大阪恋物語(2/11)縦書き表示RDF


大阪恋物語
作:snow+



平次の嫉妬?


「な〜んか…わりぃね。」
「へ?何がなん?」
勇登の高校に向かっている途中、勇登は平次と和葉のことを気にしているように話した。
「服部君と一緒に学校行きたかっただろ?」
「え…?」
和葉の頬はピンク色になったが、首を横に振ってみせ少し怒った顔で返事をした。
「そんな訳あらへんよっ!」
「ううん!だって和葉ちゃん、オレが引っ越して来てからずっと会話が服部君の話だもんねっ!」
勇登は意地悪そうに言ってみせた。
「ゆ、勇登君?!何ゆーてんの!!」
今度ばかりは隠せれないように、和葉の頬は真っ赤になった。
「しかし服部君も、こんなカワイイ子にあんな態度とはね…。」
「…え?」
和葉は立ち止まり、胸がドクンと鳴った。
「学校見えてきたし、ここでいいやっ!じゃあね!ありがとう!」
そんな和葉をよそに、勇登は早歩きで学校を目指した。
「うん!(…この気持ち…なんなんやろ。)」
和葉はしばらく勇登を見送っていたが、時計を見慌てて改方学園へと向かった。


 その日の放課後。
"たぁーーっ!"
《一本!》
「どうしたんや、服部?」
放課後の部活動。平次はもちろん剣道の練習中だ。
しかしいつもより弱い平次に、顧問が話掛けてきた。
「すんません!ちょっと考え事しとって…」
苦笑いで誤魔化そうとする平次の内心は、和葉と勇登のことでいっぱいだった。
「大会も近いのに、これやったらまた沖田に負けんで!しっかりせえやぁ!」
「はいっ!(あ〜アカン!!なんでやねん……)」
顧問に背中をポンと叩かれ、平次は頭をぐしゃぐしゃに掻きながら休憩場に戻った。
そこには、タオルと水を持った和葉の姿が。
「どうしたん?今日の平次、いつもとちゃうやん?」
タオルを差し出し、困った顔をする和葉に、平次は心と違った言葉が出てしまう。
「…やかましいわ!お前の顔見たらやる気なくなる。今日は早退するわ!」
「は?!アンタ何ゆうてん……」
和葉が言い掛ける前に平次は荷物を持ち、体育館から出て行ってしまった。
「(…あんドアホ!俺の気持ちはな……)」


和葉は校内中を走り周り、必死で平次を捜していた。
すると、平次と和葉は下駄箱で遭遇した。
「平次っ!」
「…」
必死な和葉を無視し、平次は先に靴を履き替え下駄箱を出た。和葉も急いで履き替えた。
和葉が平次に追い付いたのは、門を出る前だった。
「平次!なんで逃げるん?!」
「別に…逃げてへん。」
平次は立ち止まることなく、和葉に背を向け返事をした。
「待ってよー!」
和葉は丁度門で、平次の腕を捕まえた。












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