今回は、GAUさんのクリスを借りてのコラボでございます。
内容としては過去、2-A代表白夜と2-B代表クリスの戦争というものです。
2年時なので、白夜の装備は異なってます。
点数に関しましては、6巻参照で3年は選択科目があり、2年は全科目履修ですので、そのあたりはご了承ください。
Fクラスの忍耐期間
コラボ問題 第5問(8) 『超人と天使の戦争 前篇』
時は物語が始まる1年前。
より正確には、一学期期末試験終了の次の日。
「我々Bクラスは、Aクラスに試験召喚戦争を申し込みます」
2-A教室にて。
2-B代表、クリスティーナ・ウェストロード、通称ティナの声が響く。
「…………」
その当事者の筈の2-A代表大神白夜は、興味なさげに本を読んでいた。
白夜の態度に、ついてきた小暮が……
「大神君、幾らなんでも失礼ですよ?」
そう嗜めると、パタンと本が閉じられた。
しかし顔どころか、視線すら向けず……
「聞いている。ただ予想よりも遅かったと思った位だ」
「……予想って」
「それで、開戦はいつだ?」
「明日の午前9:30です」
白夜は周囲を見回し……。
「期末試験後だ、点数が足りないと言う事はないな?」
とだけ言い放ち、次の本を手に取り読み始めた。
当人は準備をするでもなく、先ほどと全く変わらない態度に加え、冷血さの漂う鉄仮面も依然と変化を見せようとしない。
「……余裕ね?」
「予想していたと言ったはずだ。対Bクラス戦の手筈など、とうに整えている」
「そんな机上の計算で私たちBクラスを……」
「抑える」
遮る様に、白夜は断言。
ただティナや葵に顔を向ける訳でもなく、片手間程度の返事。
……それが尚更に、白夜にはそれをやり遂げるだけの自信があると、如実に語っていた。
「流石は稀代の天才ね。わたし達は眼中にないって事?」
「私はてがけた事を失敗した事はない。そしてそれは、今回も同じ……そう思っているだけだ」
「だったら、わたし達Bクラスが失敗を教えてあげるよ」
「……」
白夜は返事どころか視線すら向ける事もなく、ただ本を読んでいる。
これ以上は無駄だと悟ったティナと小暮は、そのまま外へと出ていった。
「大神君、あの態度はどうかと思いますよ?」
「そうだぞ大神。幾らなんでも、あの態度は……」
「……」
見かねた岩崎と新田が、白夜に注意。
それすら意にも介さず、白夜は本に栞を挟んで自身の席へと歩を進め、パソコンを起動。
学園の見取り図と、Aクラスメンバーの点数表を展開し……。
「……」
対Bクラス戦の策を記したノートを取り出し、線を引いては新しく書き記す作業を始めた。
一方、ティナと小暮は……
「稀代の天才。そう呼ばれている人だから、ある程度横柄な態度とられる事は予想はしてたけど……」
「まさか眼中にも入れていないとは」
「まあまあ、明日見返せばいいよ。頼りにしてるからね、あおちゃん」
「ティナこそ」
2年の華。
そう呼ばれる2人が並ぶその光景に、誰もが見惚れていた。
「ティナちゃんに小暮さん」
そこへ混じるのは、1人の女子。
2-D所属のビン底メガネがトレードマークの、島津さやか。
「あら、島津さん。お元気そうで」
「元気だよ小暮さん。この上から85・56・86のナイスバディもね」
「ふふっ、相変わらずね。さやちゃんも」
「もちろん。それより聞いたよ、Aクラスに試召戦争を仕掛けるんだって?」
「ええ、さっき宣戦布告してきた所よ。それよりさやちゃん、Cクラス戦はどうだったの?」
期末試験が終わってすぐ、DクラスはCクラスに宣戦布告。
その日のうちに決着はつかず、決着は持ち越しとなっていた。
「それがね……勝っちゃった。あたしが討ち取ったんだよ」
「勝ったの? おめでとう」
「おめでとうございます。では私たちも負けられませんね」
「頑張ってね? その次の日にはあたし達が貰う設備の為に」
「もうっ、さやちゃんったら」
「それにしても……」
するっ……
「はっ?」
「えっ?」
「まだまだあっついねえ」
さやかが“廊下で”タイを緩め、シャツのボタンをはずした。
白の下着に包まれた大きな胸がさらされ、ティナに小暮どころか周囲の男子も女子も呆気にとられた。
「ちょっ、何をまた脱いでいるんですか!?」
「え~っ? だって熱いもん」
「熱いとかそういうのじゃなくて……」
「何言ってるの? ティナちゃんあたしより大きいクセに~」
「そういう問題ではありません!」
「……またなの?」
“姦しい”と表現するに相応しい光景を見て、ミディアムボブにヘアピンの女子生徒が、ため息をついていた。
そして……。
「来たぞ、大神だ!」
「護衛もなしだ! 取り囲んで潰しちまえ!」
2-Bの先陣、常村と夏川の声が廊下に響く。
増援に駆け付けた2-Bメンバーが、すぐに白夜に前に立ちはだかる。
「……ただ指示するだけでは退屈だ。召喚獣の実戦くらいはしておきたい」
それを見ても、白夜は表情を変える事がない。
「流石は稀代の天才。その手腕は本物の様だが……」
「最後で俺達を舐めたのが間違いだ。ここで終わらせてやる」
「……サモン」
ゆっくりと姿を現す、白夜の召喚獣。
その姿は……
「私を天才と呼ぶか……だがな、私はそれを否定しよう。なぜなら――」
服こそ文月学園制服のYシャツにズボン、スニーカーだけ。
しかしその手には、召喚獣の手より一回り大きなガントレットがつけられ、召喚獣4体分もの長さを持つ巨大な剣が握られている。
その召喚獣が、一歩踏み出すと同時に……
『2-A 大神白夜 総合科目5632点』
「――私はその天賦の才能を徹底的に磨き上げた、天才以上の存在だ」
そのフィールドのBクラス召喚獣が、1人残らず巨大な剣で薙ぎ払われた。
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