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第19話 不安と運命
目暮「あぁ、そうだったね」
(まったく…こいつら(←高木刑事と佐藤刑事)は……)
目暮警部は黒く染まりはじめた空を見上げながら、ぼーっとしていた。
冷酷で残虐極まりなく、目的のためならいかなる手段をこうじてでも、達成しようとする黒の組織のやつらの色に……
しかし黒の組織といっても、詳しいことは何ひとつわかっていないのが現状だ。
いったいやつらは何をしようとしているのか?
オレを小さくしたアポトキシン4869という妙薬は、どのようにしてうまれたのか?
そのうち、オレが幼児化して生きていることがバレて、蘭たちまわりの関係者全員に危害が及ぶのではないだろうか?
そう考えると、不安で不安でたまらなかった。
オレはとんでもないことに巻き込まれたのではないだろうか?
そう、あの時、蘭と行ったトロピカルランドで、謎の組織の取引現場を目撃しなければ……
いつもの道を通り、いつものようにしていれば、こんなことには……
こんなことには……
いっそのこと、今までのすべての記憶を……
蘭と笑い、驚き、ケンカをし、事件を解決していたあの生活・記憶を忘れて普通のどこにでもいる高校生の工藤新一(江戸川コナン)としていけたらどんなに楽だろうか?
そうすれば、もう組織の黒く、闇に紛れて静かに音もなく忍び寄ってくる魔の手に怯えなくてもすむ……
そう……
オレの組織に関する記憶がなくなれば、蘭たちに命の危険が及ぶこともないだろう……
そう、オレの記憶さえなくなれば……
ハッ!!
いけないいけない……
オレは、いつからこんなにも不安で自信喪失な人間だったのだろう?
あんなに、自信たっぷりに事件を捜査し、解決していたのに……
このままじゃダメだ
勇気を振り絞って、やつらと対決しなければいけないのに……
これからは、その今にも消えてしまいそうなはかない勇気を心の奥に大事にしまい、大切にしながら、自分の運命を悟りながら、戦うことを誓おう……
そうオレは考えていた。
歩美「コナンくん、どうしたの?深刻そうな顔して……」
その歩美ちゃんの声に、オレはハッと現実世界に戻った。
コナン「うぅん、なんでもねぇよ……」
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