第九章 異界歴元年 中花街の戦い
中花街で敵一万と対峙することとなった大宮たち。
中花街は碁盤の目のようになっている一辺2kmの正方形のような地形をもち、大宮たちがいる方が敵方の海抜よりも2m低い。さらに近く(中花街の端から150m地点)に大きな川が流れており、その支流(川幅10m)が中花街を貫いている。建物はすべて木と石による造りとなり、区画内では建物同士はほぼ密着状態。建物の高さはさほど変わりない。
大宮たちは北側。敵側は南に位置し、今日は南に向かって風速2mの風が吹いている。
大宮 「....さて、敵が動き出しましたよ。」
陸遜 「では、各部隊に与えられた役割をこなしながら、気おつけて進んでください。」
皆は無線から伝わる陸遜の声に、マイクで応答する。
一同 「了解!」
敵はすでに20mほど進軍していた。
川原 「よし、まずは敵の足止めだ。先方に能力者はいない。思い切り暴れるぞ。」
凌統 「了解!」
菫 「わかったわ!」
井ノ原 「当たり前よ!」
向池 「わかりました。」
この中花街は縦の道に関してはかなり広めの道が5本あるのが主であった。つまり、一つの道に一人つくのである。
戦闘はちょうど中間あたりで始まった。
川原 「斬り裂け....『鉄扇 ―斬り裂き―』」
川原の右手に青い扇が現れ、川原はそれを開き、一扇ぎした。
たちまち突風が吹き、それに巻き込まれた敵兵は皆斬り刻まれていった。
井ノ原 「私も行かなくちゃあね!」
井ノ原は手を前に突出し、言った。
井ノ原 「弾け!『鳳仙花』!」
根元から二つに枝分かれしている赤い刀。『鳳仙花』は井ノ原の右手にあらわれ、井ノ原が掴むやいなや火の粉を巻き上げた。
井ノ原 「それっ!」
刀をふると、火の粉が飛んで行った。
井ノ原 「弾けろっ!」
大爆発がおき、敵の先方が一気に吹き飛んだ。
向池 「派手にやっていますね。私には真似できそうにありません。照らせ、『月の満ち欠け』」
向池の手元に色のない細い棒がでてきた。
向池 「まずは『新月状態』で出方をみます。
向池は敵を確実に仕留めていった。
菫も同じように敵を仕留めていき、凌統も勢いのある攻撃で敵を倒していった。
大宮 「星彩、陸遜、キョウ維隊も準備を!」
星彩 「分かった。行くわよ。」
陸遜 「前線が変わらぬうちに済ませましょう。」
キョウ維 「了解です。」
3人は前線やや後ろで各作業を始めた。
開戦1時間後。
前線は少しずつ押されていた。
凌統 「ま、まだかっつの。」
井ノ原 「つかれたわよ!」
その時、通信が入った。
大宮 「準備がととのいました。すぐにもどってください。」
川原 「やっとか、退くぞ!」
5人は即座に前線を離れた。
敵 「む、逃げたぞ!」
敵 「やっと疲れがまわったな。」
敵兵長 「よし、各部隊、前進だ。このままおわらせろ!能力者といえど不死身にあらず〜!」
敵は皆突撃を開始した。
そして、先方100人あたりが陸遜たちを横切った。
陸遜 「今です!」
陸遜の掛け声と友に火の手があがった。火は風にあおられ、すぐさま南側にまで燃え広がった。
大宮 「よし、自分と小川と突撃隊をのこして、残りは前線維持を!」
戦局は逆転した。 |