4.就職、転職 -やりたいことは、すでにやっていること-
「やりたいことがあるけれど、それを仕事に出来ない。」という意見を聞くことがあります。
僕もそういった気持ちは持っています。
やりたいと思っている分野の仕事は今でもあきらめていませんし、これからもあきらめることはないでしょう。
でも、たとえすぐに理想の仕事にありつけなかったとしても、今の現実をしっかり受け止めながら人生を歩んでいく覚悟は出来ています。
では、もし本当にやりたいと思っていることが仕事になったら、それは本人にとって幸せなことなのでしょうか?
それと引き換えに失うものも決して少なくないと思います。
例えば野球が好きで、将来はプロ野球選手になりたいと思っている人がいたとします。
その人は、自分の目指していた球団から指名を受け、晴れてプロ野球の選手になることが出来ました。
彼の人生は果たしてバラ色でしょうか?
恐らく、これから家族や恋人と一緒に過ごす時間がかなり少なくなるでしょう。
野球で生きていく以上、野球を取ったら何も残らない日々を過ごすこともあるでしょう。
ビジターの試合に行くことになれば、確実に家を空けなければならなくなるでしょう。
ハードな練習に耐え切れなくなり、プロ入りしたことを後悔したくなるようなことも、1度や2度ではないでしょう。
試合に勝った時以外はほとんどの時間を辛い思いをしながら過ごすことになっても不思議ではないでしょう。
試合に出たとしても、活躍出来なければ、マスコミや様々な人から叩かれることになるでしょう。
結婚して家族を築いた場合、奥さんや子供に寂しい思いをさせてしまうことになるでしょう。
彼らはプロ野球選手の夫人とか、子供という理由でまわりからジロジロ見られることもあるでしょう。
つまり、自分のやりたいことを仕事にするということは、それだけいばらの道に足を踏み入れることになるのです。
もし今の現実を前向きに考えられるのなら、今やっている仕事が自分の目指していることと違っても、目が輝いているはずです。
いつまででも今の仕事を続けられるわけではない。いつかはこの仕事を離れていかなければならないことを心得ていれば、今という時間を大事に生きることが出来ます。
それに、本当にやりたいことなら、たとえそれが仕事にならなくても、時間を見つけてすでにやっているはずです。
野球が本当に好きな人なら、プロに行けなかったとしても、仕事が終わった後に集まって練習をしています。
貴重な休み時間となるはずの土日が野球に費やすことになっても、金曜の夜に夜遅くまで残業しても、元気にプレーしています。
「やりたいことがあるけれど、それを仕事に出来ない。」という人は、そのやりたいことをすでに実践していますか?
厳しい言い方をしますが、もしやっていないのであれば、まだ本当にやりたいこととは言えません。
やりたいことは、仕事でなくても前もってやっておきましょう。
就職や転職の際、面接官はあなたのそういうところを見ているのです。 |