13.競走馬育成ゲーム -気性難は強烈な個性にもなる-
人の性格は様々です。
おとなしい人、気性の荒い人、他人の意見を素直に信じる人、自分の意見を貫き通す人など、たくさんの個性があります。
でも人と付き合ったり、人を指導したりする時には、その個性がなかなかくせものになることがあります。
その人がその人の考えを貫き通すがゆえに、なかなか自分の言うことを聞いてくれなかったりすることもあると思います。
その人が気性難ゆえに手を焼いたり、ささいなことでけんかになったりすることもあると思います。
世の中には個性が色々ある以上、一筋縄にいかない人とも付き合っていかなければなりません。
しかし、気性難など一見ネガティブに思える一面も、時として強烈な印象を残してくれることもあります。
僕の場合では、テレビゲームで競走馬育成シミュレーションゲームをしていた時に、気性難ゆえに、それが強烈な個性になった牝馬がいました。
その馬は能力的には2000mくらいが適距離で、瞬発力に優れ、重賞を勝てる逸材でした。
しかし気性難が災いしてなかなか勝てず、一時期は16戦2勝、500万下条件クラス(下から2番目のクラス)という屈辱的な成績になってしまいました。
本当に、こんなはずじゃないのにと思いました。
もし現実の競馬だったら、一番人気を何度も裏切られたファンから罵声を浴びせられていたでしょう。
僕としてもその馬に対して、時にぶち切れたかもしれません。
何とかしたいと思う中である時、1200mの短距離戦で思い切って追い込みに賭けてみることにしました。
短距離戦は先行した馬が逃げ粘ることが多いので、一見無謀な賭けでしたがそれが見事に的中しました。
そして、そのレースを含めて1200m戦を3連勝し、続く1800m戦でもやはり追い込みを決めて4連勝。見事にオープン入りしました。
この時点で20戦6勝です。
その後はオープンクラスの壁にぶつかりながらも、1200mのGIIIシルクロードステークスをやはり追い込みで勝って重賞ウィナーになり、27戦7勝で引退しました。
短距離戦を何度も追い込みで勝った馬は後にも先にもほとんど例がなく、僕としては強烈な個性として残りました。
引退させる時には寂しさが込み上げてきました。
気性難の人と付き合うと、確かに大変なこともあります。
でもそれを素直に認め、気性難ならでは付き合い方を見つけると、色んな収穫が得られたりします。感動もあります。それまで思いつかなかった新しい発想が思いつくこともあります。
世の中、自分に素直に従ってくれるイエスマンばかりではそのうち進歩が止まってしまいます。どこか寂しい感じがします。
各自の個性を見極めながら、上手に人付き合いしていきましょう。 |