16 状況確認
さて、防衛戦力は確保できたと思うが、ランクが低いのが問題ではある。
ポイントを貯めていかないといけないし、地上部の拡張も進めないといけないかな。
モンスターが生むポイントが300ポイントに狩の成果が200ポイント前後ある。
ためるのに並行して拡張していくことは可能だろう。
いや、先に地下4層を作った方がよいかな?
必要なポイントは15000ポイントだな。
50日ポイントを使わなければ製作可能だがどうしようかな?
そういえば、内政班の生産状況は、食糧の自給率位しか把握していないな?
色々調整する必要があるかも知れないし、頼んだものもできているかもしれない。
「マイヤーいるか?」
「ハイ、おそばに!!」
「ノカ、マネ、来光、あとはバートンを会議室に呼んできてくれ。」
「畏まりました‼しばしお待ちを」シュタ
う~ん?マイヤーはメイドとパペット統括の設定だったはずなんだが?
クラスチェンジしたらますます忍びポクなって来たような?
動きもなめらかになったし、球形関節さえ気にしなければほぼ人といってさわりないレベルになっている。
一応メイド服を着ているし、俺の世話は完璧にこなしてくれているんだが…………どうしてこうなった?
さすがに、自室に呼ぶことは変であるから、マスタールームを拡張して会議室を作ったのはいいが、椅子と机だけの簡素な部屋に配下モンスター達は不満があるようだ。
もっと豪華にしろと。
普通逆だろうと思うんだが?
今は、ダンジョンの拡張を優先的にしているので、その内地上部に城でもたてようか。
配下モンスター達もちゃんとした家をたててやりたいな。
コンコン!!
「失礼いたします。ノカ、マネ、来光、バートンを連れて参りました。」
ン?来たようなだな。「入れ。」
「よく来た、とりあえずは席につけ。」
立ったまま報告を聞くにはどうもなれない。
立たしたままでも問題無いかもしれないが、小市民な俺はなれないな。
前世の職は何をしていたかは思い出せないが、記憶にロックがかかっているのは、もう諦めた。
「まずは、西に下位ダンジョンを設置しようと計画しているのだが、ダンジョンマスターとしてマネを考えている。」
「私ですか?」
「ああ、なにか問題でも?」
「いえ、マイヤーや来光の方がよいのではと思いまして。」
「マイヤーには、ダンジョン内の統括を、来光にはコボルト族長として動いてもらうのでダンジョンマスターになってもらう訳には行かない。」
う~ん、クラスチェンジして個性や自我が出てきたのはいいことなのだが、反論して来るとは成長しているな。
今までは、命令には絶対だったんだが。
「しかし私でよろしいのですか?マギドールの私では防衛はできても付近の制圧はできないのですが。」
「そこは気にしなくてよい。拠点として使うつもりであるし、制圧戦に関しては、別動隊を考えている。ダンジョンの拠点化と保全を考えて入ればよい。」
「それならば務まるかと、拝命お受けいたします。」
「では、別動隊として来光、コボルトの半数率いて支援を頼む。ハイグレイウルフ、グレイウルフの一部も一時的に配下として配置する。」
「承った。しかるにオークとゴブリンのどちらから攻めましょう?」
「拠点としてつかうにあたりまずは、周辺の制圧を第一とせよ。それと煉瓦道ができるまで木材採取と護衛、バートンは、周辺の勢力の把握と間引きを頼む。」
「わかりました、周辺の制圧と木材採取を行います。」
「・・・了解・・・。」
「では、下位ダンジョンの件はよいだろう。ノカ生産状況を報告してくれ。」
「報告いたします。食糧の自給率に関しては現在のところ120%となっております。武器類に関して金属が不足しておりますがアイアンタートルからの採取、並びに訓練相手であるスケルトンのドロップ武器を鋳潰すことにより多少改善が見られますが他の確保手段が必要になるかと思われます。」
「木材の不足はかなり深刻ですので下位ダンジョン付近の材木を回していただきたいと思います。」
「酒類、醤油、味噌を研究する様にとのご命令ですが、エールと林檎や山葡萄の果実酒、醤油、味噌は最終発酵工程入っておりますのでまもなく試作品をお出しできるかと思われます。」
「不足しているものは他にないか?」
「今後ダンジョンを拡張していくと農地が不足して来ると思われます。」
「その点は地上部に農地を確保する予定だ。」
「私では、地上部まで手が回りませんが?」
「新たに屯田兵用パペットと指揮官用を召喚する予定だ。」
「畏まりました。であれば問題ありません。」
「他は、、、ないようだな。では解散とする。」
魔素石煉瓦の道ができるまでしばし待機するかな?