」
この渦に手を突っ込まないといけないのか?
ええい、ままよ。
ン?これか?棒状のものがあるな。
取り出して見るか。
なんだ、これは?
木の棒にシートらしきものが巻いてあるな?
確認は、もうひとつを出してからにするか。
大きめの板かな?わりと大きいもののようだな。
取り出して見るか。
80センチ×60センチ位だろうか?
黒い板の入った額縁のようなものだな、もうひとつ10センチ×5センチ位の小さいのが張り付いている。
両方とも意味がわからんものだ。
「こいつらはどう使うんだ?」
「え~とですねぇ~。こっちのシートはぁ~、壁に張ってください、アイテムボックスの出し入れができますぅ~。」
「張る場所はどこでもいいのか?」
「コアルームかそのひとつ上の階でお願いしますぅ~。他階では使用できないですぅ~。」
「わかった、説明を続けてくれ。」
「はぁい。つづけますぅ~。大きめの板は精算台、小さいものは端末ですぅ~。」
「精算台とは?」
「精算台は、商品をのせれば値段が出ますぅ~。コアの石板を触れさせればポイント精算されますぅ~。精算が終われば基本的にアイテムボックスに転送されますぅ~。」
「精算台は、アイテムボックスの中のものを取り出すこともできますぅ~。端末で操作可能ですぅ~。値段をつけるのも端末でお願いしますぅ~。」
「精算台を通さずに商品をもって出た場合はどうなる?」
「お店の中では、商品の使用は基本的にできません。商品を持ち出した場合、お店を出たとたんにもとあった場所に戻りますぅ~。」
向こうより便利ではないのかな?
転送宅配サービスって。
陳列の商品を万引きされることも無いようだな。
あと聞いておかないといけないことはなんかあったけか?
陳列台なんかはパペットに作らせればよいとして、他になにかあったかな?
ああ、そうだ、買い取りは可能なのかな?物々交換なんか持ちかけられそうだが?
「持ち込み商品の買い取りは可能か?」
「精算台の上にのせてこちらの端末を触れさせれば可能ですぅ~。」
「嫌な人物の追い出しはできるかな?」
「このエリアは戦闘禁止ですぅ~。店内で出禁扱いにされると自分の店に転送されますぅ~。またぁ~、お店の場所も認識できなくなりますぅ~。」
居座りやクレーマ、押し売りなんかも対処可能か。
大体こんなところかな?
「ああ、そうだ、ミクに店番は頼めるのか?」
「店番ですかぁ。できますけどぉ~、商品の陳列とか無理ですよぉ~。」
「そこはパペットを用意するから問題ないだろう。」
「それなら大丈夫ですぅ。」
「じゃあ、商品の準備をしてくる。」
「ついていっていいですかぁ。」
「まあ、いいか。ついてこい。」
「お出かけですよぉ~。」
ミスったかも知んないな、まあいいかな。