ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  アイケン 作者:霞川悠
もう題名からして危ういですね。
海斗はG☆SPOTマスターの称号を得た!
中学のころはこんなことはなかった。
もっと俺は強気だった。
それがこんな風になってしまったのは、あの出来事のおかげだろう。
俺はそうして今を生きているんだ。
…おっと。シリアスな雰囲気になっちまったぜ。
こんな話もう止め止め。いつものようにバカをやろう。




















「アイケン活第17回、赤ちゃんはどこから来るの?」

「はぃぃぃぃぃ!?」

俺は部室の黒板に書いてある文字を見て絶叫した。
いつまでたっても彼女たちの暴挙には慣れられない。

「どうした海斗。答えを知ってそうな声を出して」

「どんな声だよ!?」

「弟君!! 答えは!?」

「聖子先輩は鼻息荒くしながら近づかないでください!!」

俺はアイケンメンバーの4人によって壁に追い詰められた。
なんでいつもこんなことに…俺ってそんなに弄りやすい性格でもしてるのか?

「さて、海斗。問題だ。赤ちゃんはどこから来る?」

「いや…その…」

歩ちゃんの心底期待するようなまなざしが何か嫌だ。

「女性のお腹の中…」

「そこの名称は!?」

「いちいち訊かないでください!! 愛と何の関係が!?」

「…自分で考えろ!!」

「うわぁ!! 誤魔化しやがりましたよこの人!」

俺はそのうちに包囲網から何とか脱出する。

「あ、逃げられたぁ!」

「私の考えだと海斗は恥ずかしがってるだけのツンデレね」

「うわぁ…かすってもねぇ…」

アクアさんは俺の分析が下手のようだ。
いや、冗談だと思うけど。

「少しは元気が出たようだし、今日はこのまま解散にしよう」

「は?」

そのとき、奈緒美先輩がそんなことを呟いて、みんな頷いた。

「お前は今日あんまり元気が無さそうだったからな」

そうだったか?
やっぱりあのことを思い出したからか?

「…そんなことは無いと思いますけど」

「やっぱり海斗ってツンデレじゃない」

「いやいや。そんなことは無いと思いますよ?」

やばい、ちょっと疑ってしまった。

「ま、今日は解散。これからカラオケに行こう!」

「え」

「いいねそれ!!」

「わぁ! カラオケなんて久しぶりです~!!」

「え? え?」

「もちろん海斗も行くのよ」

俺が混乱している間にどんどんいろんなことが決まっていく。

「海斗。一つだけ言おう。カラオケは別にお前のためじゃない。単に私が行きたいから行くだけだ」

「マジっすか…」

奈緒美先輩が尊大な態度で俺に言う。
ああ…俺はなぜかこの人には一生逆らえない気がする…

「奈緒美ちゃんも素直じゃないんだから」

「聖子。お前、今日自慰行為禁止」

「そんなっ!? 酷いよっ奈緒美ちゃんっ!!」

奈緒美先輩と聖子先輩が非常識な会話をしている間に俺達はすでに準備を終えた。
ちなみに俺は準備させられた。

「じゃあカラオケへレッツ&ゴー!!」

「&はいらないよ!?」

タ○ヤに何か言われないうちに俺達は部室を出た。
ちなみに、○に間違ってでも「カ」は入れないこと。
理由は敢えて言わず。自分たちで答えを「当ててんのよ」























……
……カラオケってこんなに狭かったっけ?

「キャッ!! 奈緒美ちゃんくすぐったいよ~!」

「ああん! 何か擦れる…」

「この密着具合がたまらないな!」

「ほら、海斗も密着すれば?」

どうして俺達は2人部屋に強引に入ってるんだろう?

「冷房をさすがにつけないと暑いんですが…」

もうすぐ夏がやってくる。
それなのになんでこんな空間にずっといなくちゃいけないんだ?

「どうぞ勝手に」

「無責任な…」

俺は汗だくになりながら冷房を最強で回した。

「海斗の今の姿、事後みたいね」

「敢えて何のかは訊きません」

俺達は時間がもったいないので早速カラオケをスタートさせた。
というかすでに相当なタイムロスが…

「まず私から! 乙家愛のさくらんぼで!」

「似合わなっ!!」

奈緒美先輩の意外な曲のチョイスに俺は、つい口を滑らせた。

「文句でもあるのか?」

「ナイデス」

俺は頭を低くして謝った。

「じゃあ次は私が甘い髪の乙女を歌うよ」

聖子先輩は結構似合ってるチョイスをした。
そんなこんなで「さくらんぼ」は始まった。

「きーみーとー繋がって~たい~。性的に」

「奈緒美先輩! 名曲を台無しにしないでください!!」

「海斗、モタモタしてると私が入れるわよ。ちなみに私は1万年と2千年前から愛してるで」

「何だその曲!?」

そしてカラオケリモコンは歩ちゃんに回される。

「私はハウエバー歌います~」

「意外すぎだろ!!」

歩ちゃんのことだからアイドル系の曲を歌うものかと思っていた。
まあ俺もハウエバーは好きだけど…

「きーみーとー繋がって~たい~。性的に」

「もういいよ!!」

奈緒美先輩は結局歌詞をところどころ変え、または追加しながら歌いきった。
というかこの人に羞恥心は存在しないのだろうか?

「風がや~さしく包む~」

聖子先輩が歌っているときに、俺は何を歌うか考えた。
ポ○ノやラ○ク、ミ○チルなど、結構俺は知っているので、迷う。

「お前はササンのG☆SPOTを歌え」

「はぁぁぁ!?」

奈緒美先輩が強引に入れた曲は、絶対カラオケで俺が歌いたくない曲だった…
しかも周りはみんな女性…

「絶対嫌だ~~~~~!!」

俺はジタバタしようとするが、残念ながらぎゅうぎゅう詰めのせいで動けない。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

…結局俺はみんなの前で熱唱することになった。
もちろんヤケです。

「海斗…上手いな…」

「このG☆SPOTマスター!」

「そんな不名誉なあだ名はやめてっ!!」

しかも俺の歌は予想外な好評を得ていた…
全く嬉しくないのは…なぜだ!?
眠いね。本当に。
この小説をランキングに投票(HONなび)


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。