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大阪恋物語
作:snow+



告白


 そして日曜日。
和葉は、改方学園の門で勇登と一時に待ち合わせをしていた。
「勇登君、遅いなぁ……」
「和葉ちゃーん!」
和葉が時計を見ると、勇登が走って来た。そして膝に手をつき息を切らしながら話す。
「ま、待った?!」
「ううん!アタシも今来たとこやでっ!」
十分も待っていたのに、和葉は何故かそう言い少し気を使った。相手が平次ならいつも喧嘩になるのだが。和葉はそれが逆に寂しかった。
「……。」
「それじゃあ、行こうか?」
「…うんっ!!」
勇登が先頭を行くと、和葉も後から着いて行った。

そして三十分後和葉と勇登はトロピカーナランドに着いた。日曜日ということで、人が多い。
「わー!さすがやね…!」
「やっぱり、パンフレットと実物は全然違うんだねぇ。」
トロピカーナランドの入り口を見上げ、トロピカルンドに劣らない程豪華な城の建物に、二人は心うたれた。
「…入ろっか?」
「そうやね!はよアトラクション乗りたいなー♪」


一方平次は、ホームズの小説を片手に持ち、ボーっとしている。目は一点を見つめていて、本を読んでいるのか読んでいないのかよく分からない。
「か…ずは……」
本のページを捲りながら、ただ和葉の名前を一定に呟き続けている。
「あんざ…のやろ…う……」
やっと違う言葉を喋ったと思ったら、次はソファーに寝転んだ。
「…アホらし。何考えてんのや、俺…。」そして、平次はそのまま深い眠りについた。


「あー!今日は楽しかったなっ!」
アトラクションをほとんど全て乗り回し、和葉と勇登はトロピカーナランド内のベンチに座った。もう夜の八時三十分だ。来客も少ない。
「パレードも見れたし、めっちゃ最高やったわぁ♪」
「パレード、本当に綺麗だったもんね!」
「うん♪」
「あ…!」
勇登は、自分の鞄に手を突っ込んだ。それを見た和葉はとっさに質問する。
「どしたん?」
「渡したいものがあるんだけど……ジャーン!!」
そういうと、勇登は小さな箱を和葉に見せた。
「これ…アタシに?」
「開けてみて?」
和葉は勇登からその箱を受けとると、箱を開けびっくりした。
「…これ。」
「びっくりした??」
箱の中には、ハートのリングが入っていたのだ。
和葉はその指輪を手にとった。
「……」
「ごめんね、安物で!さすがに本物のダイヤとかは無理だからさー!」
「…ええん?……アタシにこんな…指輪やん……。」
「当たり前だよ?」
勇登は、びっくりして動かない和葉の手からその指輪を取り、和葉の薬指にはめた。
「…好きだよ。僕の恋人になってください……」
勇登はそれだけを伝えると、和葉の唇に自分の唇を近付けた。












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