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婚約破棄されたので、村で内政チートしてみる 作者:ツキニムラクモ
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閑話・彼らの評価

時は少し遡る。

報告書・学園におけるレイア・フォン・ライアーノ侯爵令嬢について
多くの生徒から聞けたのは優秀という事でした。
貴族・平民に関わらず声を掛けており、学園では多くの者からの信頼を得ています。
かつて傲慢な令嬢と恐れられた彼女と別人ではないかと囁かれる程です。
また、現在リリア嬢の取巻きと化した生徒会が機能せず、レイア嬢一人で対応していたようです。
そのリリア嬢に対し、階段から落とす、洋服を切り刻むなどの嫌がらせをしていたと情報がありましたが、誰もその現場を見ていないとの事です。
他に、リリア嬢の取巻きと化した者たちの婚約者を茶会に招き、彼女たちのストレスを発散させていたとの情報もあります。


以下、領地におけるレイア・フォン・ライアーノ侯爵令嬢について
ライアーノ領で発案された農機具や水車により、現在作物の収穫量は昨年の1.4倍程となりました。
来年以降他領地で同様の器具を採用予定となっています。
また、彼女の腹心であるラシュクルド卿が常に側にいることから、護衛を不要としているようです。
また、その才は宰相から女に生まれた事が悔やまれるという程である。


ラシュクルド卿について
ライアーノ領の村に生まれ、文武共に優れた人物。
レイア嬢の腹心にして懐刀。
武においては、騎士団長に勝てぬと言わせる腕前であり、文においては宰相が数年経験を積めば座を譲ると言う程である。
彼の生まれた村は、彼の指導があり、村人が騎士団と同等の武を誇る程であり、優れた指導者でもある。
また、過日王都付近に現れた災害級魔物であるリッチ、個体名称『ノーデッド』を個人にて討伐しており、陛下より恩賞を受け、名誉貴族の称号を授与されながら、どの貴族にも付かず、レイア嬢の腹心として過ごしている。
(先日ある貴族が引き抜きを掛けようとしたが、自分はライアーノ家ではなくレイア嬢に付くと公言している。)
また、未確認ではありますが、ライアーノ領に現れた竜種を討伐したという話もあります。


部下から渡された二人の資料に眼を通したその男は、深く溜息をついた。
レイア・フォン・ライアーノが内政に関われば、国は潤い、大陸でも屈指の大国となるだろう。
また、外交に関われば、他国との条約はいくらでも結べるだろう。
次期王姫として、これ以上の存在はいない。
そしてラシュクルド。
彼は外交・内政の手腕はレイア嬢に劣るものの、その力を振るえば、間違いなく大陸を制する事が出来る。
もしも彼が騎士団へ入っていたら、老害共はこぞって戦争を始めるだろう。
そうなれば、いかに陛下とて止める事は出来ないだろう。
彼にそういった欲が無かった事に感謝し、資料を魔法で燃やすと、慌ただしく部屋の扉が開かれる。
「局長!」
入って来たのは副局長である男だ。
「どうしたんだ、慌てて。まさか、また災害級でも出たのか?」
軽い口調で問い掛けるが、副局長の顔は今にも死にそうだ。
「何があった。」
先程までとうってかわり、真剣な表情で副局長に問い掛ける。
「先程、学園の卒業パーティーで、殿下がレイア嬢との婚約を破棄しました。」
「何だと!?」
あまりに衝撃的すぎる情報に、思わず叫び声を上げてしまう。
「それだけではなく、次期侯爵であるハボック殿が、レイア嬢を侯爵家より追放しました!」
あまりの出来事に、声すら出なくなってしまう。
まるで何か悪い夢でも見ているのではないかと思ってしまう程に。
どれくらいそうしていただろうか。
落ち着いてきたのか、声が出るようになる。
しかし、その声は弱々しく、局長は今まで誰も見たことがない程弱っていた。
「婚約破棄の理由は?」
「殿下が、平民の娘を虐めたからと言われたそうです。」
「平民の娘。」
局長の頭に、先程の資料に書かれた内容が思い浮かぶ。
「その平民の娘は、名はリリアという少女か?」
「はい。最近では殿下だけでなく、将軍や宰相の子息もはべらかしているとの情報もあります。」
「そうか。」
局長は再び深い溜息をついて、声を張り上げて叫ぶ。
「全員を動員させろ! そのリリアという小娘の情報を洗い出せ! それと、殿下達の情報もだ!」
「は!」
敬礼をして部屋を出る副局長を送り出すと、すぐ様陛下へ報告するための準備を始めた。
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