19.遺伝子組み換え食品 -不安を乗り越える勇気を持とう-
遺伝子組み換え作物や、遺伝子組み換え食品の安全性について話題になることがあります。
その度に消費者の不安をあおるような報道がされることがあります。
食品にも、「遺伝子組み換えでない」という表示をよく見かけます。
その表示がないと、すでに自分は遺伝子組み換え食品を食べてしまったのではないか。
これから何か起きるのではないかと不安に思っている人もいると思います。
それらを考慮すると、遺伝子組み換えとは私達を不安にさせる技術だ。そんな技術なんてなければいいのにと考えている人も多いかもしれません。
では、研究に取り組んでいる人達は、本当に我々を不安にさせるために開発をしているのでしょうか?
テレビや新聞では、安全性未確認の遺伝子組み換え作物が混入されていたことで、商品が回収される事態になることが報道されることがあります。
でもここで間違えてはいけないのは、問題なのは「安全性未確認」の作物なのであって、遺伝子組み換え作物全体を指しているわけではないのです。
私達は意見を述べる時についつい物事を全否定するようなことを言いがちです。
まずこの点を注意しましょう。
僕は過去、討論をする機会があった時に、遺伝子組み換え技術や、遺伝子組み換え食品とはどういうものかについて、詳しく説明しようとしたことがあります。
しかし、まだ説明もしていないのに遺伝子組み換え食品と聞いただけで「こんな技術を使った食品など絶対に買わない!」と、感情的に否定してくる人もいました。
僕は不安に思っている人達に正しい知識を身につけてほしいと思っていました。
しかし、多分この人はおなかを壊した時、本当はただ食べ過ぎただけなのに、それを遺伝子組み換え食品を食べたせいだと主張してくると思います。
こういうことを言ってくる人には何を言っても無駄だと思ったので、結局取りやめました。
遺伝子組み換え食品の不安というものには次のものがあります。
・まだ発展途上の分野なので、まだ未知のことが多い。
・食べてから体に何か良くない作用が起きるかもしれない。
・農地で勝手に増殖し、自然のバランスを乱す可能性がある。
・交配などの自然の作用ではなく、人為的な作用によって出来た食品だから。
・食品に「遺伝子組み換えでない」と表示があるから。
では、長所についてはご存知でしょうか?実は色々あります。
・収量を増やしたり、栄養価を向上させることが出来る。
・異常気象や病害虫、やせた土壌などに強い。
・貧しい人達を救うことに期待が寄せられている。
・交配などによる品種改良では好ましい部分と好ましくない部分が出来るが、そのいい所取りを出来る。
元々食糧増産や貧しい人達の救済など、人々のためを思って開発された技術ですから、長所はあって当然です。
現に、遺伝子組み換え作物の作付面積はものすごい勢いで伸びています。
食品用でなくても、砂漠の緑化やバイオエタノールにも期待がもたれています。
人間の体内に入るものでなければ、不安も減ることでしょう。
それでも植物が勝手に増殖したら確かに問題かもしれません。
でも、誤解を恐れずに言うと、現在の世界における砂漠化の進行状況を考えると、そこまでやるかというぐらいのことも緑化のためには必要かもしれません。
自分なりに手短に、かつ色々説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
もし、何か良くないことがありそうなので買わないと言うのであれば、タバコは癌の原因になるのに、何故買うのですか?お酒は飲酒運転など、取り返しのつかない状況を招くケースも報告されているのに、何故買うのですか?という疑問も出てきます。
結局不安というものは人間が作り出した妄想意識であることが多いと思います。
例えば、「あなた病気になりますよ。」と言われた人は、まだ病気ではないにもかかわらず、色々病気になった時の妄想を広げてしまい、自分は病気になるんだと思い込むようになって、結局本当に病気になってしまいます。
つまり、起こってもいない、具体的にイメージすることが出来ないことについて色々妄想を広げ、自分で良くない雰囲気を作り出しているのです。
本やメディアでは、私達に不安を植え付けるような情報が流されることがありますが、僕はたとえそれが事実だとしても、考えが前向きにならないのであれば、仕入れてもしょうがないと考えています。
短所の不安におびえながら毎日を過ごすよりも、長所を信じて前向きに毎日を過ごすほうがいいに決まっています。
不安を乗り越えて前向きに生きる勇気を持ちましょう。
それがどんな薬よりも効く人生の特効薬になるのです。 |