ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
試験召喚戦争編
第七問
問題
以下の問いに答えなさい
『goodおよびbadの比較級と最上級をそれぞれ書きなさい』

姫路瑞希の答え
『good – better – best
bad – worse – worst』

久遠光一の答え
『good – better – best
bad – worse – worst』

教師のコメント
その通りです。


吉井明久の答え
『good – gooder – goodest』

教師のコメント
まともな間違え方で先生驚いています。Goodやbadの比較級と最上級は語尾に-erや-estを付けるだけではダメです。覚えておきましょう


土屋康太の答え
『bad – butter – bust』

教師のコメント
『悪い』『乳製品』『おっぱい』










第二回試験召喚戦争
Bクラス VS Fクラス

「いたぞ、Bクラスだ!!」
「高橋先生を連れて居るぞ!!」

昼休みのチャイムが鳴り終わると同時に、戦いは始まった。
前線指揮は姫路瑞希、先陣を切るは吉井明久と木下秀吉。

「ねえ光一、今回は前に出ないの?」
「いや、今回は俺が前に出るのはまずい」
「光一は文系科目が苦手で、特に化学と古典と歴史が特に壊滅的でのう。文系の多いBクラスと相性が悪いのじゃ」
「うるさいぞ秀吉!」

Bクラスはまず、10人前後に対しFクラスはほぼ総力。
今回は廊下を制することが先決ともあり、勢いが大事だからだ……が。

『Bクラス 野中長男 総合1943点』
VS
『Fクラス 近藤吉宗 総合764点』

『Bクラス 金田一祐子 数学159点』
VS
『Fクラス 武藤啓太 数学69点』

『Bクラス 里井真由子 物理152点』
VS
『Fクラス 君島博 物理77点』

Dクラスとは格が違い、ほぼあっさりと大半が押し切られてしまった。

「援護する、やられそうな奴は下がれ!!」

やられそうになった召喚獣を、光一の援護射撃でフォローし撤退を指示・

『Bクラス 工藤信二 物理165点』
VS
『Fクラス 久遠光一 物理398点』

「え!?」
「今回ちと調子が悪かったからこの程度だが、物理なら得意中の得意なんだよ」
「うっ、ウソだろ!? 調子悪くてこれかよ!?」

召喚獣の武器は基本的に剣や槍等であり、銃や弓と言った遠距離武器はまれにしか存在しない。
しかも遠距離の場合は精度も求められる為、基本牽制程度にしか使えない。
だが光一の場合、元々の腕と武器のフィーリングと言う利点もある為、それらは一切関係ない。

「よし、1人撃破!」
「Bクラス、真田由香。久遠光一に数学勝負!」
「受けて立つ!」
「光一、援護する!」

『Bクラス 真田由香 数学166点』
VS
『Fクラス 久遠光一&吉井明久 数学128点&55点』

「何とかやれない事もないか」
「僕はトリプルスコアだよ」

点数を見て、敵Bクラスの女子は笑みを浮かべた

「でも点数は勝ってる!」
「甘い!」

敵召喚獣が久遠めがけて飛びかかるのを、明久の召喚獣が迎え撃った。
楽勝と言わんばかりに武器を振り下ろすのをかわして、足払い。

「え!?」
「そこだ!」

そこをすかさず、敵召喚獣の腕をライフルで狙い、打ち抜いた。
それにより落とされた召喚獣の武器は、明久の召喚獣が蹴り飛ばした

「よし、あいつを狙え!」
「よし来た!」
「俺もだ!」

そのまま物流に呑まれ、Bクラスの女子は哀れ補習の餌食となった。

「やったな相棒」
「うん!」
「よし、久遠と吉井に続け!!」

そのまま光一と明久はハイタッチ。
それに勢いを付けて、Fクラスは奮起!

「古典で久遠光一に勝負を仕掛ける!」
「げっ! しまった!」

『Bクラス 鈴木次郎 古典210点』
VS
『Fクラス 久遠光一 古典5点』

「いかん、光一が!」
「援護するよ!」

『Fクラス 吉井明久 古典54点』

「どいてろ雑魚!」
「うるさい!」

敵召喚獣の攻撃を、明久の召喚獣は先程の様にいなしてよけ、そのまま思いきり顔にパンチ。
少しよろめいただけだが、時間稼ぎとしては十分だった。

「ちょっ、さっきの、偶然じゃなかったのか!?」
「光一、今だ!」
「ああ、ありがたい!」

古典の教師のフィールドから外れ、物理教師のフィールドへと逃げ込んだ。
一息つくと、同じフィールドにいる同志達の援護へ。

「お、遅れ、まし、た……ごめ、んな、さい……」
「おいおい、大丈夫か?」
「はい……平気、です……」

そこへ、息絶え絶えだがFクラスの勝利の女神登場!

「来たぞ、姫路瑞希だ!!」
「長谷川先生、Bクラス岩下律子です! Fクラス姫路瑞希さんに、数学勝負を申し込みます!」
「律子、私も手伝う!」

瑞希が現れた途端、Bクラス陣営は表情を引き締める。
まず、10人程度の戦力しかいないのに、2人がかりで勝負。

『Fクラス 姫路瑞希 数学412点』
VS
『Bクラス 岩下律子&菊入真由美 数学189点&151点』

「あっ、腕輪!」
「腕輪? ……それって確か、何点かオーバーしたら、特殊能力が付加されるって言う?」
「まあ、姫路ならおかしくはないか」

瑞樹の召喚獣が、腕輪を付けた左腕を向けると、腕輪から光線が放たれる。
そのうち1体を炎でつつみ、もう1体も大剣でなぎ払い、戦闘不能へと追いやった。

Bクラス前線戦力現在6名。

「よし、このままBクラス教室まで押し切るんだ!」
「みっ、皆さん、頑張ってください!」
「「「「おおーーーっ!!!」」」」

2大主力の激励(効果割合 瑞希9:光一1)で、士気は大幅アップ。

「さて……姫路、このまま前線の指揮頼む。秀吉、明久、一旦戻るぞ!」
「え? はっはい、わかりました」

前線は一旦瑞樹に任せ、光一は明久を秀吉を伴い一旦後退。
秀吉は事情を知っていた故に納得したが、明久はまだ光一も自分も補給が必要な程ではない為、疑問顔。

「どうしたのさ、光一?」
「そろそろ根本が動くころだと思ってな」
「っ! ……そうだね」
「雄二に何かあるとは思えんが、そろそろなんらかの手段を講じる頃じゃ」

3人は駆け足で、Fクラスへ。
教室の扉を開けるや否や、そこに広がっていた光景は……

「……やってくれやがったな」

穴だらけの卓袱台に、へし折られたシャーペンと消しゴムと言う光景。

「酷いね。これじゃ補給がままならない」
「うむ。地味じゃが、点数に影響の出る嫌がらせじゃな」
「あまり気にするな。修復に時間はかかるが、作戦に大きな支障はない」

そこへ、代表である雄二が割り込んできた。

「雄二、これは一体どういう事だ?」
「協定を結びたいという申し出があってな。調印のために、教室を空にしていた」
「協定じゃと?」
「ああ。4時までに決着がつかなかったら、戦況をそのままにして続きは明日午前9時に持ち越し。その間、試召戦争にかかわる一切の行為を禁止するってな」
「それ、承諾したの?」
「そうだ」

時間的には、こちらの作戦通りに事が進み、そのころには教室へ押し込める戦況から始められるはず。
Fクラスとしては、好条件ではある。

「確かに、それなら姫路が万全の状態で始められるから、俺達としては都合が良い……が、どうにも解せないな」
「ああ。確かにあの根本がそんな協定を結ぶなんて引っかかるが、今回もクラス全体と言うより姫路の個人戦力がカギとなる以上、乗った方が勝率が高くなる事は事実だ……一応、用心してくれないか?」
「ああ。明久、秀吉、お前らは前線に戻れ。俺は雄二と一緒に、シャープや消しゴムの手配をやるから」

明久と秀吉が頷くと同時に、教室を飛び出して行った。
2人を見送ると、近衛隊および雄二と共に教室整理を始める。

「それで、代表閣下はどういう思惑だとお考えで?」
「補給手段を断つ為だけに、こんな向こうに不利な条件を出すとは思えん……何かがあるな」
「ああ……ムッツリーニと合流して情報収集に」
「それはダメだ。姫路に次ぐ主戦力のお前に何かあれば、士気が落ちる」

舌打ちをして、片付けと手配に戻る光一。
それらが終わり、4時となって協定通り一旦休戦。

「……で、一体何があった?」
「わかりません。気づいたら、廊下倒れてまして……」
「おいおい、まるで散々殴られた後で廊下に頭から叩きつけられたかの様なケガじゃないか!? すぐ寝かせないと! 姫路、ハンカチか何か濡らして持ってきてくれ!」
「はっはい!」

終戦と同時に戻ってきた戦友達と、文字通りぼろぼろにされた明久の姿があった。

「全く、戦争じゃからと、本当にケガする必要はないというのに……」
「ああ……根本のヤロー、手段を選ばないにしても程があるだろ。そういえば、島田はどうした?」
「服に着いた血を洗うと言って、どこかへ行ったぞい」
「ふーん、服を洗う……ん? 血?」

その一言で、何が至らせたかはわからなかったが、何があったかは容易に想像がついた光一だった。
余談だが、光一は明久の姿に異様なまでにデジャヴを感じ、その痛みがフィードバックされているかのように背筋が冷えたという。

「……それで、戦況は?」
「顔が青い事は置いておくとして、相手を教室に押し込んだところで休戦時刻じゃ」
「その辺りは、予想通りだな……だとしたら、やっぱり解せないな」
「じゃが、今の処は明久を除くとこれといった目立つ被害もないぞい」

瑞希に看病して貰っている、今だ目覚めぬ明久に目をやっての発言である。

「うっ……」
「ああ、気がついたか明久?」
「…………」
「ん? ムッツリーニ。何か変わった事があったか?」
「…………(コクリ)」

気がついた明久に駆け寄ろうとした光一に、いつの間にかいたムッツリーニがそれを遮った
彼は今回出番が来るまで情報収集にいそしんでおり、警戒に当たっている。

「Cクラスが、試召戦争の準備を?」
「…………(コクリ)」
「狙いはAクラスじゃないだろうから……大方、漁夫の利を狙うってところか?」
「んー、そういうことならCクラスと協定でも結ぶか。俺達が勝つとも思ってないだろうし、Dクラスを使えば難しい事でもないだろう」

と言うや否や、明久、光一、瑞希、ムッツリーニを伴い教室を出る。
その途中、美波と須川の2名も加え、一路Cクラスへ。

「Fクラス代表の坂本だ。このクラスの代表は居るか?」
「私だけど、何か用かしら?」

扉をあけると同時に、名乗りを上げた雄二に応えたのは、1人の女生徒。

「っ!」

その姿を見て、光一は昨日の光景を思い出した。
街中を、ある人物と共に歩くその姿。

「ああ、Fクラス代表として……」
「ちょっと挨拶に来たんだ。Cクラスの代表は美人だと聞いたから、是非ともお近づきになりたいと思ってな」
「なっ!? ……あっ、ああ。へえっ、聞いた通りに活動的な美人じゃないか。ぜひとも、仲良くしてほしい」
「ちっ……あらそう? ありがとう。小山友香です、よろしく」

微かに舌打ちをした後、あいさつを返す小山代表。
それから軽く談笑した後、Fクラスの面々は帰っていった。

「作戦失敗か」

奥の方からBクラス代表、根本恭二が小山に歩み寄った。

「どうやら彼、私達の事を知ってたみたいね? 久遠光一、Dクラス戦や今日と、随分と目立つ戦果をあげたらしいじゃない?」
「関係ないな。たかが低得点者がどうあがこうが、俺達の勝利の算段はもう出来てるんだ」

そう言ってニヤリと笑みを浮かべ、ある封筒を取り出した。

一方、Fクラス面々は。

「どうしたのいきなり?」
「あいつ根本の彼女だ。Cクラス代表だってのは、今初めて知った」
「そうだったのか……危なかったな」

試召戦争に関わる一切の行為を禁じる。
その条文はこれが狙いだったのかと、雄二は舌打ちをした。

「それでどうすんだよ? これじゃBクラスに勝ったとしてもCクラス戦だ。分が悪すぎる」
「それに関しては考えがある。心配するな」
「ある意味一番性質が悪いな。根本のクソヤローめ……さて、明日はどんな汚い手を使ってくる?」

彼は頭の中で、勝った暁に行うペナルティについて、模索を始めていた。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。