6、トレーニングをしましょう。
食糧の確保はすぐ手に入る訳ではないが、とりあえず目処をたてることができたし、生活スペースも確保できた。
次にすることは戦力の増強だな。
といっても、ポイントの残りも2000ポイントほどしかないから、召喚に頼る訳にもいかない。
コボルトたちが食糧確保のため外に出しているし、パペットたちには、作業をさせているから、多少なりとも経験値を得てはいるだろう。
しかし、それほど多くの経験値が得れる訳ではないだろう。
できることと言えば、俺自身のステータス向上のためのトレーニング位かな?
何から始めようか?
やはり魔法から始めよう、使って見たいからな!
で、どうやって使えばいいんだ?
えーと、小説とかでは、どうやっていたかな?
体内のなかにある魔力を感じるんだったっけ?
…………………ン?、これか?
案外すぐにわかったな。ああ、そういえば、さっきも魔道具から魔力を感じることもできたし、もともとできるようになっていたのかな?
体も前世とは違うし、魔力操作のスキルもとっている。
できて当然かな?では、魔法を使って見るのにここではまずいな。
一度地上に出ようか。
………………………300段上らないとな。考えるだけで気が滅入るな。
気合いを入れてダッシュでいこう‼
というわけで地上にやって来ました‼
誰にいっているんだか。
階段上りは思った以上にきついな。
しかし、繰り返せばいいトレーニングになりそうだ。
その内耐久力上昇とかHP上昇とかのスキルがつくかもしれないな。
さて息も整ったところで魔法を使ってみようかな。
とっている魔法は地魔法なのだが、レベルも低いし攻撃魔法としてはせいぜい牽制がやっとだろう。
まあ、戦闘を主目的で取った訳ではないから問題ないな。
まずは、魔法を使うことになれることが重要だ。
地上に出てきた目的のものは、パペットたちが掘り出している残土だ。
あれを魔法でブロック状にする。
魔法の練習ができさらには建築資材もできるので二倍おいしい。
スキルのお陰だろうか、やろうと思うと何となくやり方がわかる。
土の山からブロックを切り出すようにイメージして、、、
うまくいかない?イメージが足りないのかな?
MPは減った気がする。魔法の発動はしているのだろう。
呪文でも唱えるか?
何となく駄目な気がする。キーワードはどうだ?
発動条件を決めておけばいいだろう。
1、イメージをする。
2、必要魔力を用意する。
3、キーワードを決めて魔法を使う。
こんな手順だろう。
もう一度チャレンジしてみよう。
イメージは煉瓦だ。均一に土が固まったものをイメージする。
両手に魔力を集めて、キーワード「クリエイトストーン」を唱え発動させる。
どうだ?
う~ん、煉瓦というには歪すぎるな、しかも密度が一定ではないな。
失敗だな。でも、意味のある失敗だ。
とりあえず、魔法を使い形を作ることには、成功している。
あとは練習あるのみだ。
クリエイトストーンを繰り返しすること20数回、なんとか使えそうなブロックができたが、二日酔いのような頭痛がするようになってきた。
MPがつきてきたのか?
ステータスで確認すると《MP3/30》になっている。
よく小説とかであるMPを使いきって超回復も考えたが現状でそこまで無理をすることもないだろう。
少し休んでから、剣術の練習でもしよう。
作業しているパペット一体にいってマイヤーを呼びにいかせよう。
コボルトの来光も剣術スキルをもっているが、100センチと小柄だからやりづらいとおもうのでマイヤーを選んだ。
「マイヤー、悪いが剣術の修行に付き合ってくれ。」
コク。(了解いたしました。)
う~ん一応念話スキルをとっているから何となく言いたいことはわかるが感情がない?いや、自我が薄いのか。
ランクFだから仕方ないかな、もう少しなんとかしたいな。
せめて世間話ができる位には成長して欲しいものだ。
「では、いくぞ‼」
俺は、気合いを入れて木剣を握りマイヤーに切りかかった。
ー数分後ー
ボッコボッコにされました。(泣)
やはり、スキルのあるなしでは、ずいぶんと違いがあるのだろうか?
素振りから始めようか。
ダンジョンコアがあるかぎり死ぬことはないのだから焦らずに訓練することにするしかないか。