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僕とホンネと召喚獣編
第八十七問 僕とホンネと召喚獣編 エピローグ
「それはそうと姫路に島田、お前らは優先させる順に間違ってないか?」

未だダメージが抜けきらず、畳に突っ伏してる光一がふと問いかけた。

「何がですか?」
「そうよ。アキの好きな人を把握したいって思って何が悪いの?」
「……<こいつら本当に誤解解きたいと思ってるのか?>」

ぼそりと召喚獣共々に言った言葉は、2人には届かなかった。
とりあえず光一はショットガン片手にのそのそと這って、壁によりかかる。

「明久、今何分たった?」
「……まだ言われた時間の半分も経ってないよ」

全員がげんなりした。

そこで愛子が、ふと聞いてみたい事を聞いてみる事に。

「ねえねえ久遠君、久遠君はボクの事どう思ってる?」
「可愛い女の子だと思ってる」
<こんな嫌われ者のモヤシを気にいってくれて嬉しいと持ってる>
「あははっ、両方とも嬉しい事言ってくれるね」

光一の特に何か困る様子もない態度の言葉に、愛子は嬉しそうに笑みを浮かべた。

「…………許すまじ」
<…………羨ましい、俺も工藤にあんな>
「…………!(ベシベシ!)」
<…………叩かないでほしい>

ソレを怨念をこめた表情で(漫才しつつ)見る少年が1人。
その傍らで、うんうんと頷く秀吉。

「まあそうじゃの。光一は昔からワシと姉上以外に嫌われてばかりじゃから、そう言う好意自体嬉しいのじゃろうな」
「そうよね。光一はいじめられたり嫌われたりで、私達以外に友達っていないから」
「「「<<<嫌われてたはともかく、いじめられてたって言うの絶対噓だろ(でしょ)(ですよね)?>>>」」」
「……気持ちはわからないでもないけど、光一武器がないとてんで弱いでしょ?」

お化け屋敷時、あっさり工藤に押し倒された時の光一の姿を想像して……。

<<<そう言えばそうだったな(ね)(ですね)>>>
「全員納得!?」

その事に光一はショックを受けた。

「諦めるのじゃ光一、お主に力強さは絶対に似合わぬ」
「<秀吉が男らしくする事が無理な様にか?>」
「召喚獣と声を合わせて酷い事を言うでない!」

互いに気分を害した所で、2人は言葉をきった。
これ以上は互いに傷つけあうだけで、無意味と悟った上で。

「けどお前がいじめられっ子か……」
<まあ過激派だの危険人物だのと言われてても、所詮はひょろひょろのモヤシだからな。ありえない話でもないか>

雄二が楽しそうに召喚獣共々、今の感想を言葉にした。

「黙れゴリラ。そうだよ、俺は昔からずっと周りに嫌われてばっかだったんだ」
<こんな体躯だからいじめの格好の的で、それが嫌だから武器の扱いを覚えて反撃すりゃ反則だっつって大人が取り上げた途端、またいじめの的。けど俺のこんな細腕じゃ腕力なんて鍛えてもたかが知れる>
「……で結局は、過激派だ危険人物だって呼ばれるようになったんだ」

光一が苦々しい顔で吐き捨てるようにそう言うと、意外そうな顔をする面々。

「アンタもいろいろ大変だったのね」
「人間誰だって落ちぶれたくはないもんだからな。わかりやすく言うと、そうだな……」
<今のB、C、Eクラスの能なし代表どもの現状、と言えばわかるか?>
<<<あー、成程>>>

上記の代表、根本、小山、中林の3名。
度重なる光一との模擬戦争での敗北により、クラス内ではすっかり評判が落ちており代表としての発言力は既に失われていた。

特に根本は試召戦争の敗北、覗き騒動加担により居場所をなくしてた所へさらに光一に敗れ、代表どころか存在そのものがなきに等しくなっていた。

「結局違う意味で、秀吉と優子以外から遠ざけられちまったけどな」
<成程な。それで木下姉にゾッコンだったのか?>
<う~ん、それも(ビシッ!)ふぎゃああああっ!>

雄二の召喚獣の質問に光一の召喚獣が答えようとするや否や、光一の召喚獣にゴム弾が叩きこまれた。

「俺より雄二はどうなんだよ? 神童とか何とか呼ばれて華々しい人生送ってたくせして、こんなゴリラの皮かぶった外道になり下がったお前は!?」
「誰がゴリラの皮をかぶった外道だ!? んなもん誰が……」
<俺の所為で翔子が「轟け俺の超必殺ビッグバンシュート!!」ふぎゃあああああっ!!>

召喚獣を蹴飛ばすが、時遅し。
翔子が顔を赤らめ、女性陣は黄色い声をあげ、明久と光一は……

「「翔子が……何だ? 言ってみろ(て)よ?」」
<<霧島 (さん)のためだとしたら、頷ける要素がたっぷりあるからなあ(ねえ)>>
「おい明久、お前誰のために試験召喚戦争提案したんだっけ?」
「何言って<それはもちろんひ>とんでけボールの様に! それより雄二、もしかして学力だけが全てじゃないって証明したいって理由、まさか霧島さんのためだとか!?」
「はっ、流石は明久。とんだ<まさかこんな的を>おら、ぶっとべ!!」



そして数分後。

「やめよう……この騒動はあまりにも不毛だ」

銃で攻撃してる光一と違い、周りは肉弾戦での召喚獣を黙らせると言う荒業。
それは当然、全員が既に息を切らせていた。

「そうだね……フィードバックで体中が痛い……」
「俺も、こんなに疲れたのは久々だ……」
「…………キツい……」
「流石にワシも疲れたぞい……」
「ホント……まさか実体化した召喚獣の相手が、こんなにも大変だなんて」
「はぅ……このままだと、いずれへんな勢いで告白する羽目になっちゃいます……」
「ウチも、こんな事で告白するなんて、絶対に嫌なのに……」

全員の口から弱音が漏れ始める。
後半2名に対し、光一は呆れのため息をついたのは誰一人気付く者はいなかった。

「そもそもどうして俺達が……あっ、そうだ!」
「? どうしたの、光一?」

決意をするや否や、光一はよろよろと立ちあがる。

「全員聞け!」
「は? 何をだ?」
「いいか、想像して見ろ……白髪頭で、口と顔が人間の枠から外れる程悪く、俺達にこうなるとわかってて召喚させた挙句、ソレを煽って俺達を苦しった諸悪の根源である妖怪の姿を」
<<<…………>>>

ガラッ! ザッザッザッザッ!

光一の言葉が終わるや否や、光一の召喚獣がドアに向かい始める。
その数秒の後に全員の召喚獣がそれに続く様にドアへ向かい、ドアが開くや否や教室から出て行った。

「よし、上手く行ったか」
「成程な。まぁ、そりゃそうだよな」
「人を実験台にしておいて、自分だけ無事で居ようなんて言うのが甘いよね」
「因果応報じゃな」
「…………当然の報い」
「ま、そう簡単に許せる事じゃないわよね」
「というか、もっと早く思いついてほしかったわ」

皆でうんうんとうなずき合った。
その数分後、階下からしわがれた悲鳴が響き渡るが、それは全員が無視をした。

「システムの暴走が原因なんだから、俺達に非はありゃしねえよ」

ちゃんちゃん♪




(おまけ)

「あーーーーっ!」

召喚フィールドが解除され、現在下校中。
瑞希がふとある事に気付き、悲鳴に近い声をあげた。

「ん? どうしたのよ瑞希?」
「召喚獣が本音をしゃべるんだったら、私達の誤解を解くの……」
「え? …………あーーーーっ!!」

「……あいつら、今頃気づきやがったのかよ」
「まあまあ。それより光一よ、手伝わんでいいのかの?」

呆れたように言う光一に、秀吉がそれをなだめつつ質問。

「いいよもう……なんか秀吉応援した方が明久のための様な気がするし」
「なっ! 何を言うのじゃ光一!?」
「心配するなって。俺はどんなになっても秀吉の兄貴分だから」
「まるで遠くに行く様な眼で見るでない!!」

優しい瞳でそう言う光一に突っかかる秀吉。

「やれやれ、アイツもいい具合に壊れてんな」
「…………融合召喚の事で、色々と光一は苦労してた」
「ソレ確か、ムッツリーニ君も一枚噛んでるよね?」
「……ココは姉として、どういう反応をすればいいのかしら?」
「……彼らがそう決めた事なら、私達にとやかく言う権利はない」

それを見る外野陣は、少し同情の視線を光一に向けていた。
はい、僕とホンネと召喚獣編終了です。

そろそろ戦闘描写が書きたいので、本編のオカルト編を元にオリストーリーを書こうかなと考察中。
といっても色々と原作無視しまくってるツケか、もう完全にオリジナル展開になりまくってますが、それでもいいという方はどうかよろしくお願いします。


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