というわけで、今回はレフェルさんのつぐみ、深紅、響を借りてのコラボです。
久しぶりですが、それなりの物になったと思いますので。
ではどうぞ
Fクラスの忍耐期間
コラボ問題 第2問 (7)『世話焼きとほのぼのと賑やかな一時』
久遠光一は、学園きっての問題児である。
攻撃的な性格に、何かと騒動を起こす元凶でもあり、嫌われることの多い男。
「おーい響、どっち行く気だ?」
「どこってFクラス教室だけど?」
「そっちは職員室だ。Fクラスはこっちだ……つってんのにどこ行ってる!?」
その反面、慕ってくれる人は大事にするし、割と面倒見も良い。
と言っても、親に見放されて育った経緯を経て、世話好きな傾向がある。
「ほら、こっちだからそっち行くな!」
「あっ、ごめん」
「ごめんと言いつつ余所行くな! ほら、こっち!」
あきれ果てた光一が響の手を握り、こっちだと誘導。
「……ちょっと照れる」
その握られた手を見つつ、頬を赤らめた響の一言
「いや、20代が手を握られた位で頬を赤くするなよ」
「あっ、酷い。ボクがおばさんだっていうの?」
「そこまで言わねえよ。てかおばさんどころか、お姉さんも無理があるって言うのに」
「もっと酷い。ならボクのお姉さんらしさを見せてあげる」
「極度の方向音痴が何待て!」
光一が制服のボタンに手をかけようとする響に、ストップをかけた。
しかも手は繋がれたままで、逃げる事もままならない。
「何? 今からお姉さんらしさを見せてあげようと」
「それでどうしてボタンに手をかける!? 島津先輩じゃあるまいし!」
「自慢じゃないけどボク、脱ぐとすごいんだよ?」
「よしわかった、お姉さんらしい事は認める。認めるからボタンから手を離すんだ」
「ダメダメ。キチンと納得してもらわないと」
「納得はしたよ、認めよう。だから頼むから手を離して、ボタンも俺の手も」
「……お前達は何をやってるんだ?」
そこへ通りがかった鉄人西村が、呆れる様に声をかけた。
時は過ぎ……
「それは大変だったね」
屋上で光一と将棋を指しつつ、話を聞いていた明久が苦笑した。
「響に悪気がないのはわかってるし、世話焼くのは嫌いじゃないから良いけどね。もちろん度が過ぎるようなら怒るけど」
「その辺りは光一らしいけどね」
「甘やかすのと世話を焼くのは別もんだろ? 誰が相手だろうと、怒る時は怒るよ」
「あははっ、じゃあ僕も気をつけないとね。強化合宿の木下さんに対してとか、説得力があるから怖いよ。はい王手」
「おっと。でもまだ甘いな、ほれ」
そろそろ飛車に角が必要な頃合いかな?
と考えて始める光一。
「なんや、また明久と遊んどるんか?」
「いつもいつも仲が良いね、2人とも」
そこへ深紅とつぐみがやってきて、興味深そうに将棋盤を見つめた。
「色々と積もる話があんだよ。例えば明久」
「何?」
「キスはしたのか?」
「「ゴバハァっ!!」」
明久とつぐみは揃って凄まじい息をふきだした。
「なっ、なななななななんなななんあななんあなななにを!?」
「&%##$#!%+@|¥$#!%&!!?」
「……あれ? まだだったのか」
数分後
「悪かったな、驚かせて」
「うっ、ううん。良いよそんな……」
「そうそう。でも……いつかは、する事なんだよね?」
あはは~っと、笑う2人。
互いに顔を見合わせて、ふと互いに唇が視界に入り……
「「…………(ぽ~っ)」」
「何やってんだお前ら?」
淡い想像をしていると、いつの間にかいた雄二が茶化してきた。
「次のステップでも想像してんじゃないか?」
「なんだ、この様子から言ってキスでもしようってのか?」
「「ブゴゥっ!!」」
「なんだ、図星か。えーっと……」
FFF団でも呼ぶ気か?
そう思った光一と深紅だったが、雄二はポケットを探り……
「なんだこれ?」
「財布だ」
「いや、それは見ればわかる。なんで俺に財布を差し出すんだと聞いてるんだ」
「頼む、翔子にバレない様に事を進めてくれ」
「……(ギュっ)……それは無理な相談だ」
「なら財布返せ!」
「(ごそごそっ)……はい」
「中身だけ取って返すな!」
中身も外も一緒に返し、悪かったと謝る光一。
全く……と、雄二はふんっと息を鳴らす。
「……その様子だと、やってないのかお前も」
「経験あるのお前位だろ。しかも知ってる限りで3回も」
「以前のあの1回を除いて、自分からやった事はないんだけどな」
「……あの時は驚いたで///」
「ある意味すごい話だな」
錯乱状態から戻った明久とつぐみも、うんうんと頷いた。
「でもその次にすごいのが雄二だよね。婚姻届とかもう作ってるし」
「それはもうすぐ撤回される」
「僕でも無駄な足掻きだとわかるのに、僕がバカなら大バカなあだっ!」
ばふっ!
「あっ」
「へっ?」
明久の発言にひじ打ちで返した雄二
その勢いに押されて、明久の頭はつぐみの胸の谷間に突っ込んでしまった。
「……えーっと、この柔らかな感触は?」
「つぐみの胸だ」
「へーっ、つぐみの……!?!?!?!?」
光一のツッコミで自分の現状を把握した明久は、強過ぎるショックでショートを起こしてしまった。
つぐみの方はどう対応していいかわからず、顔を赤くしながら……。
「……(ぎゅっ)」
明久の頭をそのまま抱きしめてしまった。
「へーっ、雄二も意外と考えてんのな?」
光一が記念撮影に携帯で撮影しつつ、雄二に茶化す。
「バカ言え。こうなるなら誰が殴るか! くそっ、翔子は……」
「お前の後ろに……」
「何っ!?」
「いつもならいるんだけどな」
「紛らわしいわボケカスコラ!!」
眼を血走らせ、光一の胸ぐらをつかみ本気で怒る雄二。
光一も流石に悪かったと謝り、全くとふんっと鼻を鳴らして手を離す雄二。
「というか、これに似た事ならやったことあるだろ」
「もう一度やりたいと言ったらどうする!?」
「やらせてやれよ」
「やらせてあげたらええやん」
「お前らでやれ!」
「それはええ考えやな。ほい」
ぽふっ!
「ちょっ!?」
「心地ええ? わっちこれでもスタイルには自信あるんやで?」
「まっ、待て! そんないきなり……
真に受けて深紅が、光一の頭を胸に埋める様に抱え込んだ。
光一は焦り、離れようとして……
ふにょんっ!
「ひゃんっ!」
「わっ! ごっごめん!」
深紅の胸を鷲掴みしてしまった。
「光一も焦ると意外と面白いな。まあいい、今のうちぶっ!」
「……負けられない」
「しょっ、翔子!?」
いつの間にか来ていた翔子が、不意を突いて雄二の頭を抱きかかえた。
当然の様に、自分の胸で包み込むように。
「……」
迷子になり、屋上に偶然いきついた響。
この光景を見て……
「ごゆっくり~」
と言って、去って行った。
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