表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
敗戦魔王の戦後処理  作者: てんたま
69/79

68話 魔王「え? この法王様の言っている事が分からない」

~ストーリー~

先代の魔王の手によって、長きの間、封印され眠りについてた魔王の息子が、久々に目を覚ますと、父親である魔王が勇者に討たれた10年後の世界だった。

さらにその事情を教えてくれた、かつて先代魔王の右腕だった参謀から、魔王を討たれ力を無くした魔族は、人間に無条件降伏したと、驚くべき事実を伝えられる。

しかし驚く事はそれだけでは無く、人間側は、無条件降伏を締結させるにあたって、魔王の息子である自分を、新魔王として即位させる事を条件の一つとして言ってた来たと言うのだった。


~今回のあらすじ~

女勇者と魔族子供♀が仲直りして、メデタシメデタシとなったと思ったら今度は法王様が女勇者を呼んでいると、法王おかかえの聖騎士が呼びに来る。

それに女勇者は露骨に嫌な顔をするが、法王とは一体如何なる人物なのか?


登場キャラ


魔王

前魔王の息子で、人間の国の要請で新しい魔王に就任した。

前魔王と違って花や動物を愛する優しさと高圧的な者には強く出れない気弱い性格。

年齢も人間換算で15歳。

そして魔王の系譜らしくとてつもない魔力の持ち主だが、その力を恐れた前魔王に自分は弱いと洗脳されている。

後妹がいる。


女勇者

口も性格も悪い外道勇者。

気は強いが逆境に弱く、泣いてしまう事もある。

また火に対し強いトラウマを持っている。理由は不明。

見た目は胸は小さく金髪ツインテール。


神官妹

聖職者だが計算高く、自分が助かるためなら平気で仲間を見殺しにする汚い性格をしている。

また性癖が年上思考で、大臣を愛している。

元勇者のパーティーで僧侶をやっていた時期もある。


神官姉

神官妹の姉。

喋る事が不得意で話す言葉が訥々になりがちになる。

そんな風だから引っ込み思案に見えるが意外に自分の意志を通す。

性癖は年下思考で子供が好き。

その事から見た目が子供な魔王が好き。

後ちょっとMっ気もあるかも知れない。


魔法使い

エルフで魔王軍に娘を殺された事から、その恨みを晴らす為魔法使いになった。

性格は真面目で固い印象があるが、子供を慈しむような優しい一面もある。

女勇者とは魔王討伐の為パーティーを組んでいた時期もあったが、女勇者の心無い言葉を言われ現在はとても嫌っている。


・魔族の子供たち


魔族子供♀

魔族の少女、少し控えめだが仲間思いの優しい子


魔族子供1

ヤンチャな性格で、すぐに無茶な行動するトラブルメーカー。


魔族子供2・3

魔族子供1の子分のような存在


魔族っ子幼

魔族の幼女。

戦魔将軍を父と呼んでいた戦災孤児。

何事も疑いなく信じてしまう無邪気な性格、後まだ喋るのになれていない。


呪族の幼女

魔族とは違い、呪いの力を使う一族の生き残りで元その女王。

前の戦いで覚醒魔王に力を根こそぎ奪われ封印されてしまい、幼女の姿になってしまう。

幼女になった当初は喋るのに慣れず舌足らずだったが、だんだん慣れてきている。

わらわなど、昔の日本のお姫様のいような喋り方をし、その喋り方通り高飛車な性格をしており、さらに呪いの一族らしく恨みがましく陰湿な性格もしている。

また性癖が同性愛者な事から若い女が好きで、見てくれが美しい女勇者が好き。


参謀

前魔王の片腕だった魔族。

魔王を復活させて今の状態を作ってしまった張本人。

行動では魔王につき従っているフリをしているが、内心では魔王を利用して魔界の再建を狙っている。

そのように表の態度とは裏腹にいつも何か隠している感じの油断のならない性格をしている。


商人

姫の専属アドバイザーとして仕えている商人。

姫に頼まれ魔王をおとしめる為にやってきた。

口が上手く、人の心をつかむのが上手いが、その反面いつも何か隠しているようにも見える胡散臭い人物。


王国の姫。

常に上から目線で物を言う高飛車で傲慢な性格しており、利権など金になる物や自分が面白いと感じた物に目が無い。

今回も魔界の利権を狙ってやってきた。


メイド

大臣たちが魔界視察に来た時についてきたメイド。

いつの間にか魔王城に住み込み生活をしている。

メイドらしく引っ込み思案な気弱な性格。

また女勇者に拾われてメイドになったらしい。

その過去には何か色々ある様子。


戦魔将軍

元旧魔王軍の七魔将軍の一人。

戦魔名前のごとく力で全ての物事を解決しようとする戦士系タイプの魔族。

ミノタウロスがさらにマッチョになったような容姿をしており、正々堂々をモットーとする豪快で武人のような性格をしている。

ただ認めた主にないがしろにされるのは苦手で、よく魔王の言葉に素でショックを受けていたりする

また語尾にござるを付ける。


戦魔副長

戦魔将軍の右腕的存在で、柔らかい考えに冷静に場を見れる事から、頭の悪い戦魔将軍の代わりに色々考えてくれたりする。

性格も平和主義者と言うほどでもないが、むやみに喧嘩をして敵を作る事は良しとはしない性格。


妖魔将軍

魔王軍七魔将軍の一人で、戦魔将軍の弟。

家族が泣き叫ぶ顔見ながらその家族を食い殺す、魔族でも嫌悪するヘルムシュヴァイセンと言う料理を好んだり、そんな残虐な事を好む救いようない外道魔族。

戦中に女勇者によって拷問されて殺された筈だが、何故か甦って再び勇者の前に現れる。

聖騎士1「法王様はここでお待ちです」

聖騎士2「どうぞ」

女勇者「帰る」

聖騎士1・2「え!?」

神官妹「ここまで来て何言ってるのよ」

神官妹「良い? 法王様は女勇者に会えなきゃ、魔界の平和記念式典の演説をやらないと公表して今すぐ帰るって言ってるのよ?」

神官妹「そんな事になったら信者共が帰っちゃうからお金が巻き上げられない…」

神官妹「じゃなくて滞在費が稼げないじゃないっ!」

神官妹「私の計算じゃ借金を返すなら…残り七日は信者の大半をこの地に引き止めないと厳しいわ」

神官妹「分かる!? そうなると借金が返せなくなるのよ!?」

女勇者「知らねーよ! だいたいアタシの借金じゃなくて、魔王の借金だし、アタシ関係ないしっ!」

魔王「あはは…」

女勇者「笑ってんじゃねえよ!」

神官妹「…ちょっとここまで来て駄々こねないでよっ!」

神官妹「アタシがここまでやるのにどれだけ苦労したと思ってるの?」

神官妹「法王様よ!? 世界の法王様を動かしたのよ!?」

女勇者「知るかよ! お前が勝手にやっただけだろ」

女勇者「だいたいアタシに相談無いとかおかしいだろ!?」

神官妹「だって女勇者、言ったら絶対に逃げたでしょ?」

女勇者「たりめーだっ!」

女勇者「とにかくアタシは絶対にやらないからな!」

神官妹「何でよちょっと法王様と食事お付き合いすれば良いだけの話でしょ!?」

女勇者「それが嫌だって言ってるだろっ!」

神官妹「…世界には法王様と食事したいと望んでも出来ない人が沢山いるのよ?」

神官妹「それを嫌がるなんて、何て贅沢な人なの…」

女勇者「だったらそいつらと食ってれば良いだろうが!」プイ。

神官妹「…ではどうあっても断ると?」

女勇者「そう言ってるだろ」

神官妹「なら仕方無いわね…」

神官妹「魔族子供♀ちゃん…残念だったわね」

魔族子供♀「え? 私ですか?;」

神官妹「そう…女勇者がこの件を断ったら、残念だけどこの街は、王国に取られちゃうの」

魔族子供♀「え…」

女勇者「…!」

神官妹「そう…せっかく魔族子供ちゃんたち魔族が頑張って築き上げた街は無くなるの…女勇者が断るから」

魔族子供♀「え…え…」

神官妹「魔族子供♀ちゃんたちはそうなったらこの街を出ていかなければいけなくなるの…女勇者が断るから」

魔族子供♀「そ、そうなんですか?」

神官妹「そうなのよ、これも女勇者が断るから、女勇者が断らなければ平気だったのに、女勇者が何もかも…」

女勇者「わーったよ やれば良いんだろやればっ!」

神官妹「ええ!? やってくれるの女勇者?」オドロキ。

女勇者「…殺意が湧くほどのわざとらしさだな…;」

神官妹「わざとだなんて…アタシはその勇者らしい事故犠牲的な精神に感動してるのよっ!」

女勇者「確かにあの法王と飯食うなんざ事故以外何物でもないけど、自己犠牲な?」

魔王「女勇者さんってそんなに法王様苦手なんですか?」

女勇者「親の仇…以上の目で見てるかも」

魔王「妖魔将軍より嫌いなの!?」

魔族子供♀「…」

魔族子供♀「じゃ、じゃあ…私もお姉ちゃんと一緒に、法王様とご飯食べます…!」

女勇者「!」

神官妹「え? 魔族子供♀ちゃん…いや…あのね、あんまり勝手にね?」

女勇者「そうだ、ダメだっ!あんな奴にあったらあんたが汚れちまうっ!」

魔王「そ、そんなに…法王様って」

魔族子供♀「でもー…私お姉ちゃんの少しでも役に立ちたい…」

女勇者「…!」

女勇者「ああ…本当に可愛いな魔族子供♀はっ!」ナデナデナデナデ。

魔族子供♀「や、やだ、お姉ちゃんくすぐったいよ♪」

聖騎士1「あのー…法王様何でも良いって言ってるので、もうここにいるメンバー全員早く部屋に入ってくれますか?;」

神官妹「え…あ…そ、そうですか、じゃあまあ行きましょうか…」

女勇者「ちっこうなったら腹をくくるしか無いな…」

女勇者「ええい勇気を出していくぜ!」

魔王(女勇者さんが、ここまで嫌がる法王様ってどんな人なんだろう)

一同「…」ゾロゾロ。

魔王(…外から匂っていたけど、もう食事は用意されてたんだ…)

魔王(それで…法王様はどこだろ…部屋には何人かいるな…)

魔王(えーとやっぱり…食卓の席についてる人だよな…)

グラサンデブ「…」

魔王「…」

グラサンデブ「…」

魔王(えーと人を外見で判断してはいけないと思うんだけど…)

グラサンデブ「…」

魔王(何か…凄いガラの悪そうな人が席についてるんですけどっ…!)

魔王(まさかこの人が? …法王…様なの?)

魔王(いやでも…これが創造神教の法王様って…)

グラサンデブ「よー…」

魔王(…! 喋った)

グラサンデブ「よーーーーっっっ!!!」ドン!

魔王(と、飛んだ!?)

グラサンデブ「…!」ズウン。

魔王(目の前に降りてきた!?)

グラサンデブ「…」

魔王「な、何…」

グラサンデブ「よー…よー」

魔王「よ、よー?」

グラサンデブ「よー…Yo! Yo!」

魔王「え、な、何…?」

グラサンデブ「お前魔王?♪」

魔王「え? は、はあそうですが…」

グラサンデブ「俺法王♪法の王、法王♪」

魔王「???」

グラサンデブ「だから俺の法♪この世界の法♪俺の、言うこと、全部正しい♪」

魔王(え…何だろこれ…;)

グラサンデブ「それは魔界でも♪同じこと♪だから魔王の、お前でも、俺の法黙って従う♪これ自然の摂理、絶対♪」

グラサンデブ「Hoo!(法)Hoo!(法)俺のHoo!(法)♪黙って聞いてろ」

グラサンデブ「OK!?」

魔王(どういう事…何て答えればいいのこれ…)

神官妹「魔王様とりあえず言うことを聞くとだけ仰っておけば大丈夫ですわ」ヒソヒソ

魔王「…そ、そうなんですか、」

魔王「えーと、は、はい…おーけー! …です?」

グラサンデブ「…」

魔王「…」

グラサンデブ「…」

魔王「えっと…」

グラサンデブ「チェキラッ!!」

魔王「ひっ!」ビク。

グラサンデブ「HAHAHA! OK!OK! brother!」ポンポン(魔王の肩を叩く)

魔王「え、な、何…」

神官妹「大丈夫ですわ、法王様は魔王様を兄弟のように気に入ったようですわ」

魔王「ほ、本当ですか…って、え!? あれ本当に法王様何ですか!?」

神官妹「はいですわ」

魔王(あれが神の法の…最高責任者…)

魔王(だ、大丈夫なのでしょうか、この世界;)

女勇者「うう…相変わらずキモい歌だぜ…だから嫌だったんだよ…」ガタガタ。

魔王「震えてる!?」

魔王「ってそんなに嫌がるほどの物ですか? 確かに驚きましたけど…」

神官妹「でよねぇ…そこまで嫌悪する物でも御座いませんよね…確かに変だけど…」

女勇者「うるせーなっ! お前らと違ってアタシは繊細なんだよ!」

女勇者「あの歌だけは苦手なんだよ、聞くと鳥肌が立つんだよ…」

魔王「え、何で…」

女勇者「分からねえよ…ただあの歌聞くと、体全体がぐにゃぐにゃのぴろぴろのぽーんになってダメなんだよ…」

神官妹「なるほど…全く分からん」

女勇者「分からなくても良いから、飯は一緒しても良いけど、あの歌だけは止めさせるように言っとけよ」

神官妹「注文が多いわね…分かったわよ」

女勇者「多くて聞いて、当~た~り前だっ!」

神官妹「法王様」

法王「Yo?」

神官妹「実は…ヒソヒソ」

法王「Fuー…」

法王「HEY!」

神官妹「はい?」

法王「コショコショ…」

神官妹「ふんふん…分かりました」

神官妹「女勇者!」

女勇者「な、何だよ…」

神官妹「このスタイルはソウルだか何だかで絶対に変えられないそうよ!!」

法王「yes!」

女勇者「じゃあアタシが帰るぞ!」

法王「oh…」

法王「HEY! SINKAN!」

神官妹「はい?」

法王「コショコショ…」

神官妹「ふむふむ…」

神官妹「分かりました…女勇者!」

女勇者「今度は何だよ!」

神官妹「胸を揉ませてくれるなら、それだけで良いみたいよ」

魔族子供♀「…!///」

女勇者「な…な…///」

女勇者「嫌じゃボケっーー!」

魔王「え? 何ですか、男なんだから別に胸を触られるくらい…」

女勇者「まだそのネタ引っ張っるのかよっ!」スパーン!

魔王「え…え…?」キョトン。

神官妹「別に良いじゃない胸を揉ませるだけで国家予算並のお金が稼げるんだから…」

神官妹「だから胸の一揉みや十揉みや…」

神官妹「百揉みや千揉みくらい別に減るもんじゃないし良いでしょ」

女勇者「いやそこまで揉まれたら流石に減るだろ…脂肪とか燃焼して…」

女勇者「じゃなくて嫌だよ、何でアタシがそんなことしなきゃならないんだよ」

神官妹「そりゃあね…ねえ法王様?」

法王「yes! 女勇者の♪おっぱい♪チッパイ絶っパイ最高♪」

法王「HEY! 女勇者のチッパイ♪希少価値ありありで、俺興奮♪」

法王「Yo! Yo! Yo!」

法王「揉ませろYo!」

法王「OK!?」

女勇者「へ、変態だー!?」

神官妹「観念して揉ませなさい女勇者!」

女勇者「は、はあ? 嫌に決まってんだろ」

神官妹「この街が無くなっても良いの!?」

女勇者「う、そ、それは…」

魔族子供♀「お、お姉ちゃん…私のために…」

女勇者「わ、分かったよ! さ、触れば良いだろ!」

神官妹「ぐへへ、最初から大人しく触らせてれば良かったのよ…」

魔王(神官妹さんがとても邪悪な顔にっ!?)

女勇者「うう…///」

女勇者(魔族子供♀のため…魔族子供♀のため…)

法王「FuFuFu…エイヨーっ!」

女勇者「ううう…///」

女勇者「やっぱりやだぁ!///」

魔族子供♀「お姉ちゃん…!」

魔族子供♀「ま、待ってください!」

女勇者「魔族子供♀?」

法王「ワッツ?」

魔族子供♀「ほ、法王様…ち、小さいお胸が好きなら…ど、どうぞ私の胸をおさわりくださいっ!」

女勇者「魔族子供♀…何を言ってるんだ…そんな事させちゃダメだっ!」

魔族子供♀「ううん、私もお姉ちゃんの役にたちたいの…」

魔族子供♀「だからお姉ちゃんか嫌な事は私が引き受けるよ!」

女勇者「バカヤロー! アタシはそんな事は望んじゃいねえっ…!」

法王「ガール…」ポン(魔族子供♀の肩を叩く)

魔族子供♀「ひっ!」

女勇者「…! 法王てめえ…! 魔族子供♀に手を出したら殺すぞっ!!」

魔族子供♀「あ…あ…」ガタブル。

法王「ガール…MYは」

法王「すまないがロリコンでは無いのだ」

女勇者「へっ?」

魔族子供♀「え?」

法王「子供が胸が小さいのは当たり前」

法王「だがそれはチッパイ出はない、それはただの子供の胸何だよ…」

魔王(普通に喋ってる…)

神官妹(何か語りだした)

法王「良いかい魔族ガール!」

魔族子供♀「は、はい?」

法王「チッパイと言うのは、たわわに育ってもおかしくない年齢でも育たなかったオッパイをそう呼ぶんだ!」

法王「そんな子供の胸何か偽物だっ!」

魔族子供♀「偽物!」ガン!

法王「そう偽物チッパイ…偽ッパイだっ!」

魔族子供♀「偽ッパイ!?」ガンガン!

法王「そうチッパイとは…育ってもおかしくないのに育たなかった胸」

法王「…しかしそれでも、ギリギリ胸である事を主張するかのようにほんの少し膨らみを見せると言った、健気な成長をしている…それがチッパイ」

法王「その健気さは、まるで世界の優しさがそこに全部詰まっているような、そんな愛おしさを感じるような素晴らしい健気さだ」

法王「そうチッパイは世界の愛なんだ、法なんだ! チッパイさえあればきっと戦争も起こらなくなる、ラブアンドチッパイ何だよ!」

法王「分かるかね?」

魔族子供♀「えっと、ちょっと…分からないです」

法王「HAHAHA、それはきっと子供だからさ」

法王「だから成長してレディになった時、まだチッパイだったらまた僕に揉ませに来ると良い、分かったかい?」

魔族子供♀「は、はあ…」

女勇者「いたいけな子供に余計な事言うな…!」ガン。

法王「い、いたっ!」

法王「ちょ、ちょっと僕法王だよ? 少しは遠慮しなよ」

女勇者「そうですね法王様…でも激務でお疲れでしょう。ちょっとばかりお隠れになった方が良いんじゃないですかね? 手伝いましょうか?」ギラ。

法王「いや何か永遠にお隠れになりそうだから遠慮しておくよ;」

法王「まあ冗談はここまでにして、せっかく来てくれたんだ、食事だけでも一緒にしようじゃないか」

女勇者「ちっ…最初から普通にやれば良いんだよ」

女勇者「だからあんたは嫌いなんだ…」プイ

法王「おや…女勇者が他人を好きになる事なんてあるのか?」

女勇者「…!」

女勇者「…馬鹿にすんなよ…アタシだって…その」

魔族子供♀「…」ぎゅ。

女勇者「…!」

女勇者「…///」

法王「ふうん…そのガールがね」

法王「よく荒んだ女勇者の心に入り込めたね…微笑ましく思えるが、だがまあ女勇者に恋い焦がれる者としては、とても嫉妬してしまうよ」

女勇者「きしょいっつーの…」

法王「まあ私情はそこら辺にしておいて、そろそろビジネスの話をしようか」

神官妹「ビジネス…!」

法王「…まさか本当に女勇者のチッパイ一つで私が動くと思っていたのかい?」

神官妹「…わりと」

法王「きみは…たまに頭悪くなるよね…」

法王「まあ良い、とりあえず私が平和式典の演説をするに当って」

法王「魔王様」

魔王「は、はい?」

法王「協力するに当たって私にも一つの条件があります」

魔王「条件ですか? それは?」

法王「何簡単な事です、この街に私たち創造神教の布教活動の拠点となる教会を建てさせて欲しいのです」

魔王「教会をですか? でも…」

法王「分かっています。魔界には魔界の創造神教の体系がありますからね」

法王「しかしそれを抑える、もしくは我ら正教に改宗させてください」

法王「でなければ、私は協力もしないし、今すぐにでも引き上げ、信徒にもお金を落とさないように通告します」

神官妹「そ、それじゃ!?」

法王「きついですよね…ですからビジネスと言っているのです」

法王「どうしますか魔王様?」

魔王「そのえーと…」

魔王「あの神官妹さん」

神官妹「はい」

魔王「そうしないと、商人さんの借金は?」

神官妹「返せませんね…」

魔王「そうですか…」

魔王「分かりました…それでお願いします」

法王「良いのですね?」

魔王「はい、人間さんの宗教を受け入れるのも…魔族と人間の相互理解にも繋がると思いますし、良いかと思いますので」

法王「…素晴らしい考えです、まさにラブアンドチッパイ! 貴方に創造神の祝福を」

魔王「は、はは、ありがとうございます」

法王「後一応言っておきますが」

法王「後で約束を反故される事があれば、キャンセル料として、私の経済効果で生れた利益は全て没収する契約もかわしてもらいますのであしからず」

神官妹(…きびし~、流石金には汚いって噂のある法王様だわ…)

神官妹(まあでも最初に言っている分、姫と違って騙し打ちしてる訳じゃ無いから良いけど…)

魔王(よく分からないけど、とりあえず…これで魔族の子供たちや、戦魔将軍さんたちの街は失わないで済むから…これで良かったんだよね…?)


続く

変な喋り方する法王だったが、彼なりに色々目的があって魔王に力を貸したらしい。

新しい魔族の街に、人間側の創造神正教の教会を置く事が後々どんな事になってしまうのか?

次回に続きます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ