☆あと2日☆
やっぱり,作るって言ったらケーキよね!
蘭は簡単なおかずなどは作ったことがあったが,ケーキを作ったことはなかった。
しかし図書室にあったお菓子作りの本にいろいろなケーキの作り方が載っている本があったので,それを借りてきて作ることにした。
作ることにしたケーキは,フルーツケーキ。
色とりどりで,春らしいケーキだ。
材料は明日買う。
作るのは,≪あの日≫の午前中。
渡すのは,≪あの日≫の3時。
予定は完璧…
だが,一つだけ心配なことがあった。
新一の親が,新一のためにケーキを買っちゃってたら……
ケーキ2個もいらない,って言われちゃったら……………
困る!!!!!!!!
新一のお母さんに言わなくちゃ!
大急ぎで新一の家へ行った蘭。
新一の家へ行くと,有希子がちょうど庭に出ていた。
「どうしたの,蘭ちゃん?大急ぎで…」
「あ,あのっ…実は……………………」
「分かったわ。そういうことなら,新ちゃんに私たちからケーキをあげるのはやめにするわ。他にプレゼントも用意してあるしね。それで,その日の何時に来てくれるのかしら?」
「3時には,間に合うように持ってきますっ!」
「了解。それじゃあ楽しみにしてるわね★」
「ありがとうございます!!!じゃあ,さようなら!」
(蘭ちゃん,かわいいわねぇ…蘭ちゃんと新ちゃんが結婚してくれればいいのにな…)
帰っていく蘭の背中を見ながら,ポツリと有希子はそんなことを考えた。
「おい,母さん!」
新一がもうダッシュでやってきた。
「あら新ちゃん。どうしたの?」
「今…蘭何て言ってた?!」
こういうことは秘密にしとくべきね,と瞬時に思った有希子は,
「女のヒ・ミ・ツよ♪」
と言ってウインクをした。
「ヒミツってなんだよ!!蘭,俺に何か隠してんだよ……」
「女の子には秘密にしたいこともあるのよ〜♪」
ハミングをしながら家に帰っていく有希子。
「お,おいっ!教えろよ!!!」
あの日まで,あと2日。 |