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今回はくだらな過ぎますので、お気を付けください。
もしも…だったら→徒然草
作:鳩



童話



《もしあの童話に続きがあったら、それはどうなるだろうか》



 最近映画を見て思った。どうしてこう、新作映画の劇場予告というのは観賞意欲をそそるのだろうか。
 あのミステリアスなナレーション…
 あの謎に満ちた情景を伝える台詞…
 あの何かが起こりそうな映像感覚…
 観客に期待と好奇心を植え付けるその編集技術は、まさに圧巻の脱帽物である。
 そしてテーマは『あの童話に続きがあったら』という事で、この映画に関する前説が『童話その後〜』とどう化学変化を起こし絡むか、申し上げよう。
 すばり、あの童話の続編がハリウッド映画化した時の予告編、というのを考えたいと思う。


◎桃太郎の続編があった場合


 昔話の大御所である桃太郎だが、続編に関する話題は今も水面下で囁かれているだろう。社会の裏側で、彼らの魂が息付いているのだ。そして、ここからが私の脚本、編集である。

1、続編概要

 パリのルーヴル美術館館長ジャック・ソニエールが、館内のグランド・ギャラリーにて殺害された。
ハーバード大学教授の宗教象徴学者ロバート・ラングドンは、ソニエールが血で残した『DOG』『MONKEY』『PHEASANT』というダイイングメッセージが、ある日本の秘密結社を示している事に気付く。その秘密結社は日本の昔話『桃太郎』に深く関係し、ラングドンはソニエールの素性を彼の孫娘ソフィー・ヌヴゥーと共に探っていく。そして二人は、その秘密結社が抱える大きな秘密をソニエールが握っていた事を知り、それと同時に強大な秘密結社の魔の手が二人に忍び寄る。全ての答えは、江戸時代に広まった草双子『桃太郎昔話』の書物に隠されていた。
 今、日本最大の謎解きが始まる。

2、劇場予告編

「ラングドン君…」

(ドッドッ…ドッドッ…)

「ソニエールが殺された…」

(ドッドッ…ドッドッ…)

「実は桃太郎の話に続きがあるんだ」

『謎に埋もれた真実』

「彼らは莫大な金銀財宝を使い切れず、どこかに埋めたんだ」

『桃太郎の財宝』

「そして…桃太郎の一族は、実在する」

(ダダンッ!)

「ロバート!」

(ドッギャアアン!)

「財宝の価値は途方もなく莫大だ」

『それは』

「もしそれを手に入れた者は…」

『桃太郎が遺した』

「世界を統べる…」

『日本最大級の秘密』

(ダンダンダンダン!)

「その秘密結社は一体何なんだ!?」

(ドドンドドンドンドドン!)

「テンプル騎士団…遠い国の宗教勢力だ」

(ダダッダンダダンダダッダンダダン!)

「ソフィー、沖縄にはゴーヤチャンプルという料理があるんだ」

「まさか…!」

「鬼ヶ島は…沖縄のどこかの島だ!」

(ドドドドドドドドドドドド!)

「やぁ、こんな所で会えるとはね」

『迫り来る危機』

「ロバート…これは?」

『膨れ上がる謎』

「…草双子」

『全てを秘めた書物』

(ビィーッ!)

「酸素切れよー!」

(ゴボゴボボゴボ…)

「これは…アナグラム!?」

「………こ…ろう…じゅ…ずみ…んいち…い…そんな馬鹿な!」

『驚愕の真実』

「小泉…純一郎…民主党がソニエールを!?」

「そんなに欲しいならくれてやる!」

「ラングドン…あれは…」

「平安時代に実在したとされる…鬼だ」

(ダン!ダン!ダン!ダン!ダン!)

《ザ・ピーチ・コード》

「全て、繋がったわ…」

(ババンッ!)

『今夏、世界同時上映!』

3、感想

 今更、くだらなすぎると痛感した。読者の期待を裏切った気持ちで潰れそうである。

◎赤ずきんちゃんの続編があった場合


 グリム童話でもそこそこ有名な赤ずきんちゃんだが、実は原作の世界はとても残酷で猥褻なのだという。暗黒童話まさかの改心、という訳だ。

1、続編概要

 猟師でありながらその身をローマ教会に置くカラス神父は、ある日一通の手紙を受け取る。
それには、過去に狼から命を救った少女リーガンが重い病に苛まれ助けて欲しいという内容だった。医者でもないカラスは戸惑いながらリーガンの家に行く。しかし、リーガンの姿は物憑きによって醜く変貌していた。恐怖を覚え退いたカラスは、自分の愚かさと弱さに嘆き、そして決意する。リーガンを救う為、悪魔払いであるメリン神父と共に、戦いを挑む。

2、劇場予告編

(ハアァァ……………………)

「………」

(ハアァァ……………………)

「………何?」
(リイィィ……………………ガン)

「イヤアアアア!」

(ダダダン!)

「…私は医者じゃない」

「お願いですカラスさん、孫娘を助けてください…」

『もう見るはずのなかった』

「リーガン!」

「ギャウッ!ハッ!ハッ!」

『悪夢の続き』

「私なんて…生きている価値はない…」

「カラス神父。主は、いつでもあなたの側におられます」

『少女を襲った悲劇』

(トッ…トッ…トッ…)

「…フフゥウ…来たかカラス…」

『人間と悪霊の戦い』

「神の名において、この娘から立ち去れ!」

「黙れこの腐れ神父!地獄で母親が苦しんでるぞ?」

「カラス神父、耳を貸してはなりません」

『因果する恐怖』


「ギャアアアアッ!」

「神は!罪深き私たちに言葉をあたえた!」

(バゴンッ!)

「そんな本でこの娘を救えるとでも?!」

『そして』

「トリックオアトリート!菓子も悪戯も両方やるよ!」

「聖水が効かない!」

『暴かれる悪霊の正体』

「もう一度言う!神の名において、名を名乗れー!!!」

「ヒャッハッハ!井戸の中は、暗くて寒くて苦しかったぜ?カラスよぉ!」

『衝撃の結末』

「メリン神父!メ…このクソ狼があぁ!!!」

(アァーアァーアーアァー)

《エクソシスト》

「うっ…うっ…ありがとう…」

(ドドンッ!)

『来春、公開予定!』

3、感想

 またしても外した気がする。


◎考察


 やはり映画も童話もいいもので、長く心に留まって生きる教訓となる。しかし…今回のはちょっと…


……………どうでもいい












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