☆あと4日☆
ゴールデンウィークに入ったある日。
蘭と新一はクラスの友達と遊んで,お昼に昼食を食べるために一緒に帰宅していた。
そんな時,蘭はさりげなく新一に質問した。
「ねぇ新一…新一ってホームズ好きなんだよね?」
「あったりめーだろ!なんでそんなこと聞くんだよ?」
「じゃあさじゃあさぁ……ホームズの物で欲しい物とか,なんかなぁい?例えば本とかー…そういうやつ!!!」
「本は全部あるよ!ホームズのグッズは父さんが持ってるからほとんどあるぜ?…つーか本当になんでそんなこと聞くんだよ,蘭!ホームズの本,読みてーのかあ?それだったら…」
「読みたくないよ!!!推理オタクがうつるからヤダっっっ!!!!!!」
(そこまで否定しなくてもいいじゃねーかよ…)
新一は内心ショックだったが,面には出さなかった。
「それじゃあね,新一!」
「おぅ!」
(それでなんだったんだよ…今の蘭の質問………)
その後,蘭は家に帰ってから,米花駅前のお店が並ぶ通りに出かけた。しばらくウインドゥ・ショッピングをしたが,なかなかいい物がない………………
疲れてしまった蘭は,近くにあったベンチに座って休憩することにした。
「青子?」
その時,蘭は急に話しかけられて,ものすごくビックリした。しかも見知らぬ男の子だったので,なおさらだ。
「ご…ごめんなさい!青子じゃねぇ!人違いだった!!!あの…ビックリさせちゃった?」
「あ,大丈夫だよ…」
つい暗くなっちゃった…蘭は後になってから後悔した。なんか疲れちゃったからなあ………
「なんか…元気ねぇ感じだな?どうしたの?」
この男の子…あたしのちょっとの表情見ただけで,あたしの気持ちが分かるなんて…すごい……
「あのね…私の友達…男の子なんだけど,その子にプレゼントをあげたいの。でも何をあげたらいいか分からなくて。いい物も売ってないんだもん……それで…どうしようかな,って…もう時間もないの…」
はあ… ため息をつく蘭。
そんな蘭を横目に,その男の子はニヤッと笑って,
「プレゼント,ってさ。買うものだけがプレゼントじゃあねぇだろ?自分で作るとか,何かを見せるとか。そういうのもいいんじゃねぇか?きっと喜ぶぜ!」
と言った。
「そっか…買ったプレゼントじゃなくてもいいのか…そっか!!!分かったよ!ありがとう!……えっと,あなたの名前…」
ポン!
「え…?」
「やるよ!この花!」
その男の子が手から出したのは,赤いバラ。
「今…どうやって……マジック?」
「そう!俺マジシャン目指してんだ!俺の名前は……………」
あの日まで,あと4日。 |