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幸せって平等ですか? 作者:soy
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仲直り

 次の日、仕事をこなし終えた昼休み私はまた実里に昨日の事を話していた。

「大夢君ってストーカーじゃないよね?」
「違うと思うけど?」
「………今日大夢君の元気がないってうちの部署の女の子達が話してだけど原因がヘビーすぎだろ?」
「そうだね」
「で、昨日は何を食べたの?」
「高級焼肉!」

 実里はしょうが焼き定食に付いている味噌汁を飲み言った。

「で、その後美味しくいただかれたの?」
「う、うん」
「イチャイチャしゃがって」

 実里はしょうが焼きに箸を突き立てて言った。

「実里さん、もしかしてダーリンと何かありました?」
「べつに」
「嘘だね!実里さんはダーリンと喧嘩したんだね!」
「………喧嘩じゃないし。ダーリンが出張中なだけだし…」
「今日呑みに行こ!」
「命、愛してる」
「私も愛してる!」
「ワイルドさんの方が好きなくせに」

 実里の言葉につい顔が熱くなる。

「可愛い顔するようになったよ」
「違、違うの……」
「ワイルドさんとラブラブなんだ」
「………近いうちにプロポーズしてくれるらしい」
「はあ?」
「プロポーズするって言ってくれた」
「………それって、いわゆるプロポーズじゃないの?」
「私もそう思った」
「チッ自慢話か」

 実里は豪快にしょうが焼きを口に入れた。
 口がかなりモゴモゴしている。

「実里だって鈴木(すずき)君と結婚するんだよね?」
「………」
「へ?」
「………呑みに行った時に話す」
「う、うん。解った。」

 その後何となく会話が無くなり私と実里は黙々としょうが焼き定食を食べた。




 居酒屋につくと、私達は個室に通された。
 実里が予約してくれていたらしい。

「とりあえずビール2つと焼鳥盛り合わせ」

 私がいつものように注文をすると実里はゆっくりと頷いた。
 とりあえずの注文に文句は無いらしい。

「で、実里は鈴木君と喧嘩中なんだったよね?」
「話聞いてなかったのか?喧嘩した訳じゃない」
「じゃあ、どうしたの?」

 実里は暫く黙ると言った。

「私もエロ下着試したいって思ったの!」
「試したの!」
「た、試した。その、新しく買って来て誘惑してみた………」
「それは、着たけど誘惑されなかったって事?」

 実里は下を向いてぽつりと言った。

「された」
「へ?」
「されたくせに、怒られた」
「はぁ?」

 意味が解らない。
 私が首を傾げると実里は口を開こうとしたが、居酒屋の店員が注文した物を持ってきて阻まれてしまった。
 店員が居なくなると実里はビールを一気に半分ほど飲むと言った。

「エロ下着買って着て誘惑したら無茶苦茶激しくされた」
「お、おお~!」
「それで、終わったら………誰に入れ知恵されたって怒られた」
「実里様、それ、私とか言ってませんよね?」
「言った」
「おい~!私が鈴木君から怒られたら私は立ち直れるか解んないよ~!」

 実里はねぎまを食べてから言った。

「大丈夫。ちゃんと最初にけしかけたのは私だってのも言ったから………そしたら、また怒られた」
「面白がったりするから~」
「違う。そこは怒られてない。ダーリンが言いたかったのは命が成功したからって私も試したって事」

 おいおい鈴木君、面白がった事を怒ろうよ。

「『それは、俺との行為に不満があるって事かよ』みたいな事言われて………」
「不満は無いんだよね?」
「あるわけないじゃん!あの可愛い博彦(ひろひこ)のあの可愛くなi…」
「言わなくて良いから!何処が可愛くないとか考えたくないから」

 実里はビールを小さくなめるように飲むと言った。

「だだちょっと何時もと違うことしたかっただけだもん」
「実里可愛い!乾杯~!」

 私がジョッキーを合わせると実里は顔を赤らめた。

「不満なんて無いから………ダーリンに会いたい~」
「出張中だっけ?」
「怒らせちゃた次の日に出張とかタイミング悪すぎ!泣いても良いかな?」
「やっぱり喧嘩したんじゃん」
「違うもん!怒られてるだけ!」
「………鈴木君も今ごろ後悔してると思うよ」

 実里の目がうるうるしている。
 私が知ってる鈴木君は可愛い見た目に似合わないドS。
 実里の事になると半端ないドS。
 実里にしか興味がなく、実里と仲良しの私が羨ましいらしい。
 前に調子にのるなよって言われた事がある。
 あんなに実里の事が好きな鈴木君が実里と喧嘩したまま出張にでて普通でいられる訳がない。

「おし、鈴木君にメールを打ってやる」
「へ?」
「スマホかして」
「何するの?」

 私は実里の鞄をあさってスマホを取り出すと実里の写メを撮ってメールを打った。

『実里が泣いてる。誰のせいだか解るよね?泣かすなら鈴木君に実里はやれない別れてくれないかな?fromミコ』 

 メールを送信してから実里にスマホを返した。
 実里が真っ青になる。

「わか、別れてって!私別れたくない~!」
「大丈夫大丈夫。実里が言ったんじゃないって事ぐらい実里のダーリンは解るから。ってか、実里のスマホから゛別れて゛ってたけメールしたとしても私の仕業だと思う人だって」

 それぐらい実里の事好きな男だって。
 それから数秒で実里のスマホが着信を知らせた。

「スピーカーにしてよ」
「う、うん」

 実里はスマホをスピーカーモードにしてから電話に出た。

「もしもし?」
『ミコさんも居るんだろ?スピーカーにしろ』
「してるよ」
『それで良い。ミコさんはまた俺の実里と呑みに行ってんのか?俺が出張で実里に会えねえってのに羨ましいぞボケ!』

 この人何言ってんだろ?

「実里の可愛いイタズラに目くじら立ててバカじゃないの?別れた方が実里のためだと思うけど?」
「命!」
『ふざけんな。実里は俺のもんだ。誰にも渡さん!実里本人が嫌がったって手放す気はねえ!』
「ストーカー発言ですよ実里さん!」
『うるせー!』

 こんなに気性の荒いやつの何処が良いのか?
 実里は泣きながら嬉しそうに笑った。

「ああ、実里がスッゴい可愛い顔してる」
『はぁあ~見るな!減る!』
「ああ、可愛い!残念ね~実里に会いたくても出張終わらないと帰って来れないんでしょ?まあ、実里を泣かせるようなアホは暫く帰って来なくて良いけど」
『マッハで終わらせて明日には帰ってやる!』
「だって、良かったね実里」
「う、うんありがとう命、愛してる」
『こら!実里、俺以外のやつに愛してるとか言ってんじゃねえ!』
「うん。ダーリンが一番好き」
『………そうか、なら明日会いに行くから待ってろよ』
「うん。ご飯作って待ってる」

 ああ、実里可愛い。
 実里は良い奥さんになるだろう。
 女だったら言いたい言葉だろうな、ご飯作って待ってるって。
 私は言われたい方だけど。

「命?」
「ああ、実里は良い奥さんになるよ」
「バカ、プロポーズされたのは命でしょ?」
『お前プロポーズされたの?』
「されてない!プロポーズするって言われたの!」

 暫くの沈黙の後スマホから小さく聞こえた。

『それ、プロポーズと何が違うんだよ?』

 うん。私もそう思う。

『てか、新しい男出来てたんだな』
「あんたの可愛い彼女がエロ下着着ろっていうから酷い目にあったんだからね!」
『………そうか』
「実里に謝りなよ」
『明日な』

 私はとりあえず実里に笑って見せた。
 実里も何時ものようにニッと笑った。
 ああ、私も葵さんに会いたくなっちゃうよ。
 その日は実里とベロベロになるまで飲んだ。
 翌朝、二日酔いでボロボロになりながら仕事したのは私も実里も偉いとお互いを誉めあったのは秘密だ。
実里ちゃんも可愛い女の子です。
鈴木博彦君が実里ちゃんの彼氏です。
鈴木君目線はいらないか?
+注意+
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