ユニーク3500人、PV25000突破!
こんな作品ですが、こんなにも読んでいただけるなんて嬉しいです。
では、これからもよろしくお願いします。
問題 以下の問いに答えなさい
『女性は( )を迎える事で第二次成長期になり、特有の体付きになり始める』
姫路瑞希の答え
『初潮』
教師のコメント
正解です
土屋康太の答え
『初潮と呼ばれる生まれて初めての生理。医学用語では、生理の事を月経、初潮の事を初経という。初潮年齢は体重と密接な関係があり、体重が1.5kgに達する頃に初潮を見るものが多い為、その訪れる年齢には個人差がある。日本では平均12歳。また、体重の他にも初潮年齢は人種、気候、社会的環境栄養状態などに影響される』
教師のコメント
詳しすぎです
吉井明久の答え
『明日』
教師のコメント
随分と急な話ですね
久遠光一の答え
『初恋』
教師のコメント
恋は人を変えると言いますが、残念ながら外れです。
「今から昨日言った作戦を実行する」
「作戦って、Cクラス対策のか?」
「ああ、その為には、秀吉にこいつを着てもらう」
現在午前8:30、Bクラスとの戦争再開にはまだ早い時分。
教壇に立ち、そう宣言した雄二は文月学園の女子制服を取り出した。
「それは別に構わんが、ワシが女装してどうするんじゃ?」
「いや、そこは構うべきだと思うが、雄二の狙いはわかった。秀吉に優子になりすまして貰ってCクラスを挑発、攻撃の矛先をAクラスに向けさせるってところか?」
「その通り。お前ならまだしも、面識がないCクラスでは見破る事は不可能だ」
優子と秀吉は二卵性双生児だが、パッと見では家族ですら見分けがつかない程似ている。
ちなみに光一はふざけて間違えたりする物の、実際は2人を完璧に見分ける事が出来る唯一の存在。
「と言う訳で秀吉、用意してくれ」
「う、うむ……」
雄二から制服を受け取り、その場で着替え始める秀吉。
明久をはじめとするFクラス男子は、その着替えの光景に絶句。
ムッツリーニもすごい速さでカメラのシャッターを切り、その光景に釘付けとなる。
「よし、着替え終わったぞい。ん? 皆どうした?」
「さぁ?」
「……さあな?」
秀吉、雄二が疑問符を浮かべ、光一は呆れたようにその面々を見ていた。
それから雄二、秀吉、明久、光一の4人は一路Cクラスへ。
ある程度まで近づいた処で、雄二、光一、明久は身を隠す。
秀吉は姉になりすます事に、気を重くしつつCクラスへ。
「ねえ、大丈夫かな?」
「秀吉なら大丈夫さ。増してなりすますのが優子なら、さぞや面白い事になるだろうよ」
「随分と楽しそうだな?」
何かと痛い目あわされてる優子になりすましての悪戯に、光一も期待を抑えきれない。
さて、どんな挑発をしてくれるのかなと、期待を込めて秀吉を見つめる。
深呼吸をし、表情を引き締めてCクラスの扉を開くと、まずは一言。
「静かになさい、この薄汚い豚ども!」
「おおっ、優子だ」
「え!? 優子さんって、あんなふうなの?」
「……本人には内緒な? 全身の関節壊されちゃうから」
以前光一は優子の家での姿をバラしかけて、全身の関節を壊される寸前にされた事があった。
それを言ったら、秀吉もそうなのだが……。
「な、なによアンタ!」
「話しかけないで! ブタ臭いわ!!」
「おーおー、やれやれ、もっとやれ。優子はもっと高飛車にやるぞ?」
「すごく楽しそうだね」
「どうやらこいつ、普段木下優子に痛い目あわされてるクチらしいな」
にやにやと笑いを抑えきれない顔で、こっそりと囃し立てる光一。
それを見て、何やら妙な事に感づいた雄二と、複雑そうにそれを見る明久。
「あんた、Aクラスの木下ね? ちょっと点数良いからって、良い気になるんじゃないわよ! 何の用よ!」
「私はね、こんな臭くて醜い教室が同じ校内にあるなんて我慢ならないの! 増してブタ臭い貴女達なんて、豚小屋で十分だわ!」
「なっ! 言うに欠いて、私達にはFクラスがお似合いですって!!?」
「おおっ、良い具合に冷静さを失ってるな。流石は優子だ」
「いや、あれ秀吉だよ? というか小山さんの中では、Fクラス=豚小屋みたいだね?」
「否定はできないがな」
楽しそうにそれを見る光一と、少々呆れたように光一にツッコミを入れる明久。
雄二も、それを苦笑しながら見つめる。
「手が汚れてしまうから本当は嫌だけど、特別に今回は貴女達を相応しい教室に送ってあげようかと思うの。ちょうど試召戦争の準備もしている様だし、覚悟しておきなさい。近いうちに、私達が薄汚いブタの貴女達を始末してあげるから!」
そう言い残し、靴音を立てながら秀吉はCクラスの教室を出ていく。
それと同時に、Cクラスから小山代表のヒステリックな声が響き渡る。
「これで良かったかのう?」
「ああ、本当に優子かと思ったくらいだ……本人には内緒な?」
「わかっておる。こんな事が姉上にばれたら、ワシも生きた心地がせんわい」
「だったらあそこまでやるなよ……まあ楽しませてもらったから良いけど」
2人とも、どこかすっきりした顔だった。
「Fクラスなんて相手にしてられないわ! Aクラス戦の準備を始めるわよ!!」
「上手くいったな。流石は根元の彼女、ヒステリックな事で」
「ある意味お似合いかもね」
「ああ。性質が悪い者同士、嫌な組み合わせではあるがな」
明久、秀吉、光一はうんうんと、寸分違わず頷いた。
4人は一路、Fクラスへ。
「さて、副司令は秀吉に任せていいか? 俺は回復テストを受けた後で、先生を呼ばないといけないから」
「うむっ、任せるのじゃ。呼ぶのは“木村先生”かの?」
「ああ」
そして、BクラスVSFクラス戦、再開
「ドアと壁をうまく使うんじゃ! 戦線を拡大させるでないぞ!!」
秀吉の指示が飛ぶ中での、右側と左側の扉でぶつかりあうBクラス教室攻略戦。
代表の指示は、『教室内に敵を閉じ込めろ』であり、戦況的には順調。
「勝負は極力単教科で挑むのじゃ! 補給も念入りに行え!」
始まってから数時間、事は順調に進んでいるが、ここにきて異変が起こっていた。
「……」
本来秀吉より先に指揮を執る筈の瑞希が、一向に何かしようとしない。
それが大きく響き、戦線は危うかった。
「すまん、遅くなった! 状況を説明してくれ」
そこへ光一が、木村教諭を伴い戦線へと復帰。
明久が状況説明を行った後に、秀吉から指揮権を譲り受ける。
「よし、秀吉と明久、姫路はこっちへ! 明久と秀吉は、木村先生を拉致されない様ガードしろ」
「うん!」
「承知した!」
物理の木村教諭のフィールド内で指揮をとり、Fクラス勢は冷静さを取り戻し始めた。
昨日の事で、物理が光一の最大武器だとわかっている以上、そう簡単には手出しができないと見越してである。
「左側出入り口、押し戻されています!」
「古典の戦力が足りない! 援軍を頼む!」
「ちっ……明久、“あれ”を使え!」
「わかった!」
光一の指示を受け、明久は古典の竹中教諭に駆け寄り耳打ち
「……ヅラ、ずれてますよ?」
「っ!! 少々席をはずします!」
「よし、今のうちに体勢を立て直すぞ!!」
文系相手では光一も分が悪く、指揮する側に回るしかない。
その上、主力である瑞希の行動がおかしければ、戦況的にも危うい。
「姫路さん、一体どうしたの!?」
「そ、その、なんでもないです」
明久が様子のおかしい瑞希に駆け寄った。
だが、それでも時は待ってはくれず、無情に戦況は変化していく。
「右側出入り口、教科が現国に変更されました!」
「数学教師はどうした!」
「Bクラス内に拉致された模様!」
Bクラスには文系が多い為、状況的にも不利となった。
「光一、あれを使うべきじゃろうか!?」
「それはまだダメだ。姫路、頼む!」
「はっはいっ!」
瑞希がようやく動き、一歩前に……
「あっ……!」
動こうとしたが、急に動きを止めて俯く。
明久はふと、瑞希の視線を追っていき……根本の手にある封筒に目を付けた。
「あれは……!」
「どうした、明久?」
秀吉と光一もその視線を追い、根元の手に握られている封筒に気がついた。
それを見て様子がおかしくなった事と、怯えたまま明久を見つめる瑞希の姿を見て、2人にはある程度の予測がついた。
(おそらく、明久宛のラブレターと言った処じゃろうな)
(ああ……あのクソ野郎、だからあんな協定を持ちかけやがったな。昨日の罠といい、やってくれる)
(うむっ。何と言う下劣な手を使うのじゃ、あの男は)
協定の内容自体は、瑞希が居るからこそFクラスにとって有利に働く。
だが動けなければ、Bクラスにとって圧倒的に有利に働く条件。
「姫路さん」
「は、はい……?」
「具合が悪そうだから、あまり戦線に加わらないように。試召戦争はこれで終わりじゃないんだから、体調管理には気を付けてもらわないと」
明久がなだめるように瑞希を戦線から外そうと説得。
その間秀吉と光一は頷きあい、光一は明久のもとへと駈けだす。
「明久、行くぞ」
「うん!」
「指揮はワシに任せるのじゃ、頼むぞ明久、光一!」
「あ……!」
明久と光一は背を向けて、教室へと駈けだす。
そして……
「面白いことしてくれるじゃないか、根元君」
「へえっ、お前から皮肉聞くなんてな……協力するぜ? 相棒」
「ああ、頼むよ。相棒」
光一が拳を差し出すと、明久もそれに合わせ拳を差し出し、打ち合う。
そして……。
「「あの野郎、ぶち殺す!」」
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