強大な三つの力 ~トライアングル=エクシード~
おはにちは!らいなぁです!
これは時間の合間に書いた短編です!
元は連載小説として考えた作品ですので、基本設定だけでも読み取っていただければ幸いです。
ご要望でもありましたら、連載小説として投稿致します。
もし自分が居る世界に強大な三つの力があったら?
たとえば「科学」
たとえば「魔法」
たとえば「錬金術」
その三つが同時に世界にあるということは、それら全てを独占した悪者が居た場合、それ即ち世界の終わりを意味しているのではないか?
強大な力に対抗出来るはずの力が、既に相手の手にもあるのだから。
しかし、世界はそう簡単に思い通りにはならない。
強大な力には何かしらのリスクがある。
一つでも力を手にした場合、他の力を手に入れられないよう、神の制約が存在しているのだ。
だがこれは役に立たない。何故か?一見するとこれ以上の制限は無いように見えるのに。
それは、その力の頂点を極めた「人間」が悪者の手に落ちた時、悪者がその力を手に入れた事と同義だからだ。
三人の頂点が、一人の悪者に付き従ったなら、それも即ち世界の終わりである。
ならば、その頂点が集まり、一様に世界を救おうとした場合、悪者を倒せば世界は救われるのか?
強大な力を手に入れようとする悪者を倒せば、戦争や虐殺が行われずに済むのか?
答えは否だ。
現実問題、一人の頂点に両親を殺された少年が、今ここに居る。
「魔法」の頂点に両親を殺された少年は、その少女に復讐を誓う。
それから十年が経った時、少年は頂点と共に居た。
何故こうなった?少年が考えた時、かたわらの妹が恨めしそうに頂点の少女を見る。
「魔法」の頂点と共に旅をする少年は、同行する妹と自分を考え、ふと思った。
「魔法」の頂点である両親の仇の少女。
「錬金術」の頂点である最後の肉親の妹。
「科学」の頂点である自分自身。
この三人が居れば、世界をどうにでも出来るんじゃないか?……と。