屋上。昼休みはもう過ぎて周りには誰もいない。
視界に広がるのは私の気分とは正反対の空。綺麗な青空がどこまでも続く。
はぁ、と溜め息をつく。授業に出なければ。と、いう思いよりも、ショックのほうが大きい。
もうすぐで付き合って3ヶ月だったのに…。
「真純は3番目。お前には飽きた。二度と話かけるな。か…」
昼休みに彼から言われた言葉だ。
3番目…
飽きた…
初めて告白されて、初めて付き合って、私は嬉しかったのにな。
「好き」
「笑った顔を見ると和む」
「一緒にいて楽しい」
彼の言葉を次々と思い出す。あれは全部嘘だった?
ぐっと込みあげてくる気持ちを押さえる。泣くな…泣くな!私。
泣いたら…悔しいよ…あんな奴のせいで泣いたら、自分が惨めになる。
そして騙されていたことに気がつかなった自分に腹が立つ。
「大丈夫?」
後ろから居るはずのない人の声がして驚いた。
ピアスが右耳に2つ。左に3つ。髪は明るい茶。見たことの無い顔だ。さぼりだろうか?
「別に…何でもないよ」
「そう?寂しそうにしてた。」
「……」
「泣きたい時は泣いたら良いよ」
「うん…無理」
泣く女は嫌い。
彼が、よくそう言ってたから。
失恋した後でも彼の言うことを守ってる私は、本当に彼のことが好きだったんだな。と実感する。
「1人にして。」
そう言って私は歩き出した。この男から離れる為だ。
とにかく今は、1人になりたい。誰とも関わりたくない…。
本当は泣きたいくせに、誰かに話を聞いてほしいのに、素直になれない。強がることしかできない。
「じゃぁ、元気になったら俺に会いにきて。1のA。名前は、中原一樹!約束だよ。真純さん。」
後ろから聞こえたその声に私は苦笑する。元気に…なれるかな。
上を見上げると、暖かい日射しが私に降り注ぐ。眩しさのせいか涙が一粒流れた。
どれくらいかかるかわからないけれど、時間が経てば、この悲しさも悔しさも必ず薄らぐ。
何故、1コ下の彼が私の名前を知っているのかは謎だけれど、問う気持ちは、今はない。
けれど、元気になったら会いに行ってみようかな。
そう思った。
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