3.空き缶拾い -自分を信じ抜こう-
道を歩いていると、所々に空き缶が落ちていることがあります。
僕はそれを見ると、拾ってくずかごに入れたりしています。
ささいなことかもしれませんが、この行為が資源のリサイクルや、二酸化炭素の削減に貢献することになります。
まだ関心が薄いことかもしれませんが、二酸化炭素排出による、地球温暖化問題は私達が考えている以上に深刻な問題です。
産業革命前は280ppm(0.028%)だった二酸化炭素の濃度は現在370ppmです。
そして、これからこの濃度は今まで以上に急激な勢いで伸びていきます。
世界の会議では、二酸化炭素をどうやって550ppmに抑えるかということが話し合われています。
正直言って、370ppmの今の状態でも、世界各地で様々な異常気象が発生しています。
これが550ppmになったら、あるいはもしそれ以上の濃度になったら、いったいどんなことが起きるのか、僕自身想像も出来ません。
だからと言って、何もせずにいるのはいやです。
小さなことであっても、出来ることをやっていきたいと思っています。
だからこそ、僕は空き缶拾いをしています。
空き缶拾いは私達が考えている以上に有効な手段です。
アルミ缶の例で考えてみましょう。
アルミ缶に使われるアルミニウムはボーキサイト(酸化アルミニウムを含んだ鉱石)から作られます。
意外に知られていないことかもしれませんが、ボーキサイトから1トンのアルミニウムを作るのに使う電力は21100kWhにも及びます。
これは一般的な家庭1ヶ月の電気使用量(240kWh)の88倍に当たります。
しかし、リサイクル品からアルミニウム1トンを作れば、そのわずか3%の電力で済むのです。
これだと専門的で分かりにくいかもしれませんので、別の考え方で説明します。
あなたは自動販売機でジュースを買って飲みました。
そして、そのアルミ缶を道端に捨ててしまいました。
そのアルミ缶の重量が20gとすると、あなたは100Wの電球を4時間13分つけっぱなしにしたことになってしまいます。
しかし、そのアルミ缶をリサイクルにまわせば、97%の電気をセーブ、つまり100Wの電球約4時間分の電気をセーブしたことになるのです。
二酸化炭素に置き換えると、20gのアルミ缶をリサイクルするか道端に捨ててしまうかで、排出量に150g近くの差が出ることになります。
結構大きな差だと思います。
だからこそ、僕は空き缶拾いをしています。
そして、これからも続けていくつもりです。
こういったことはごみ拾いの作業でなければ、なかなか出来ないことかもしれません。
正直、他人の目が気になることもあります。
中学の時、学校でごみ拾い活動をした翌日に、自主的に道端でごみ拾いをしていたら、他の生徒にからかわれたこともありました。
その時にはさすがにやめてしまいました。
また、自分で箸を持参して使っていた時には、一緒に食事をしていた人がまわりを気にしていたために、その人の前では使用を控えたこともあります。
時には周りの状況によって妥協したりすることもありますが、それでも僕は基本的には自分を信じ抜くつもりでいます。
まわりに誰もやる人がいなければ、自分の信念を貫き、自分がが第一人者になってみましょう。
なお、作中に出てきた数値は、僕が色々な資料から集めた情報を元に、自分なりに計算して出したものです。
実際に測定したわけではありませんので、ご了承ください。
また、作品中ではアルミ缶に限定して説明しましたが、僕はスチール缶など、他のものをないがしろにしているわけではありませんので、その点を誤解しないよう、お願いします。 |