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作者:敬愛
河童はきゅうりが大好物でした。

ある時日照りが続いて河童の頭の皿が乾いて

割れそうになりました。河童の住んでいる沼

は茶色に染まりとても汚く、頭のお皿をいつもきれいに

しておきたい河童はその水を頭につけるのを良しとしませんでした。

きゅうりを食べながら河童はどうしたものかと

考えました。

「そうだ、きゅうりを皿の上に貼ればいいんだ。」

思い付いた河童は水掻きを使ってきゅうりを上手に

輪切りにし頭の上に貼り付けました。

「これはいい。」

河童はご満悦でした。

しかし日照り続きできゅうりはすぐに乾いてしまいます。

食べるべきか、皿に貼るべきか、河童は悩みました。

そこに人間が現れました。

「河童さん、きゅうりがないんだね。少し太いけどこれをどうぞ。」

河童は親切な人間もいるものだと思い、それを一口食べました。

「なんだこれは苦い、苦い。」

人間は大笑いして「はっはっはっ、それはきゅうりじゃない。

ゴーヤという食べ物さ。」

河童は怒って、人間を沼の中に引きずり込みました。

そうして一匹と一人は二度と沼から上がってきませんでした。

沼はしばらくして緑色と肌色が混ざった色に変わり

村の人は沼を「緑肌池」と呼ぶようになりました。

そして河童の怒りを鎮める為に沼を綺麗に掃除しました。

すると河童の死体が上がり、皿と腹の白い部分が肌色に

なっていたそうです。人間はそれを見て性懲りもなく、

河童の禿げ頭、太鼓腹と笑ったそうです。
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