23、ミク
海辺ダンジョンを作ると決めてコアの欠片、魔煉瓦の備蓄開始してから数日、いきなり頭の中に声が響いた。
【ダンジョンマスターの諸君!君たちがダンジョンマスターに転生してから間もなく6ヶ月。ダンジョンライフを楽しんでいるかな?色々不満があるだろう。物資の不足もあるだろう。そこでダンジョンマスター用商店街を設置することにした。情報交換をするもよし、商売をするもよし自由に過ごしてもらってもかまわない。各員に5畳ほどのカウンター店舗を与えるので自由にカスタムしてくれたまえ。これよりに扉がコアルームに現れる。10日後迄に準備を整えてくれ。では、これからもダンジョンマスターライフを楽しんでくれたまえ。】
え~と?
商店街?
他のダンジョンマスターとあえる?
いきなりで理解が追い付かない。
神?は、いったい何を考えているのやら。
俺たちに何をさせたいんだろうか?
情報が少ないし、今考えても仕方ないか。
商店を持てるとあったがポイントが不足気味だから正直助かる。
ある程度の品数を用意しないといけないな。
売れそうなものはなにがあるかな?
醤油、味噌は確実に売れるだろう。
野菜類は、詰め合わせで売るか、5~10ポイント位で売ればいいだろう、普通にポイントで購入するのと変わらない値段ではあるが、ポイントだと一箱すべて同じものだからな、問題なく売れるだろう。
ポーションはまだ無理か、恒久化はまだできていない。
あとは、魔晶石かな?
保有MP10~30位のものを出せば売れるだろうか?
商品を考える前に店舗?の確認しておかないといけない。
5畳ほどのカウンター店舗ということだが、バックヤードなんかはあるんだろうか?
他には、店番もいるな?
今のところ召喚ポイントが厳しいからな、ウットパペットを鍛えてクラスチェンジさせておかないとな。
10日でマギドールまであげることができるかな?
とりあえずエドに頼むか、自由に動ける上位種は少ないな、もう少し増やすかな?
とりあえずコアルームにいってみよう。
新たな扉があるな。
これだろうか?
ン?なにか書いてあるな?
【開店準備期間残り9日と4時間31分】
残り時間?かな?
まあ、いいか、気にしても仕方ない、入って見るか。
扉を開けるとちょっと薄暗い部屋に出た。
神?が言った通り5畳ほどの部屋があり手前に1/3ほどのところに部屋を区切るようにカウンターがある。
向こう側にも両開きの扉があるがcloseとかかれた板が打ち付けてある。
多分剥がせないんだろうな。
とりあえず確認しようか。
カウンター野球のボール位の水晶みたいな珠が1つある、色合いからみてダンジョンコアと似たような感じがする。
とりあえずさわって見るか。
ピカ一ー。
うオー、目が目が!!
トラップだったのか?
「あの~大丈夫ですかぁ~?」
まだ余りよく見えないな。誰だ?
「あの~聞こえていますぅ~?」
ようやく見えてきたが‼辺りには誰もいない。
「誰だ‼どこだ‼」
「下ですぅ~。カウンターの上ですぅ~。」
下?カウンターの上?人形じゃないな。
羽の生えた20センチ位の女の子だな。
「・・・、ちいさっ!!なんだ?お前は?」
「私は、ナビピクシーNo.39ですぅ~。お店のお手伝いをしますぅ~。」
「え~と、名前はないのか?」
「ナビピクシーNo.39ですよぉ~。」
ちゃんとした名前が無いようだな。39だからミクでいいかな?
「呼びづらいからミクと呼んでよいか?」
「ミクですかぁ~。ありがとうございますぅ~。」
「これからよろしく。」
「よろしくですぅ~。」
ストックが切れたのでしばらく2日おきの投稿になります。