19、下位ダンジョン設置
下位ダンジョンの設置の方針を立ててから5日ようやく魔煉瓦の道が完成した。
下位ダンジョンを任せるマネと配置するウットパペット、ウルフたち、荷車を引くライトカウ等を引き連れて設置予定地に向かおうか。
初めて下位ダンジョンを設置するのでちょっとドキドキしている。
目的地に着いたな。
来光たちが頑張ってくれたようだ。
多少切り株が目立つが、あの人数では仕方ないかな?
下位ダンジョンの範囲は半径100メート魔煉瓦の道より放れている。
中心までマネに来てもらわないといけないがどうしょうか。
ダンジョンコアの欠片を使おう。
ダンジョンコアの欠片は、接続していなくても1日位ならば使える。
予定地の中心にダンジョンコアの欠片を置いて、ダンジョンエリアを作り出す。
ア、コボルトが輿にのせてマネを運んで来たよ。
ダンジョンエリアから離れたせいか輿に座って一切動かない姿は、まるで生け贄のようだ。
ダンジョンマスターにするので間違ってはいないかも知れないな。
「マネ、動けるか?」
俺は、欠片で作ったエリアに着いたマネに尋ねた。
「はい、大丈夫です。」
「では、下位ダンジョンの製作に入る。よいな。」
「はい。」
俺が緊張してどうする。
落ち着け俺、深呼吸だ、ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。
よし、お約束をしたら落ち着いた。
「では、始めようか。とりあえずマネ以外は、エリアの外に出よ、万が一に備えるのだ。」
「「「「はっ」」」」
みな、エリア外に出たな。地面に下位ダンジョンコアを置いて。
「ダンジョン製作!!」
ピカッッ!!!ウァまぶしい‼
ン?ここはどこだ?
8畳位の部屋か?中心の台座に下位ダンジョンコアがある。
うまくいったのか?ア、マネは?
「マネ、無事か?」
「はい、問題ありません。」
『ダンジョンコアの起動を確認しました。ダンジョンマスターを設定してください。』
「ダンジョンマスターはマネだ。」
『マギドール《マネ》をダンジョンマスターに設定いたします。』
『ダンジョンマスター《マネ》様、メインダンジョンとの接続を確認しました。メインダンジョンの制御下に入りますが。よろしいでしょうか?』
「ネス様のダンジョンの制御下に入ります。」
『了解しました。初期設定が終了しました。現在コアルームと半径100メートルエリアをダンジョンとなります。ダンジョンは地上部に設定しますか?それとも地下に設定しますか?』
「ネス様いかがいたしましょうか?」
「ダンジョンコアよ、地上部に設置した後で掘削可能な地下階層は設置可能か?」
『はい、ネス様、可能です。』
「マネ、地上部に設定してくれ。」
「わかりました。地上部に設定いたします。」
『地上部に設定いたします。ダンジョンが解放いたします。地上部には後ろのドアよりでることが可能になります。』
「マネ、地上にでるぞ。」
「はい、お供いたします。」
ここのダンジョンも階段が長いぞ、基本的にダンジョンの階段は長いものなのだろうか?
「主殿、御無事で?」
「来光か?大丈夫だ、問題ない。」
「いきなり消えられましたので驚きましたぞ。」
「下位ダンジョンを設置予定地とコアルームに送られるようだな。なにぶん下位ダンジョン製作は初めてだったからな、心配かけたな。」
「いえ、滅相もない。」
「そうか、ではその話はおくとして当面は辺りの整地だな。バートンはいるか?」
「・・・ここに・・。」
「周辺の哨戒をウルフたちとしてくれ。」
「・・・御意・・。」
「来光、悪いがしばらくは整地の手伝いをしてくれ。」
「は、了解いたしました。」
「マネ、どの程度ダンジョンの操作について理解しているか?」
「はい、理解しております。」
「モンスター召喚については?」
「ネス様の未召喚モンスターを私の召喚リストに移すことができますが、一度移したモンスターはネス様が召喚することは出来なくなります。モンスターの移籍は、ネス様からは移籍可能ですが、私側から移籍させることはできません。」
「ダンジョンポイントについてはわかるか?」
「配下モンスターの精製ポイントについては、所属ダンジョンマスターに、狩りの成果によるポイントは、私の管理するエリア内の場合20%、ネス様のダンジョンに入ります。」
「ポイントの移行に関しては?」
「互いに可能ですがロスが50%出ます。」
なるほど、だいたい理解できたな。
モンスターのリストを移行しなければいけないのはいたいが、たいした問題ではない。
未召喚のものは、インプ、ビックコックローチ、グリーンキャタピラー、シャドーイーター、レッサートレントだな。
グリーンキャタピラーを移して見ようか?
「マネ、グリーンキャタピラーをそちらのリストに移した、召喚してみてくれ。ネームドで頼む、名付にはしなくてよい。」
「畏まりました、召喚致します。グリーンキャタピラー召喚、ネームド、1体」
うまく召喚できたようだな。
あとは転移台を設置するのは、俺の方のポイントで可能だな。
「つれて来たパペットはそちらに移す。あとは、最大ダンジョンポイントの増大するのはどうすればよいかな?」
「5,000ポイントまでは、ダンジョンコアの欠片を側に置いておけば増大致します。また、ダンジョンポイントを100ポイント消費すれば1ポイントあげることができます。」
「掘削可能な地下階層を作るノニ必要なポイントはいくらだ?」
「2000ポイント必要です。」
「わかった、できるだけ欠片を回そう。あとは頼んだぞ。」
「お任せください。」
さて、帰るとするかな。
下位ダンジョンはマネに任せておこう。
多少支援は必要だろう。
送れそうなものは用意してやらないとな。
魔石は1日辺りの20ほど手に入るのですべて回してやるかな?
向こうでも魔石は回収しているはずだ。
こちらから回すより向こうでも作らそうか?
マギドールならば錬金術を取得できるな、魔晶石の生産も手伝ってもらいたいし、召喚しておくかな。
ア、ポイントが少しテンション足りないな。
ウットドールでは取得することができないし、魔晶石を作るとMPが厳しいからな、もう少し手がほしいのだが、どうするかな?
しばらく貯めないとな。