ライバル
「ったく…。世話のやける奴だ。」
東京駅に着いた平次は、コナンと合流した。そして、二人は米花町へと向かう。
「和葉ちゃんのことでわざわざ離れるなんてよ…。やっぱオメー和葉ちゃんのことが……」
「な、ん、や?」
平次は怒り口調でコナンを睨みつけた。
コナンは内心呆れているようす。
「(…ったく。)…戸締まりと火の元は、しっかりしてくれよ!飯ぐらいなら、事務所に食べに来てもいいからよ。」
工藤宅に着いたコナンは平次に忠告すると、別れ際に合鍵を渡した。
「おおきにな、今回ばかりは感謝するわ!」
コナンを見送ると、平次は工藤宅へと入った。
「邪魔すんで!…うひゃ〜!相変わらず、本だらけやな!頭痛とーなるわ!」
平次は、新一の家の一階一面を見渡しながら呟きながらも、ホームズの本が置いてある棚へと手を伸ばした。
「…暇やし、本でも読も。ホームズてどんだけええんやろか?」
平次がソファーへ座り本を読み出すと、携帯電話が鳴った。
「こんな朝っぱらから誰や?…非通知やないかい。…もしもし?」
『服部か?』
電話口から聞こえた声に、平次は驚き返事した。
「…安斎?」
『ご名答♪ビビった??』
そう。安斎から電話がかかってきたのだ。
「なんで俺の番号知ってんのや?!」
平次は少し怒鳴り声で話した。
『君のお母さんに聞いたんだよ。勝手に悪いね。でもこれっきり電話しないからさ。許してよ?』
「…ほんで?何か言いたいことでもあるんやろ?ゆうてみィな?」
『よくぞ聞いてくれたねぇ♪さすが西の名探偵だっ!』
回りくどい相手に、平次は貧乏揺すりをしながら聞く体勢になった。
『これも君のお母さんから聞いたんだけど、今東京に行ってるんでしょ?』
「そうやけど?」
『いいのー?好きな子置いてっちゃって?』
「ハァ?!何ゆうとんねん!」
平次はまた大きな声で怒鳴った。平次の声は、工藤宅の大きな部屋全体に響いた。
『だ〜か〜ら〜!服部が和葉ちゃんのことどうも思ってないんだったら……、オレが奪っちゃうよって言ってんだけど…?』
「…勝手にせぇ!俺には関係あらへん!」
『…分かった。じゃあそうさせてもらうよ…』
ツーツーツー…
勇登は自信のある返事し、電話を一方的に切った。
平次は電話を切ると、肩の力が抜けソファーにもたれた。
「……」 |