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キョーハク少女  作者: ヒロセ
第一章 キョーハク少女
18/163

狂った木曜日

 朝。学校に来た僕は真っ直ぐに小嶋君の元へ向かった。


「あ、あの、小嶋君」


「……」


「おはよう……」


「……」


「その、昨日ごめんね……。その、小嶋君を選ばなくって……」


「……」


「……あの」


 がたっと、小嶋君が椅子を鳴らして勢いよく立ち上がった。


「……」


 無言で僕の胸ぐらをつかんで、教室の外に連れて行かれた。

 そのままトイレまで連れて行かれてお腹を殴られた。トイレの床汚いよ……。


「うぜえ」


 それだけ言って僕を置いて行った。

 うう……。とても怒らせているよ……。


「また謝らなきゃ」

 






 ……。

 休み時間毎に殴られました。

 朝から昼まで、計五回。トイレで。


「痛いよ……」


 お腹をさすりながらトイレから教室に戻る。お腹をさすってトイレから出てくるって、僕がまるでお腹を壊しているみたいだね。誰にも疑われないからいいね。普通に教室に帰れるや。……そもそも僕なんかを気にする人いないか……。


「でも、これじゃあ謝れないよ……」


 許してくれないみたいだよ。どうすればいいのかな……。

 まず話を聞きたいのに、殴ったらすぐにどこかへ行ってしまうんだもん……。

 お腹を押さえながら教室へ行く。どうしよう。小嶋君がいたら入りづらい。

 扉の前で躊躇う僕。

 そんな僕に誰かが話しかけてきた。


「優大。何してんだお前」


「え?」


 振り返ってみると、そこに立っていたのは綺麗な金色の髪を持つ人と綺麗な銀色の髪を持つ人。雛ちゃんと……前橋さん。


「あ、その、お腹、痛くて、保健室に、行こうかなー、とか……」


「大丈夫か? 連れて行ってやるよ」


 雛ちゃんが僕の腕を自分の肩に回してくれる。が、それを見て前橋さんの顔が鬼神に変わる。

 背筋が凍る。

 僕は慌てて雛ちゃんから離れた。雛ちゃんが驚いたように僕を見ている。前橋さんは相変わらず鬼神。


「だだだ大丈夫ですよ!? 雛ちゃんは前橋さんと仲良くしてていいよ?!」


 両掌を突出し一生懸命振る。


「無理すんなよ。ほら、行くぞ」


 突き出していた右手を掴んで僕を引っ張る雛ちゃん。

 前橋さんの顔は、ちょっと、言葉では、言いあらわせない、物に、なっています……。激怒と悲しみを大量に混ぜ込んだものをベースに、愛情を少し振りかけた後憎悪で蓋をし、その上にトッピングで嫌悪と不快を乗せた後アクセントとして恐怖を少し垂らした顔。

 ……。

 とにかくすごく怒ってた。

 昨日のハサミが頭をよぎり、僕は乱暴に雛ちゃんの手を振りほどいた。


「なっ……」


 雛ちゃんが一瞬とても悲しそうな顔を見せて、すぐに怒った顔を作る。


「なんだよ。迷惑ってのか?」


「そ、そうじゃなくって、その、お腹痛いのは、その、ただの下痢だから……。あの、保健室じゃなくて、トイレに行けば治るから……」


「……そうかよ。ならさっさと行けよ」


「う、うん、ごめんね……」


「別に」


 怒った雛ちゃんが歩き出し、前橋さんもそれに続く。廊下の少し先で、雛ちゃんの後ろを歩く前橋さんが一度こちらを振り向き、べーっと舌を出してから消えて行った。

 ……昨日に続いて、今日も怒らせちゃった……。謝らなきゃ……。

 一度大きく息を吐いて僕は改めて教室を向く。

 もういいや。教室に入るのが気まずかろうがなんだろうがどうでもいいよ。入ろう……。

 扉を開け、一歩踏み出す。

 突然だけれども僕はよく人とぶつかる。それはきっと、地面ばかり見て歩いているせいで前方の確認がきちんとできていないせいなのだろう。校舎内とか狭いところだとなおさらだ。よく人とぶつかってしまう。

 そんなわけで今も人とぶつかってしまう僕だった。


「あ、ご、ごめんなさい!」


 慌てて頭を下げる。も、もしかして、小嶋君? 小嶋君だったら、いやだなぁ……。


「ううん。大丈夫だよ」


 歌っているかのような声。顔を上げて確認するまでもなく、楠さんだ。


「す、すみません……」


 一度お顔を拝見させていただき、もう一度頭を垂れる僕。


「いいっていいって。それより、佐藤君は怪我無い?」


「あ、うん。大丈夫。ごめんね、ぶつかってしまって……」


「大丈夫だよ」


 にこにこと笑っている。でもその後ろで数名の女子が嫌悪感を露わにした表情で僕を睨み付けていた。な、なんでそんな目で見るの……。


「楠さん行こう。場所無くなっちゃう」


 どうやらみんなは、どこかにお弁当を食べに行くようで、一人の女子がお弁当箱片手に楠さんの手を引っ張った。


「うん。それじゃあね、佐藤君」


 楠さんは素敵な笑顔を僕に振りまきながら、他のみんなは弱敵を威嚇するように睨み付けながら、僕の目の前から消えた。

 僕がぶつかったのは楠さんなのに……。なんでみんなから睨まれるんだろう……。

 ……そんなことを気にしてもお腹がいっぱいになるわけじゃないし、ご飯を食べよう。

 自分の席へ向かいながら一度教室内を見渡してみる。小嶋君はみんなと楽しそうに笑っていた。僕なんか気にしてもいない。

 僕は自分の席で、一人でお弁当を食べた。

 お弁当を食べた後、ライトノベルを読む。

 相変わらず、とても面白い。でも何故だか集中できない。

 僕は窓の外に視線をやった。

 窓から見える空は、屋上で見る空よりも狭くて濁っていた。






 放課後に、また校舎裏に連れて行かれてお腹を殴られた。

 謝ったけれど、聞いてくれなかった。代わりにうずくまる僕の左腕を蹴り飛ばした。

 理由を聞いたけれど、無視された。代わりに尻餅をついた僕の胸に前蹴りをした。

 小嶋君は無言で去った。


「うう……」


 尻餅をついたまま胸を押さえる。今日殴られたのは六回だ。六回殴られ、二回蹴られた。

 さすがに理不尽なものを感じてくる。僕が悪いのだろうけど、理由位教えてほしい。

 でも、教えてくれないし聞いてくれない。

 少しだけ、涙が出てきた。

 でも、ここでじっとしていたらまた誰かに見つかってしまうかもしれない。

 僕は土のついたお尻と胸を払いながら立ち上がる。何度か瞬きをして涙を引っ込め、とりあえず校舎内に入ることにした。

 その途中、


「佐藤君」


 楠さんだ。ちょうど玄関から出て帰ろうとしていたところで出会った。


「楠さん。あの、お昼はごめんね……」


「お昼? 何かされたっけ? ……まさか、君私のいないところで私の椅子であんなことや私の縦笛でこんなことを……」


「そ、そんなことしてないよ! そもそも縦笛なんて持ってないでしょ?!」


「そうだけど、君が用意しているかもしれないでしょう。君が持ってきて、私のロッカーに入れる。それを取り出して君が舐める。擬似リコーダー舐めを体験できるというわけだよ。……この変態」


「やってないよ……」


 妄想の僕を貶すのはやめてほしいよ……。


「どうだか。やってない証拠が――」


 楠さんの後ろをクラスメイトの男子歩いている。その男子が楠さんに向かって元気よく別れの挨拶。


「楠さんさようなら!」


 楠さんが振り向き手を振った。


「うん! ばいばい!」


 僕に話しかけていた時とは全然違う暖かい声。

 再び僕の方を見る。顔は無表情。声はやっぱり冷たい。


「縦笛事件。君がやってない証拠が無いから、私と君の社会的信用の差で君は有罪。だから君は変態。家の兄も変態」


「お兄さん、いい人だったね」


 電話越しでも分かる暖かい感じ。優しそうな人だった。


「ちょっと。なんでうちの兄の性格を知っているの」


「え、この前、電話で……」


「さては調べたんだ。私の家に盗聴器をつけて兄の行動を逐一チェックしていたんだ。兄に言っておこう」


「そ、そんな! 会ったことも無い人に嫌われたくないよ!」


「なら早く転校してよ」


「い、嫌だよ」


「なら転送する。どこがいい? 雪山? 砂漠? 無人島? ああ、残念ながら二次元の世界へは転送できませんので」


「わ、分かってるよ……」


「残念だね二次に行けないで。でも君が二次元になる方法ならあるよ?」


「え? どういうこと?」


 僕の絵を描くっていうことかな。


「まずは、プレス機を用意して、」


「その二次元のなり方はとっても嫌です! まずの時点でごめんなさい!」


「わがままだねホント。それじゃあ友達出来ないよ」


「う、うん……ごめん」


「……どうでもいいんだけどね。時間がもったいないね」


「え、あ、ごめんね楠さん。引き止めてしまって」


「私のじゃなくて君のだよ。君の時間がもったいない」


「え? どういう意味?」


「私はもう帰るっていう意味。じゃあね佐藤君。達者で」


「あ、うん。さようなら」


 意味を教えてくれないまま、楠さんが帰って行った。

 一体どういう意味だったんだろうね。今の僕には分からないや。

 分からないことを考えても仕方がない。

 早く帰って晩御飯の買い物をしなきゃ。

 駆け足で教室へ荷物を取りに行く。

 教室へたどり着いた僕。

 誰もいない教室。

 どこからか楽しそうな笑い声が聞こえる。みんなとっても幸せそうだ。その事実だけで僕も幸せになれるよ。

 にやけながら僕は真っ直ぐに自分の席へ向かう。

 そして、僕は自分の机の上のよく分からないものを見つけた。


「……」


 机の上に置かれたものは細切れにされた紙切れだった。


「え? なにこれ……」


 何が何だかわからないけれど、とりあえず破片をつまみあげてみてみる。

 文字の書かれた紙切れ。明朝体の文字が綺麗に並んでいた。


「……これ、ライトノベルだ」


 多分僕の。

 僕が読んでいた。


「……」


 これはさすがに、悲しすぎた。

 






 救いを求めるように僕は秘密基地へ向かう。

 濡れる目を拭いながら山を登る。

 涙が落ちることはもうないけれど、思い出したら涙がにじむ。

 僕の味方は秘密基地だけだ。

 生活や周りの状況なんて簡単に変わるけど、秘密基地は変わらずにいてくれる。

 先の見えない未来よりも先の見えている今の方が大切。

 何よりも平穏だ。波風の立たない人生が一番いい。

 でも今はそれが壊れかけている。僕の未来が見えなくなってきた。

 最悪だよ。

 だから僕は秘密基地へ向かう。

 あの日から変わらない秘密基地は僕の心の支えだ。

 変わらない世界の象徴。

 それが秘密基地だ。

 あの日を留めたままの風景。

 あの日を僕は守りたいんだ。

 そして、たどり着いた秘密基地。


「う……」


 楠さんがいた。

 玄関で別れたはずの楠さんが秘密基地の前で暴れまわっていた。


「くそっ、この……! あいつら、好き勝手言いやがって!」


 振りまわしているものは以前持っていたプラスチックのバットではない。今度はバドミントンのラケットだ。パッと見は一生懸命素振りをしている様子。でも実際は体を動かしてもやもやを振り払おうとしているんだ。


「……佐藤君」


 暴れていた楠さんが僕に気づいた。


「何しに来たの。まさか私を追ってきたの?」


「え、あ、違うよ。たまたま、僕もここに用事があって……」


「用事って何。言ってみてよ」


「う、その……」


「ほら用事がない。やっぱり私を追ってきたんだ」


「……違うよ……」


「違わない。早くどこかへ行ってよ。こんな姿人に見せる物じゃないから」


 犬を遠ざけるときのように手を払う。


「違うってば。僕はここに用事があってきたんだ」


「だから用事って何」


「よ、用事は、用事……」


「ふーん。なら後にして。今は私が使ってるから」


 僕は少し自棄になっていた。

 だから、ありえない行動をとった。


「そ、そんなの……、楠さんが、林の奥へ行けばいいでしょ……! ここは僕の秘密基地だよ! 僕だけしか使っちゃダメなんだ!」


 僕は思わず叫んでいた。


「え」


 楠さんが目を丸くして僕を見ている。

 僕は今自分の取った行動にハッとして、すぐに謝った。


「え、あ、ごごゴメン……。その、僕が、山を下りるから」


 僕は、踵を返し来た道を駆け下りた。

 まさか、脅してくる相手を怒鳴りつけてしまうなんて。僕は何を考えているのだろう。ばらされたら困るのに……。

 とにかく僕は走った。

 早く降りれば、今起きたことが無かったことになるような気がして。







 そして追ってきた楠さんに捕まり秘密基地まで連れ戻されました。


「機嫌が悪いね。どうしたの」


 隣に座る楠さんが興味深そうに僕に尋ねてくる。


「そんなこと、ないよ。ごめんね、その、僕わがままで」


「なにか嫌なことでもあった?」


「全然ないよ。その、ただここでちょっと休憩したかっただけ」


「休憩するために山登りをするなんて馬鹿でしょ。いいから、何があったのか言いなさい。ばらされたいのなら言わなくていいけど」


「ほ、本当に何もないんだ。気にしないで」


「そんな無茶な。気になるに決まっているでしょ。自己主張の少ない佐藤君が突然キレて襲い掛かってきたのだからその理由が知りたくなるのは当然の事でしょう」


 襲ってなんかいないのだけれども……。


「そ、そんなことより、楠さんは何をしていたの? また嫌なことがあったの?」


「嫌なことは毎日起きているよ。楽しい日なんてない」


「え、そんな。楠さん、みんなに慕われているし、信頼されているし、嫌なことなんてされないでしょ?」


「違う。それは違う」


「え? どういうこと? 何が違うの……?」


 嫌なことされないっていうのが、違うってことかな?


「私は、慕われているんじゃなくて、『慕わせている』の。信頼『させている』の。そこは重要なところだから」


「う、うん? えっと、慕われているのと、慕わせているのは、違うの?」


「もちろん。慕わせるために色々と努力をしている。信頼させるために色々と仕事を引き受ける。だからストレスが溜まる。そう言うこと。自然とみんなが慕ってくるんじゃない。私がそうさせるように仕向けているの」


「どうしてそんなことをするの?」


「だって、私のこの性格じゃあ慕われないでしょう。信頼されないでしょう」


「そ、そんなことも、無いんじゃないかな」


「無理しなくていいよ。分かってるから。私の性格はいい方じゃない。好感を持てる性格を演じなきゃ私はすっごく嫌われる。分かっていることだよ」


「そんなことないよ。楠さん、優しいもん」


「だから、それは私が優しい人間を演じているから。私はここ最近君に対して優しい行動をとってる?」


「とってる……、ような……」


「はいはい。とってませんよね。でもそれが私。それが本当の性格なの。こんな性格で人と付き合ってたら誰も近寄ってこないよ」


「で、でも、その、楠さん、綺麗、だし……」


「そうだね。綺麗だね。でも、『綺麗だから』なんだよ」


「え、え?」


「私は人より容姿が綺麗。謙遜する気も起きないほどにね。でも性格が腐ってる。美少女で、性格が腐ってる。それは周りの目に調子のってるって映るらしいよ。『あいつは可愛くって何でもできるから調子に乗っている』。ふざけるなって思うみたい」


「でも、楠さん優しいよ」


「君も私の魔性に騙された一人なんだね。これほどまでにひどく扱っているのにそれを受け入れない。現実認めちゃなよ」


「そうじゃなくて、その、この一週間、本当の楠さんと接してきたけど、やっぱり、優しいなって、思った」


「どこをどう見たらそうなるんだろうね。ドM以外喜ばないよこんな性格」


「でも、その、一緒にお弁当を食べてくれたり、草むしりしてくれたり」


「お弁当は自己満足。草むしりは手伝う私偉いってみんなに思わせたかったから」


「えっと、でも」


「でもじゃない。私は猫をかぶっている。間違いなくね」


 それは、そうかもしれないけれど。


「で」


 何と言おうか迷っている僕に楠さんが言う。


「私は今正直に包み隠さず君に話したわけだけど、君は何があったのかを隠すんだ?」


「え」


 今日はよく自分のことを話してくれるなあって思ったけどそう言うことだったんだ……。


「何があったのか聞かせてもらおうかな」


「う、その……」


 言いたくないよ。


「……あの、ちょっと、言えない……」


「不公平だよ。私がこんなにも情報を与えたのに君は何も教えないなんて。酷い話だよ」


「でも……。迷惑かけると、いけないから」


「……どうしても言いたくないんだ?」


「う、うん……」


「よーし、誰にばらそっかなー」


「や、やめてください!」


 やっぱりそうきたよ!


「えーっと、じゃあ山口さん辺りにばらそうかな」


 携帯を取り出し耳に当てる。


「あの、本当に、やめて……」


「あ、もしもし……。その、私、ちょっと相談があって……」


 ま、まずい! 電話が繋がっちゃった! 僕は慌てて頭を下げる。


「……! ごめんなさい!」


「うん。うん」


 頷きながら楠さんが通話口に手を当てる。


「なら、何があったか教えてくれる?」


「……それは……」


「あ、山口さん? ごめんね、急いで来てほしいところがあるんだ。うん。学校近くのコンビニ」


「ごめんなさいごめんなさい!」


 楠さんが目で言う。「教えるの?」


「…………僕、言いたくないです……。でも許してください……」


 僕は必死に土下座をした。

 言えない。

 だから頭を下げて許してもらうしかない。

 話し声が聞こえなくなったので顔を上げて楠さんを見てみる。

 僕を睨み付けていた。

 うう……。ごめんなさい……。

 しばらく僕を睨んだ後、携帯を閉じた。


「え、あれ? 通話……」


「してない。ちょっと驚かせようと思っただけ。そんなに言いたくないんだね」


「う、うん……。迷惑かけるし……」


「ふーん。じゃあ私帰る」


「あ、ご、ごめんね」


「はいはい許す許す。じゃね」


 なんだか驚くほどあっけなく、楠さんが諦めてくれた。

 やっぱり、優しいんだなと、改めて思った。

 そういえば。

 楠さんと話しただけで少し気が紛れていた。

 愚痴ったわけでも慰めてもらったわけでもないのに。

 少し言葉を交わしたせいで、なんだかここで落ち込タイミングを失ったというか、なんというか。

 これも楠さんの力かな、とか、思ってみたり。



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