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  アイケン 作者:霞川悠
眠い…
パンツ一丁だよ!もうやめようぜ?!
残酷な天使のように俺は神話になれるかもしれない。
意味不明ですいません。つまり俺は今現実逃避をしている。
エヘヘヘとか笑いながら俺と腕を組んでいる名前も知らない女子生徒。
そして何故か鋭いアクアさんの視線。奈緒美先輩のニヤニヤ笑い。そして聖子先輩は何か多少怒っている。
この部室内の状況…あまりよろしくない。

「彼女が新入部員?」

幾分か静寂が続いていたが、とうとう奈緒美先輩がそれを破った。とても彼女らしい。

「希望だそうです」

「エヘヘヘ〜」

「…」

しかし彼女は頷きもせず、ただ俺の右腕にずっと掴まっていた。

「海斗。彼女の名前は?」

「え…」

よく考えれば俺は彼女の名前を知らなかった。
何でだよ?!

「えーと…君、名前は?」

「私はね、町田まちだあゆみって言うんですよ〜。歩って呼んでくださいです〜」

「だ、そうです」

俺の方しか見ない彼女に、アクアさんは特に怒り心頭だ。

「えーと…あの…そろそろ離れてくれないかな…?」

「だって私達は将来を誓い合った仲でしょ?」

「いやいや誓い「合って」はいない!!」

聖子先輩の視線が厳しくなる。

「私も弟君の腕を掴むの〜!」

「うわぁ!」

そして彼女は俺の左腕にしがみついた。

「モテモテね〜」

奈緒美先輩は他人事のようにニヤニヤしている。

「それで!あなたはどうして入部するの?!」

「エヘヘヘ〜。旦那様の腕暖かいです〜」

「聞きなさいよ!!」

アクアさんが珍しくかなり怒っているぞ。これはあれか、後輩の舐めた態度のせいか。

「えーと、歩ちゃん!!」

「え…」

俺は歩ちゃんを真剣な目で見る。

「そんなに見つめられると…感じちゃう…」

「だぁぁぁ!!そうじゃない!!周りに先輩がいるんだからきちんと挨拶しなきゃダメだろ?!」

「あれあれ?!女性の方たちがこんなにです〜」

「気がつかなかったんかい!」

彼女は重度の患者だ。病院を手配した方がいいのでは?

「それで、君はアイケンがどんな部活か知ってるの?」

ちなみに俺はよく分かりません。

「いいえ。でも入ります!旦那様と…麗しいお姉様たちの楽園ですから〜!!」

そう言って彼女は俺の手を離れて他の三人の女子に抱きついた。
…こいつ、百合でもあるのか…キャラ設定が濃すぎるぞみんな…

「ウフフ…可愛い子猫ちゃん…私が調教してあげるから、ベッドに行かない?」

「はいです…」

奈緒美先輩の誘惑にうっとりして歩ちゃんは付いていってしまった。
もうこの部活ダメだ…

「それで…何かSMプレイを行なっている二人は放っておくとして…」

「これで何とかアイケン存続だね!!」

「…」

だからアイケンって何だろうね…

「じゃあ3人になったことだし、やっちゃう?」

「そうね」

二人が俺をジッと見る。心なしか目がエロい気がする。
一体何をするんでしょうか、この二人は…

「じゃあそうね、まずは彼の身体検査ね」

「はい?!」

「特にパンツの中は要チェックよ!なぜなら拳銃を隠し持ってるかも!」

いや、鼻息が荒いんで、説得力がないですよ。

「まずは捕獲!!」

「ええ?!」

俺は聖子先輩が装備していた縄に囚われた。
というか装備してんじゃない!!

「さあまずは上半身を要チェック!!」

「ひい!これはもう犯罪レベルだぞ!!」

俺はジタバタするが、縄で縛られ、無駄だった。しかも上手い。
聖子先輩は重度の変態だ…

「さあ上半身を全て脱がしました〜!」

「うおおい!もう止めようぜ?な?な?」

そして彼女たちは俺の上半身に息を吹きかけ、舐め始める。

「うわぁぁ!!本当にやめないか?!」

「何言ってるのよ弟君。これから最後までするんだよ〜」

「ええ?!最後ってどこまでさぁ?!」

「最後は最後よ」

「次はとうとう下半身ね」

二人は顔を真っ赤にし、さらに鼻息がさらに荒い。
何でこんな部活に俺が入っちゃったんだよ〜〜〜!!

「必殺、ベルト裂き!」

「はぁ?!」

アクアさんが指一本でベルトを外した。
何この神業?!セクハラ技にもほどがあるよ?!

「はい、弟君、脱ぎ脱ぎしましょうね〜?」

「うわぁぁぁぁぁ!!!」

俺はいつの間にかパンツ一丁にされてしまった。

「ま、マジでやめて…頼む…」

俺は最早半泣きだ。

「…分かったわ」

「アクアちゃん?」

聖子先輩が首をかしげる。つうかアンタは一番変態だろ。

「さすがにここまで嫌がられるとね…男だから喜ぶものだと思っていたのだけれど、違ったわね」

「そうかぁ!じゃあこれでまた実験成功だね!」

「はい?実験?」

アクアさんはパソコンに何かを打ち込んでいた。

「そうだよ弟君。男の子はどういうことすれば喜ぶのかな?っていう実験」

「はい?」

「だから、アイケンなんじゃない!愛を研究してるんだから!」

「それがアイケン…じゃあ俺はサンプルってことですか…?」

俺は拳を震わせた。

「まあ端的に言えばそうかもね〜」

「ふ、ふざけんな〜〜〜〜〜!!!」

俺は頭を抱えて理解した。
俺が強引に入部させられた訳ってこういうことかよ…

「まあ裏を返せばあなたも私達を好きにしていいってことよ」

「ええ?!」

この部活は愛研究部…だが実際は…公然セクハラ部。



眠い…
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