第十一章
大宮達と敵勢力との戦闘はあと少しで1時間となっていた。
慶 「...そんな...あの人形達を全員倒したのかよ...500体はいたのに....。」
川原 「ふん。楽勝だ。」
大宮 「さて、井ノ原の弟さんだよね。降ってくれないかなぁ。」
慶 「バカ言え。んなこと...できるかぁ!」
慶の周囲からさっきの泥人形のの10倍はある大きさの岩石の巨人が5体現われた。
大宮 「マジ!?なんだこいつら?」
井ノ原 「叩き潰せばいいんじゃない?」
川原 「簡単に言うな。大きさだけならさっきのとは桁違いだ。」
凌統 「いや、案外いい線いってると思うぞ。まぁ、叩き潰すのはあの操り人形の奏者だけどね。」
大宮 「まぁ、あのデカブツは俺らがなんとかするよ。井ノ原はあいつよろしく。」
井ノ原 「了解!」
慶 「俺のゴーレムはそんなに弱くは---」
そのときに、一体の巨人はバラバラに斬り刻まれて、崩れ去った。
川原 「なんだお前一人で大丈夫そうだな。」
大宮 「無茶言うなよ。まだ初心者だ。」
慶 「そんな...俺のゴーレムが、あんなにもあっさり...。」
井ノ原 「ちょっと手荒に捕まえるしかないわね。」
慶の目の前を一直線に炎が走る。
慶 「あぁ、分が悪いな。撤退!」
慶は自分の周りを土の壁で囲んだ。
凌統 「逃すかっつの!」
凌統がその壁を蹴り砕いたが、そのころにはもう慶はいなかった。
―敵勢力内
慶 「ぷはっ!」
慶は土のなかからでてきた。
澄嶺 「ごくろぉーさま。あいつらよく止めててくれたね。」
慶 「全く。あなたも人使いが悪い。案外強かったですよ。特に大宮という奴がなかなか面白かったですよ。」
澄嶺 「そう。初心者にしてあの槍つかい倒してるからねぇ。」
慶 「まぁ、あっちは伏線....ですがね。」
澄嶺 「おや、でもさすがに一般隊よりかは強かったよ。」
慶 「でも、弱かったですけど。まぁ、あいつもここからが本領発揮なんですけどね。」
澄嶺 「さて、作戦開始ね。」
中花街を貫くようにはしっている川の様子が一変した。
水は溢れ出し、一気に大宮たちのいるところへと押し寄せた。
大宮 「きたみたいだな。」
大宮は無線を皆に繋げる。
無線から応答がくる。
陸遜 「では、小川さんは予定通りに。」
井ノ原 「しくじらないでよ!」
小川 「了解〜♪」
小川は建物の屋上にとび、両手をまえに突出す。
小川 「む〜....絶対零度!!」
青白く輝く風が押し寄せる水に浴びせられる。
水は一瞬にして凍った。さらに風はふき続ける。
建物や道路、敵の兵士でされも凍り付けとなった。
澄嶺 「....へぇ、氷の能力者いたんだ。」
慶 「まぁ、あんなことしたら水は使いにくいですが....問題なし。」
澄嶺 「暴れてきなさい。あのぐらいの人数なら、一人で行けるでしょ。」
男 「随分の過大評価ですね。懐しい面々もいますし、時間はかかるかと。」
澄嶺 「生かす必要はない。全員....殺れ。」
男 「この高本 大和。了解した。」
―前線。
陸遜 「辺り一面氷ですね。すごい威力だ。」
星彩 「この機に乗じて前進を--」
高本 「残念ながら。それはできなかったり....」
キョウ維 「能力者! 大宮殿、現れました。」
無線から応答がかえる。
大宮 「よし、全員前進。まずはその能力者を叩きます!」
このとき、敵が高本であることを大宮はまだ知るよしもない。 |