9.失業 -それは時を越えて、成長の糧となる-
仕事で、残業や休日出勤などにより、長時間働いている人は多いのではないかと思います。
心の中では今の仕事をやめたいと思っていたり、他人に文句の一つでも言ってやりたいと思っている人もいるでしょう。
でも家族のために稼がなくてはいけないとか、上司から「嫌ならもう来なくていい。」と言われるのが怖いという理由で、我慢して仕事を続けている人は少なくないと思います。
僕は時々カウンセラーやメンタルアドバイザーとなって、彼らの本心を聞いたりすることがありますが、そのような現実を聞くと心が痛みますし、何とかならないものかなと思ったりします。
実際には何とか出来る物ではありませんが、それでも話はしっかりと聞いてあげて、気持ちはちゃんと受け止めています。
正直に言いますと、僕は過去に会社を解雇されて失業してしまったことがあります。
失業後の僕が置かれた状況は次のような感じでした。
その時、僕は一人暮らしをしていたので、どうにかして収入を得なければいけませんでした。
解雇前にはこんな仕事はやめたいと思っていましたが、いざ解雇されてしまうと自由が恐怖となって襲い掛かってきてしまい、とにかく何でもいいから仕事を紹介してくれという心境になりました。
仕事の内容なんかにこだわってはいられませんでした。
それから間もなく、時給800円のアルバイトにありつくことが出来ました。
とは言え、期間1ヶ月未満の短期の仕事だったので、このままではまたすぐに失業してしまいます。
だから仕事をしている時には頑張って自己アピールをし、何とか仕事の依頼を増やそうと必死でした。
その結果、どうにかして1ヶ月に大体20日程度仕事を得ることが出来、平均で月収14万円程度を得ることが出来ました(最高20万、最低11万)。
しかし、その月は20日ほど働いたからといっても、翌月の仕事日数は保証されたわけではないので、またアピールしていかなければいけません。
一方で、生活は金銭的に厳しく、あの手この手で節約をしました。
それまで自炊は週に3日ほどしていましたが、その回数を増やしました。
自炊しない時でも、仕事が終わって夜帰宅する途中、明日の朝食のためにスーパーで半額となったおかずやお惣菜を探し歩いたりもしました。
外食の時には、大学の食堂に何食わぬ顔で入っていったこともありました。
仕事場は日によって変わるため、アパートから離れたところに行く時には、電車賃をうかせるために自転車で片道30分から45分かけて通勤したこともありました。
今考えると、節約に関しては、そこまでするかというくらいやりました。
僕はこのような生活を6ヶ月続けました。
体験しなくてすむのならば、このような日々はもう過ごしたくないです。
でもこのような日々を体験することによって、結構精神的に成長出来たと考えています。
また、失業した後の姿を自ら体験することによって、失業によってもたらされる自由が恐怖ではなくなりました。
今の僕なら、もし解雇してきた会社の上司から「嫌ならもう来なくていい。」と言われても、そんなにじたばたしないと思います。
今の仕事をやめたくてもやめられないのは、やめた後の姿を描けないことが恐怖になっているからだと思います。
いざ経験してしまえば、恐怖は半減します。金銭的に厳しい状況になれば、節約するための生活の知恵は色々浮かびます。
解雇した会社に感謝する気はありませんが、失業によって成長するチャンスにもなったと考えています。
どの道を選んでも、待っているのはいばらの道です。
しかし、あなたを成長させる糧にもなるはずです。
選んだ道を前向きに考えて生きましょう。 |