春 春は、 かちかちの制服を着て 笑顔の絶えない人たちが 私の横を走り去っていきます 夏 夏は、 真っ黒に焼けた人たちが 暑い、暑い、と 私の足元に集まってきます。 秋 秋は、 食欲だなんだと言って おなかをすかせて 私の横をのんびり歩いていきます。 冬 冬は、 みんな雪を集めて投げます たまに 私の足に当たります そして、また、春になると、 私の振らせる花びらの中 証書をかかえ、 涙を流しながら 友とともに のろのろと私の横を通っていきます そう、わたしは 校庭に咲く桜の木です