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レフェルさんの“僕とちっさい幼馴染と召喚獣”より、雨宮つぐみと神埼深紅とのコラボです。
と言っても今回は、深紅と光一メインのバトルストーリーなので、つぐみの本格参加は次となります。
ちなみに前後編となっておりますので、今回は前編です。
期末試験編
コラボ問題 第2問(2) 『観察処分者とちっさい幼馴染の波乱万丈デート (前編)』
「という訳で、明久とつぐみにデートして貰う事にした」

と言って、一枚のチケットを取り出す光一。
場所はAクラスで、目の前に居るのは優子と愛子、それから同伴してここに来た深紅。

「久遠君もええとこあるねえ」
「へぇっ、そうなんだ。良いんじゃないかな?」
「そうね。雨宮さんと吉井君の組み合わせも良いかもしれないし……で、どうしてそれで相談がいるの?」
「下準備を手伝ってほしいんだよ。主にゴミ掃除」

ゴミ掃除、という単語で全員がその内容を理解した。

「……ああ、あの何とか団?」
「そうだね。黙ってる訳ないよね」
「ああいう事してはるから、もてへんのやわからんかな?」
「それに姫路に島田、それに霧島雄二もな」

それも納得したように全員が同時に頷いた。
恋愛を宇宙の直径程かけ離れてる位間違えてる2人に、明久と光一の幸せを妨害する為なら労を惜しまない雄二。
それが今回の事を知ればどうなるかなど、あっさり想像がついた。

「そうだね。瑞希ちゃんに美波ちゃんの事だから、知ったら絶対吉井君は無事じゃ済まないよね」
「いや、もう知れ渡ってる筈だ。このチケットを購入する時、ムッツリーニの気配を感じた。ついでにペアチケットを買ったから、雄二なら俺の狙いが明久とつぐみだって事を察する筈」
「なっ!?」
「まあ落ち着け。明久に催涙ガスと閃光弾持たせて、食堂でつぐみと昼を食べる様に言ってあるから、いざとなればそれ使ってAクラスに逃げ込むように言ってある」
「……という事は、ワザと知らせたって所やな?」

深紅の言葉に、光一は笑顔を向けることで肯定の意を示した

「不確定より確定の方がやりやすいからな。それでだ、時間がないから率直に……」



Fクラス教室にて。

「成程な……アイツは木下も工藤も平等に接してるから、2人きりはありえんな。となるとやはり、明久とつぐみのデートを支援するためとみて良いだろう」
「…………やはりそうか」
「よし、聞いたな須川?」
「無論だ」

須川が頷くと同時に、その後ろ全員が黒装束をまとい、瑞希と美波がそれに混じった。
2-F異端審問会始動。

「ではこれより、2-F異端審問会始動だ!」
「「「うぉぉおおおおおお!!!」」」「はい! 久遠君の横暴を許す訳にはいきません!」
「そうよ! アキも久遠にそそのかされるなんて、もう致命的なバカだわ! 脳天から屋上で突き落とすしかないようね!!」
「そうだ! 久遠の振る舞いはもはや許せぬ!! 二股というSSS級の大罪を公然と行うどころか、異端者を増長させる所業すらも平然と行うとは……奴に人としての情も赤い血が流れてもいない!!」

まともな人間から見れば、寧ろFFF団の方がそうなのだが……
彼等はバカなので気付かない。

「そうだ。明久のバカが幸せになろうだなんて言語道断! そして光一がいる限り、俺にもお前らにも安息の時はないと言っても良い!」
「そうだ! 異端審問会繁栄の為に、久遠と吉井に無惨になる死を!!」
「久遠君、もう許しませんからね!!」
「久遠、骨の2、300本ですむと思わないことね!!」

「友達の幸せを願って何が悪いんだよ?」

そこに突如乱入する声。
渦中の1人である光一が腕組みをしながら、“手ぶら”で立っていた。

「あっ、久遠君! 明久君とつぐみちゃんをデートさせるって、どういう事ですか!? そんなことが許されて良いとでも思ってるんですか!?」
「どうって、そう言う事だが? ってか、そんな事言っても良いのかお前が?」
「アンタに人としての情はないの!?」
「あるからやってるんだ。そしてお前にだけはそんな事言われる筋合いはない!」

心からの言葉だったが、2人には届かなかった。

「しかしのこのこと手ぶらで来るとは愚かな。ちょうどいい、今ここでお前を殺してチケットを奪う!」
「そのあとで明久をぶち殺せば万事解決だ。さて光一、今まで散々俺をコケにしてくれた代償、今こそ払って貰うぞ! 総員かかれ、光一を討ち取るなら今だ!!」
「「「うぉぉおおおおお!!」」」

全員が木刀や鈍器を構え、光一向けて突撃を始めた。
光一は腕組みを解こうともせず、ただそれを見据えている。

「……? っ! まさか!?」
「already late……もう遅い」

「召喚許可お願いします!」
「いいだろう、承認!」

雄二が何か感づいたと同時に、召喚フィールドが展開された。
光一に振り下ろされた木刀が、突如何かに弾かれる。

「お待たせや」
「いや、丁度いいタイミングだ」

木刀を弾いたのは、深紅の召喚獣。
その深紅の後ろには、鉄人事西村教諭と優子に愛子。

「やれやれ……教師として複雑だが、彼氏思いな彼女たちを持ったものだな久遠」
「何言ってんだ鉄人? この関係以前に、俺みたいな奴が良いって言ってる時点で、既に良い彼女たちだって証拠じゃねえか」
「ふむっ……これは一本取られたな。そこまでお前が変わったのなら、吉井にもそれを期待するとしよう」

鉄人西村が仲間になった。

「なっ!? 西村先生、そんな無意味な事の為に私たちの邪魔をするんですか!?」
「そうよ! アキに彼女なんかできたって、あの致命的なバカが治る訳ないじゃない!!」
「少なくともお前らよりは幸せになるし、変わる事が出来ると断言する!」

光一の台詞に、深紅も優子も愛子もうんうんと頷いた。
光一は表情を引き締め、須川に向けて突き出すように指をさす。

「この戦い、過激派筆頭久遠光一の名において勝利を宣言する!」
「明久とつぐみの幸せの第一歩や。邪魔するなら、わっちと久遠君が駆除したる」
「ええい、木下に工藤ときておいて、見せつけんなコラア!!」

『Fクラス 久遠光一&神崎深紅 物理701点&430点』
  VS
『FFF団 団員44名 物理平均76点』

何故か全員覆面に鎌という装備のFFF団の召喚獣。
それに相対するは、紅いドレスに歪な剣の深紅の召喚獣に、ジャケットにライフルと拳銃の光一の召喚獣。

その片方では……。

「いいなあ、神崎さん」
「仕方ないわよ、アタシ達の相手はこっちなんだから」

『Aクラス 木下優子&工藤愛子 物理389点&301点』
  VS
『Fクラス 姫路瑞希&島田美波 物理409点&67点』

「優子に愛子、そこをどいて! あいつの性根はウチ等で叩き直してあげるから!」
「光一に手出しするんなら、黙ってる訳にはいかないわ。それにアタシも吉井君には雨宮さんが適任だと思うし、光一のやってる事に問題自体ないわよ」
「そうだね。久遠君はボク達のなんだから、手を出すんならいくら瑞希ちゃん達でも許さないよ?」
「そんな事を言うなんて、もう許しません! 久遠君諸共お仕置きです!」

瑞希の召喚獣が大剣を、美波の召喚獣がレイピアを手にとびかかる。
優子の召喚獣がスピアを、愛子の召喚獣が斧を振りかぶりそれを迎撃……。
 
『Fクラス 久遠光一(+神崎深紅) 物理688点+406点』
  VS
『Fクラス 姫路瑞希&島田美波 物理409点&67点』

「「え?」」

しようとしたところで、突如割り込んだ光一の召喚獣。
……と思いきや両腕が機械化しており、右腕がロケットランチャーで左腕がバルカン砲となっていた。

「機械化か……こりゃすげえな」
「けどまあ、これはこれで面白いからええやん」
「そうだな」

不意打ちで一気に距離を詰め、ロケットランチャーで瑞希の召喚獣を爆散させ、バルカン砲で美波の召喚獣をハチの巣に。
そこで勝負は決した。

「さあ貴様等、戦死者は補習だ!」
「あっ、待った鉄人」
「ん? なんだ?」

鉄人の補修という言葉に身体を震わせる面々だが、光一の横やりでホッとした顔になる。
だが彼等は光一が敵対者に容赦ないと言う事を、失念していた。

「明日は幸い土日だから、こいつら全員霧島の家で監……保護して貰おう。補習代わりの課題でも出してさ」
「待って光一君、今監禁って言おうとしなかった?」
「ふむっ……それは構わんが、霧島には了解を取ったのか?」
「これから手土産用意して行く所」
「手土産? ああ、成程なあ」

からからと笑い合う2人。
ある程度はなし終えると、ただ一人残った雄二に顔を向ける。

「まっ、待て! 手土産ってのは何の事だ!?」
「雄二、俺は友達の幸せの為に苦労を惜しまない……だからこそな、許す訳にはいかないんだよ」
「そやなあ。わっちもこの場全員や坂本のやった事、許せへんで」
「じょっ、冗談じゃねえ!!」

雄二は咄嗟に窓から脱出すべく、窓に手をかけたが……

「雄二、これなーんだ?」
「あん? なんだそ……」

光一の差し出したラミネート加工されたある紙一枚。
それに書かれてるのは、自身と翔子の名前で実印も押されてるある書類。

「あっ! そっ、それはまさか……」
「まさか……何かな?」
「よっ、寄越せ!!」

Fクラスの教室を飛び出し、光一にとびかかろうとする雄二。
……が、いきなり顔面わしづかみされた。

「しょっ、翔子!? 離せ、離してくれ!!」
「……雄二、雨宮と吉井の間を引き裂いてどうするつもりだったの?」

「ホント、俺の手の上で踊るのが好きなゴリラだな」
「そやね。このまま一生霧島さんとワルツでも踊ればええんや」
「まったくね」
「でも、何で久遠君がそれもっとるん?」

深紅は翔子の部屋で保管されてる婚姻届の事は、既に知っていた。
光一が持ってるのを疑問に思い、問いかけると深紅にそっと耳打ち。

「……これはコピーだ。奪還された時の保険としてのな」

ああっ、と深紅が頷いた。

「さて霧島、この通り手土産は持参した。明久とつぐみのデートが終わるまで、霧島の家でそこらに転がってるバカ共の監……もとい、保護を頼めるか? ついでにこれもつけるから」
「……これは?」
「これはだな……」

ごにょごにょと耳打ち。
徐々に翔子の顔が赤くなり、俯きながら光一に向き直る。

「……わかった、ありがたく頂戴する。この人たちの保護は任せて」
「感謝する」
「おい待て! 何で翔子が光一の方を見なくなった!?」
「さてな? じゃあ雄二、お前の子供の名付け親になる日を楽しみにしてる」
「待て! 今ので何かがわかったぞ! 待て翔子、アイツを殺さなければ俺は一生……」

翔子に連行されていく雄二を見送りながら、1人残らず担いで補習室に連行していく鉄人。
とりあえず課題の説明にと連れ去ってしまった。

「さて、背後は固めた。後は仕上げだ」
「そやね。何やったら、監視でもせえへん?」
「あっ、何だか面白そう」
「ちょっ、悪趣味よ? ……けど、気になるかも」



一方、その頃。

「? 何だか騒がしくなかった?」
「え? うーん……気の所為じゃないかな? ……ねえアキ君、明日の遊園地楽しみだね」
「うん。2人きりだけど、楽しもうよ。折角光一が手配してくれたんだからさ」
「……そっそうだね」
今回深紅との融合召喚出してみました。
どうだったかが気になります。


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