第十四章 中花街の戦い 終結
中花街での戦いは囮だった。が、それを予想した陸遜、キョウ維、大宮により寮周辺にしかけられた罠により、敵の奇襲はほぼ失敗におわった。
そして中花街の戦いにもそろそろ終わりの時が近付いていた。
澄嶺 「あ、あなたは一体....」
小川 「さぁ?誰だろう。」
小川は言い終えると一瞬で澄嶺の後ろに移動していた。
澄嶺 「....そん...な...。」
澄嶺の首からまず血が一筋垂れた。そして、頭が落ちた。
小川 「やすらかな眠りを....。」
一方、慶を相手にしている井ノ原、凌統は。
慶 「えぇ〜い、まだだ〜!! 召喚!」
土や岩でできた巨人が5体でてきた。
凌統 「遅いっつの。」
凌統が素早く5体の間をすり抜ける。そして慶の懐に飛び込んだ。
慶 「くそっ!」
慶が土のナイフを数十本放つ。が、それを凌統はすべて蹴り砕いた。
慶 (ん?...たく。澄嶺がやられたか。調子にのりすぎたな。ここはやはり...だが、逃げ切れるか?)
慶は岩石の巨人を2体召喚した。だが、さっきまでのとは少し違う。
凌統 「なんかひょろ長いのがでてきたね。」
そのとき、遠くから小さいが速さが並じゃない炎弾が5、6発飛んで来た。
慶 「!!.....ねぇちゃんか....。」
凌統 「準備ができたみたいだな。んじゃ、本腰入れてさっさと終わらせますか。」
慶 「全く....付き合いきれるか!。」
岩石の巨人が20体は召喚された。そいつらは一斉に凌統を襲う。
そいつらのさっきまでとは違うなにか、それは速さだった。さっきまでのとは倍は速い。
凌統 「速いねぇ。でも、速さだったら俺も負けてらんないんでね。」
凌統はそう言ったあと、突然速さがました。
身体強化は能力者の基本だが、ふつう部分的にはやらない。足技が主体の凌統のあみだした『脚力倍加』の力。また、その完成度も桁違いだった。
もとからの強化率が通常の並じゃなく、さらに本来ある足への負担もほぼないという究極的な完成度である。
凌統 「うっとおしいんだよ。」
巨人はすべて蹴り砕かれた。だが、そのころにはもう慶の姿はおろか、精神力の波長さえ感じなかった。
凌統 「逃げたか。まぁ、大丈夫だろ。」
井ノ原 「大宮からの連絡があったんだけど.....なんだったっけ?」
キョウ維 「寮に敵が来たらしいから防衛に行ってほしいそうです。」
キョウ維が建物の屋上からおりてきた。
井ノ原 「え!?目前の敵は?」
凌統 「お、いつのまにか撤退してるよ。」
キョウ維 「既に陸遜殿たちは向っています。私たちも急ぎましょう。」
そして、中花街に残ったのは大宮と高本のみとなった。
大宮 「さぁて、そろそろ疲れたんじゃないかい?」
高本 「そういうお前もなかなか疲れが見えるが?」
大宮 「気のせいじゃないかい?」
高本 「かもなぁ!」
大宮はすぐさま白鷺を縦にふる。
黒い槍が2本落ちた。
大宮 「もう終わらせるか。『月光花』...。」
大宮と高本を静寂が包んだ。
高本の前にはいつのまにか赤いひし形....ダイヤのマークの壁が存在していた。
そのダイヤの壁は横に大きく亀裂がはしっている。
高本 「なるほど。刀の刃の表面に風をまとわせ、その風を刃とし飛ばす技ね。なかなか速いじゃないか。」
大宮 「スペードが攻撃なら、ダイヤは防御か。」
高本 「引き分けか。また会おうか。」
高本は去って行った。
大宮 「まったく、攻撃の2割ぐらい跳ね返されたか。しかもその2割を3倍にして......手強いなぁ。」
大宮服はの左肩から右脇腹にかけてうすく血がにじんでいた。
高本 「なにが『月光花』だ。いわゆるかまいたちみたいなものじゃないか。まぁ、技の速さはみとめるが。」
高本の服は左肩から右脇腹にかけて血がにじんでいた。
中花街の戦い
━異界歴元年━
大宮部隊の勝利。 |