草木も眠る丑の刻
俺は今、ピンチだ、
誰が何と言おうとピンチだ、
いま…家のトイレに蜘蛛がいるのだ!!
俺は蜘蛛が苦手だ!!
何より苦手だ!!
しかも、その蜘蛛は正体不明!!
鬼蜘蛛くらいの大きさながら気持ち悪さは七割増しだ!!
しかし、俺はトイレに行きたい!
正直切羽詰まっているのだ…
ここで俺はいくつか案を考えた!
案1コンビニにトイレを借りる
案2何とか追い払う
案3近所の公園へ行く
案4我慢する
こんなものだろうか…
早速案を検討してみる、
案1コンビニにトイレを借りる
これが一番まともな案に思えるかもしれない
しかし、完璧にも見えるこの案にも問題があった…
何故なら家からコンビニが遠いのだ!
これは無理だ!
そこまで切羽詰まっていたわけでは無いが、流石に深夜に遠いコンビニに行く気はしない…
しかも、コンビニでトイレだけ借りることもできないから何か買わないといけない、
正直今の出費は痛い
しかもトイレにきたとバレないように自然に、だ、
俺に演技は無理だ!
よって、コンビニは却下された、次に案2何とか追い払う
無理だぁ!!
そんな追い払うなんて勇気があるなら蜘蛛ごとき恐くない!!
追い払う勇気さえ無いから恐いのだ!!
誰だ!追い払う何て言ったやつは!
どこのどいつだこらァ!!
目の前にいたら潰してやらァ!
ナメんなよてめェ!!
ハァハァハァ…
疲れた…
誰だ、こんなに疲れさせたのは…
…ギク!(なにかに気付いた音)
ま、まぁ、次は案3近所の公園へ行く
…前提から失敗していた…
俺の家の近所に公園など無い…
正確に言うと無くは無いか…トイレがねぇ!
本末転倒だ…
しかし、かわりに神社があるのだ!
勿論そこにはトイレがあるのだ!!
しかも近い!
俺は狂喜した!これで蜘蛛に恐れることが無くなるのだ、と、
しかし、希望は一瞬にしてうち消された、
その神社は…
かなり不気味なのだ…
引くくらい…
まわりにも街灯一つ無い…
しかもすぐ裏に森があるため蜘蛛がいる可能性も高い…
正直俺は小心者だ、
だれだぁ!!こんな案(以下略)
最後の案4我慢する
確かに今は我慢できる、
あと、数時間ならなんとかなるだろう…
しかし、それは死のカウントダウンと同意義だ
今は何とかなっても少しずつ…少しずつ、やつは迫ってくるのだ!
それは、まさに死刑執行を前にした罪人だ!!
だれだぁ!!こんな案(以下略)
…俺はここまで考えて一つのことを思い出した…
うちにはトイレが二つあったのだ!
使っていなかったのだか…使えないことは無いだろう、
心の中で
「よっしゃぁ!」
とガッツポーズをしながら、
嬉々とした表情で俺はもう一つのトイレに向かった!
これであの蜘蛛に恐れることは無いのだ!!
俺は勝ち誇った表情でもう一つのドアをあけた、
そこには…もう一匹蜘蛛がいた…
しかも、さっきの四割増しで気持ち悪い…
だれだぁ!!こんな(以下略) |