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考察 凡人が天才に打ち勝つにはどうしたら良いか?

作者: まさな

 凡人が天才に打ち勝つにはどうしたら良いか?


 今回はこのテーマを気ままに考察してみることにする。

 「なろう」の主人公の勝利の方程式も少し絡めて考えてみたい。

 予め言っておくが、オチは無い。アイディアは三つある。 



 さて、天才に勝つ方法だが……。

 少なくとも相手の力が存分に発揮できる土俵(ルール)で戦ってはならないだろう。

 


 数学オリンピックの天才に、数学のテストで挑んで勝てるはずがない。

 総合格闘技のチャンプに格闘技で挑むのは無謀だ。

 165キロの豪腕投手に速球勝負でも勝ち目が無い。


 しかし、数学の天才に競歩で挑むなら勝ち目があるかもしれない。

 ゴツいグラップラーに積み将棋で挑戦すればこちらが有利だろう。

 豪腕投手にネットの煽り愛で勝負すれば余裕で勝てる気がする。


 つまり、自分の得意分野に相手の苦手分野で勝負するのが最も勝率が高くなる。


 「なろう」にこの法則を当てはめてみると、累計一位のハイファンタジー異世界転生テンプレ作品に、

 同じ作品で挑んではならず、SFで……と思ったら相手はSFも書いている。

 じゃあ、恋愛で……私の得意分野では無かった。


 そもそもポイント勝負をするわけではなく、面白い作品ができれば良いのであるから、


 一、『自分の得意分野(テリトリー)だけを考えた方が良い』


 「なろう」の主人公であれば、逆に天才を罠で陥れるという展開もよくあるパターンである。

 相手に力を発揮させない方向での勝負だ。

 前日に下剤入りまんじゅうを仕込んでもいいし、ロリパンツを全開でひらひらさせて注意を逸らしてもいい。


 だからといって感想欄で人格攻撃を仕掛けて精神的デバフで優位に立つ作戦も、面白い作品には何ら結びつかない。

 いくら異世界転生テンプレにケチを付けようとも、自分の作品は面白くならないのだ。



 得意分野で勝負するとして、次だ。


 凡人は何をすべきか?

 『努力?』

 おっとそいつは良くない考えだ。

 別に努力しちゃダメだとは言わない。寝る暇を惜しんで何作品も書き上げて投稿して当たれば確かにドラマチックだ。

 ただ、凡人は報酬無しでマゾい修行などできない存在だ。

 ネトゲやアニメやお絵かき漫画、世の中には誘惑する悪魔がいっぱいだ。

 努力して報われないでストレスが溜まれば、思考はネガティブになり簡単に作者は闇落ちする。


 根暗な奴が鬱々とした作品を書き続ければ、それはそれで陰鬱好きな読者にはウケるかもしれない。

 ただ、私が面白いと考える作品は、暗い話やグロではない。

 目新しさや過激さだけを求めた作品は好きでは無いのだ。



 さて、努力したくないのだから、他力本願で行こうじゃないか。

 『チート』だ。

 盗作は私の目的とは異なる。それに反則負けだろう。

 相互クラスタなんてちゃちな手は使わない。だって頼める友達がいないからな。

 それよりも検索して先人の知恵を借りれば良い。


 んで、検索してみた。


 二、『歴史資料を見て天才の行動を真似ろ!』


 なるほど、天才が過去にやった選択肢をそのまま選べば、凡人でも天才を演じることは可能かもしれない。


 「なろう」的には鉄砲だ。

 内政チートならノーフォーク輪作だ。

 何はともあれハーレムだ!

 テ、ン、プ、レ、だ!!!


 まーたテンプレ? それはつまらない。

 テンプレ作品は面白さの可能性があるが、考察においてはテンプレ(ルート)は常識なのでスキップしたい。

 王道が面白いのは当たり前なのだ。 


 作家の行動としては、膨大な量の読書ということになるかもしれない。

 文豪ってデビュー前は何してたんだろうね?

 風呂にはあんまり入ってない気がするんだな。根拠は無い。

 ヘミングウェイは飛行機事故を二回やっているから、海外旅行は良いかもしれない。

 検索したらウォーキングしてる人がいた。規則正しい生活だった。

 会社員も割と多いね。


 ……ひとまず読書でいいや。

 まあ、意識的に読書量をちょっと増やすのは可能だ。

 でも、膨大な量となると闇落ちの予感がする。

 それに面白くない本は読みたくない。


 ここは別の方法(ルート)を考えよう。


 面白い作品の要素を抜き出し、さらに別の面白い作品の要素と合体させる。

 三、『作品の錬金術』だ。

 ただし、凡人が普通に考えたら、凡庸なアイディアしか浮かばない。

 検索すると『異縁連想』が良いらしい。

 異縁連想とは、これまでに無かった組み合わせや、通常の連想からはかけ離れた関係性ということになるだろうか。


 特に新しく生まれてきている分野は連想の要素として手垢が付いていないので有利かもしれない。

 少し古くなってしまうが「なろう」でも一ジャンルとなっているVRMMOは、VR仮想(ヴァーチャル)現実(・リアリティ)と、MMO大規模(マッシブリー・)多人数参加型(マルチプレイヤー)オンラインゲームの組み合わせだ。

 1968年にVRの元と言えるヘッド・マウント・ディスプレイが提唱され、1990年代からMMOが登場しているので、それ以降に創造された分野となる。


 面白いと感じた要素(キーワード)を適当に並べて挙げた上で、後から組み合わせをチェックしていけば良さそうだ。

 さらにこれを『ランダムで組み合わせるプログラム』を作れば天才のひらめきに匹敵するのではないだろうか?

 検索するとすでにそのようなプログラムが無料公開されていたが、残念ながら私のパソコン(win8.1)では何やら警告が出るので使用は中止した。

 

 キーワードを出すときのテクニックとして、九つのマスを使う「マンダラート」という方法や「ブレインストーミング」という方法もあるので、興味がある人は検索してみると良い。



 ここではプラスの要素の積み上げによるアイディア創造を考えてきたが、実際の作品ではマイナス要素が存在する。

 例えは悪いが、少数派の性的嗜好(マイノリティー)に対する多数派の生理的嫌悪感(マジョリティー)の問題。

 ホモが嫌いな読者、ふたなりが嫌いな読者は、これらのキャラが登場する度に脱落していく可能性が高い。

 中古ヒロインなんて俺の尖ったツノが許さないぜ。

 もし、多数の読者を獲得し評価ポイントを多くしたいと考えるなら、この点も留意が必要と思われる。

 逆にあえてそのマイナーに挑戦して、ニッチな需要に応えるという作戦もあるだろう。

 


 他に何か方法をご存じなら、ちょっと感想で教えて欲しいものである。

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― 新着の感想 ―
[一言] 昔のジャッキー・チェンのカフー映画「拳精」とか「カンニングモンキー天誅拳」や初期の「酔拳」「蛇拳」なんかが其れっぽいんだよな。 最近のは妙に政治色が強くて見る気がしないけど。 天才に勝つ何て…
[一言] 隙間を扱った作品と言うと漫画ではヒカルの碁やアイシールド21などが参考になるかもしれませんね。 マイナーなものでも面白く読ませるにはわかりやすい説明が必要なのかもしれませんが。
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