17.服装 -自分で具体例を見せてみよう-
友達と仲良く話している時のことです。
自分が相手の着ている服が気になったため、その人に向かって軽い気持ちでこう言いました。
「君が彼女いない理由、僕には分かるよ。その服が何だか子供っぽいから。僕からのアドバイスなんだけど、もっとかっこいい服を買ってイメチェンしたほうがいいよ。」
言った本人はいいこと言ったなという感じで、満足げな表情をしています。
さて、この言葉は相手の役に立ったでしょうか?
もちろん、役に立つこともあるでしょう。
しかし、かえって相手を落ち込ませてしまうこともあります。
むしろそっちの可能性のほうが高い気がします。
相手の着ていた服は確かにあなたには子供っぽい服に見えたかもしれません。
でも、それはあくまでもあなたの見解です。
相手のその服に関しては、次のようなことが考えられます。
・お気に入りの服だった。
・自分でお金を払って買ってきたから、着れる限り着たかった。
・親が買ってくれたものだから。
つまり、その服に関して、相手には相手なりのエピソードがあるのです。
その日の夜、その友達と別れて家に帰ってテレビを見ている時、相手は何て考えているのでしょうか。
あなたに言われた時には「そうかなあ?」と言いながら笑っていたかもしれませんが、もしかしたら悔しい表情を浮かべているかもしれません。
「子供っぽい服なんか着れるか!」
「じゃあ、お前にとってかっこいい服って何だよ!」
「新しい服を買ったって、どうせまた子供っぽいとか言ってくるんだろ!」
そう言いながらやつあたりしているかもしれません。
こうなってはかえってマイナスになってしまいます。
上記のようなアドバイスでは「かっこいい」という言葉があまりにも抽象的です。
これでは相手は具体的なイメージがつかめません。
後日、一生懸命に服について考えて、身銭を切って新しい服を買ったとしても、もしあなたがまた「それも子供っぽい。」と言ったら、それまでの努力が一瞬にして水の泡になってしまいます。
相手を変えるためには、あなたも変わる必要があります。
あなたの言った「かっこいい」とは具体的にどういうものなのか、あなた自身が説明出来るようになってみましょう。
服のカタログや広告をチェックしてみましょう。
自分でかっこいいと思う服を相手に見せて、どこがどうかっこいいのか、どこを相手に参考にしてほしいのかという説明が出来るようにしてみましょう。
そうすることによって、相手は新しいことを身につけて変わっていきますし、自分も新しいことを身につけて変わっていくことも出来るのです。
もう一つ付け加えると、「子供っぽい」服であっても、どこか1箇所はほめられる部分があるはずです。
それを会話の最後に付け加えておきましょう。 |