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幸せって平等ですか? 作者:soy
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エロ下着

エロシーンがあります。
苦手な方はごめんなさい。
 葵さんが用意してくれたディナーは凄かった。

「こっちから、生ハムとモッツァレラのサラダ、鯛のカルパッチョ、カボチャの冷製スープ、牛のフィレステーキ、デザートは苺のムースだ」
「フルコース?」
「フルコースにしてみた。俺の気合いだ!」

 葵さんはニカッと笑い私の頭を撫でた。
 葵さんが椅子に座ると私はサラダを口に運んだ。

「美味しい!モッツァレラと生ハムなんて不味いわけがないよね!ってか味付けが絶妙」
「好きか?」
「好きです」
「それはサラダをか?それとも俺をか?」
「………」
「黙るの止めてくれ」
「引いたんじゃないよ………どちらかと聞かれたら葵さんかな?」

 葵さんは両手で顔を隠してしまった。
 見れば耳まで赤い。
 自分で聞いたくせに。

「お前………ヤバイ」
「失礼………カルパッチョと冷製スープも美味しい!幸せ~葵さん大好き」
「追い討ちとか………」

 葵さんは可愛い。
 ワイルドさんなんだけどな。
 これは好きにならない女なんていないだろ。
 私はお肉を口に入れて悶えた。
 美味しい!

「お肉か柔らかい!葵さん私今なら葵さんが5つ星のレストランで修行していたって言われたら信じるよ」
「修行してねえから」
「お肉冷めちゃうよ」
「解ってる」

 その後も葵さんは少し顔が赤いままだったがお互いに食事を楽しんだ。






 デザートの苺のムースを食べ終わると葵さんが珈琲を入れてくれた

「風呂の準備してくる」

 風呂って言葉に思わず肩が跳ねた。

「………命、そう怯えるなよ」
「怯えたんじゃ………うん。ちょっとだけ怯えた。ごめん」
「………そんなにするのが嫌か?」
「嫌じゃないよ。ただ、エロ下着なんて着たこと無いから……」

 葵さんはゆっくり私の顔をのぞきこむと言った。

「止めるか?」
「へ?」
「無理にすることじゃないし、今日はキス出来たし俺達は別にゆっくり進んでも良いんじゃないのか?」
「しないの?」
「したいよ。滅茶苦茶な!でも、命が大事だからな、無理してほしくない………滅茶苦茶したいけどな」

 葵さんの苦笑いにキュンとする。
 好きだな、今まで付き合ってきた男とは全然違う。
 私はゆっくり珈琲を飲み、言った。

「泊まるのは良いの?」
「当たり前だろ?朝飯も旨いもの作ってやる」

 葵さんはまたニカッと笑って私の頭を撫でてくれた。

「風呂入れるようにしてくる」

 葵さんはそのままお風呂場に向かった。






 お風呂に入って考えた。
 葵さんの言葉は本気だろうか?
 本気でしないのか?

「命、Tシャツおいとくぞ」
「あ、ありがとう」

 湯槽の中で膝を抱える。
 葵さんが居なくなる気配にほっとする。

「葵さんが好き」

 お風呂場に小さな呟きが広がった。
 私はお風呂から上がると、覚悟を決めて鞄から紙袋を取り出した。
 中から黒い透け感のある下着を掴むと、それを身につけた。
 かろうじて大事な部分は布が厚く作られているが鏡に写る自分から肉食獣の雰囲気がにじみ出ているみたいでキツイ。
 ど、どうしよう………これ見たら葵さんは引くよね。
 『肉食女子怖い』って前に言ってたよね。
 『似合わねえ』なんて言われたら泣くかも………
 着たは良いけど………
 私はゆっくりと葵さんが出してくれた黒いTシャツを上に着た。
 意気地無しの自分が嫌になる。
 その格好でリビングに行くと葵さんがデザートワインを用意していてくれた。

「思ったより早かったな」
「うん。あの、トレパンは?」
「こないだ後悔したから出してやらん!」
「葵さんって足フェチ」
「そうだ!たぶん………命の足が好きだ」

 思わず自分の足を見下ろした。
 けして細くないし、むしろムチムチしてる気がする。
 短くはないけどけして長くもない。
 こんな足の何処が良いのだろ?
 私はもっと細くなりたい。

「解んない」
「さわり心地が最高だったしな」

 それは恥ずかしい。
 私は葵さんの横に座って出されたデザートワインのグラスを見つめた。
 黒い液体が光にかざした所を赤に染める。
 美味しそうだ。
 私はグラスを口につけた。
 甘くて美味しい。
 葵さんの方を見ると葵さんは私の足を見つめていた。
 そんなに良いのか?
 私は恥ずかしくなって膝と膝を擦り合わせた。

「………ええ~と、客室で寝るか?」
「何で?」
「なん………でって、そりゃ、あの、あれだ………」
「私は葵さんと一緒が良い」
「………」

 葵さんはグラスのワインを一気に飲み干すと立ち上がった。

「風呂入ってくる」

 葵さんはそのままお風呂場に行ってしまった。

「早く帰ってこないかな」

 私は緊張からかグラスのワインを飲み干し、次を注いだ。
 葵さんが戻ってきた時には一本飲み干してしまっていた。

「お前………」
「葵さん、飲み終わっちゃった」
「細いボトルだからあんまり量入ってねえけど飲みきるって………」
「甘くて美味しいから………葵さんギュッてして」
「………ギュッとですか?命さん」
「ギュッ」

 私が葵さんに抱きつくと葵さんは私を力一杯抱き締めてくれた。
 苦しい。

「葵、さん、苦し、い……」
「あ、悪い」

 葵さんが力を弱めてくれて、葵さんの顔を見上げながらニコッと笑って見せた。
 葵さんはそのまま私の唇に自分のを重ねた。
 ゆっくりと長いキスをくりかえしていたら、葵さんの手が私の胸を触った。

「!お前、下着つけてんの?」
「………」
「帰る気だったのか?」
「ちがう」
「じゃあ何で……」

 私は顔から火が出そうだと思った。

「だ、だって下着これしかないし、葵さんとそうなったら喜んでくれるかなって……」
「………見て良い?」
「だ、ダメ」
「はぁ?俺のために着てるんだろ?」

 私は顔を両手でおおって言った。

「だって、葵さんに引かれたくない」
「引かない」
「だって、エロいって言うより肉食って感じで………」
「すっげー見たい」

 葵さんの手がTシャツの裾を掴んだ。
 思わずその手を掴む。

「嫌いにならない?」
「なるわけないだろ……もっと好きになるに決まってる」
「適当な事言って………」
「適当じゃねえよ。今も顔真っ赤にして涙目で俺に嫌われないか心配してる命が可愛くて仕方ねぇ」

 私は暫く黙るとおずおずとTシャツをたくしあげて葵さんに下着を見せた。
 恥ずかしくて死にそうで思わず顔を横にそらす。

「エロすぎだろ!」
「だ、だから言ったじゃん!」

 私は慌ててTシャツを下ろした。
 葵さんは顔を少し赤らめている。

「何で隠すんだよ」
「エロすぎって言った!」
「エロすぎだけど何て言うか………綺麗だ」
「逆に恥ずかしいよ~」
「ってか一回Tシャツを脱げ」
「何で!!」
「Tシャツをたくし上げてってのがエロすぎるからだ」

 そ、そうなの?
 私がモヤモヤしてる間に葵さんにお姫様だっこされた。
 あまりにも簡単に抱えられて驚いて葵さんを見ると葵さんは真剣な顔で私を見ていた。

「俺の部屋で良いんだよな?」
「うっ、うん」

 私が頷くと葵さんは本当に嬉しそうにニカッと笑い、寝室まで小走りで私を運んだ。



 エロ下着って凄い。
 エロ下着は男の人を狂わせる。
 初Hに着るのはおすすめしない。
 本当に狂わせるから………

「葵……さん………許して……」
「命、色っぽい」
「も……無理……」
「うん……俺も………やめるの無理」
「嘘!や、無理~」

 葵さんの愛は少々の体力では無理なのかも知れないと本気で思ったなんて、私を見下ろして幸せそうに笑う葵さんは知らないに違いない。
ただただ、イチャイチャする二人です。
すみません。
+注意+
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