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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

「噂」倶楽部

作者: 小雨 雫

初投稿なのでめちゃくちゃ短いです。



痛い...


私は今何をしているのだろうか


ああ、そうだ。


治療してるんだった






「今日は噂の裏の街に行くぞ!」

初めまして。

私の名前はは雨宿(あまやどり) 時雨(しぐれ)と言う。

大学一年生だ。

訳あって、私はこの「「噂」倶楽部」などという物に入っている。

何故この倶楽部に入ったかというと、長くなるのでまた別の機会に話そうと思う。

そんで、隣に居るうるさい奴の名は雲行(くもゆき) 西尾(にしお)

下の名前も名字みたいだな!って思ったでしょ?

そんな事より今はこいつの提案を全力で回避しなくてはならない。

何故かって?危ないからだ。

こいつが出してくる提案はいっつも危険なのだ。

今日だって「裏の街に行く」なんて意味の分からないことをほざいている。

今日はどうやって断ろうか...

「おーい」

「ん?」


「お前逃げようとしてるだろ」


「当たり前じゃん...あっ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・


つい口を滑らせてしまい、奴に着いて行くことになってしまった。

勘弁してくれ...

「んー...裏の街なんて何処にあるんだよ〜...」


しめた。

このまま裏の街とやらが見つからなければ私は帰れるかもしれない...!


「...ん?」

「ん?どうした?」

「いや、なんだろうあの橋...」


雲行が指差した方向には異様に赤い橋がかかっている。


「・・・」

「・・・行こうぜ!」

「誰が行くか!私は帰る!」

「そんな事言わずに来いほい」


凄い力で雲行に腕を引っ張られる


「離せバカ〜〜〜!!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・


橋を渡った先はとても普通だった。

そう、普通すぎるのだ。普通の住宅街が橋を渡った先にあったのだ。


「何だよこれ...全然裏じゃ無いじゃん」

「ん〜、おかしいなぁ」


そんな事を話している内に"普通"の中に"異常"を発見した。

家の中を良く見てみると訳のわからない陣が描かれた紙が部屋一面に貼られている。陣の中心には...名前だろうか?謎の文字が書かれているが、読めない。


「おっ、第一村人発見〜」

雲行が人を発見したらしい。

私も付いて行ってみ

その瞬間、背後に衝撃が走り、意識が途絶えた...


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


裏の街に潜入してみたはいいがここは本物なのだろうか...

奈々は此処にいるのだろうか...

奈々。雲行 奈々(くもゆき なな)

俺の妹だ。

3日ほど前から、あいつが家に帰って来ないのだ。

そこら中探したり、大学の友人に聞いたりしてみた結果、あいつは変な奴と裏の街の方に向かったという情報を手に入れた。

だから俺は仲間を連れてこの街に来た。

そして第一村人を発見した。


「あのー、すみません...この辺りに中学生ぐらいの女の子来ませんでしたか?」


「・・・・・」

無言

「あのー、すみません〜」

「・・・・・」

無言

こいつはなんだ。生きてるのだろうか?それとも人形か何

「あははははははは!!!あははははははは!!!そうかそうかそういう事か!」

突然笑い出した。さっきまで無表情だった奴が。

笑いながら殴り掛かってきた。

拳の振り方からしてマジだ。

咄嗟に俺はその拳を払い、腕を掴んで反対方向に捻り上げた


「あははは...はは...」

笑ってはいるがかなり効いてるはずだ。


「おい、どういうつもりだ。」

「はは、何がだい?」

「何で突然殴り掛かってきたかって効いてんだよ」

「それは君に悪霊が憑いてるからだよ」

「は?そんなもん憑いてねえよ。寺育ち馬鹿にしてんのか?つーか手前どうみても一般人なのに何故そんな事が言えるんだよ」

「私達はボランティアなんだよ。無償で悪霊を払う治療をしているんだよ。むしろ感謝して欲しいね」

「殴って霊が出て行くとでも思ってんのか。馬鹿も休み休み言え。あと一つ教えろ。」

「何かな?」

「俺の妹は何処だ。身長は中学生ほど。そして実際に中学生だ。」

「ああ、彼女かい?彼女なら...」


「約7年間の治療が必要だから病院で治療を行ってい


言い終わる前に俺はこいつの腕をへし折った。

「ぐああああああっ...!」

「おい、時雨は何処だ?」


「彼女にも悪霊が憑いていたからね...治療を行う予定だよ...わかるだろう...?」


「くっ...!」

怒りを抑えきれなかった俺は男の顎を蹴り上げ叩き割った

「へぐあっ」


俺は急いで病院とやらに向かって走った。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


俺は今までに走ったことが無いようなスピードで病院まで走った。

走った先には、周りの住宅街には似合わないような大きな廃病院が建っていた。


「ここか...」


病院に入った瞬間すぐに笑い声が聞こえた。

地下だ。奴らは地下に居る。

急いで降りる。降りる。

そして笑い声が聞こえる部屋に入る。


そこには物凄い形相で笑いながら時雨を殴って犯そうとしている男の姿があった。

「すみません、今は治療中なので立ち入りはご遠慮


言い終わる前に俺は男の睾丸を蹴り上げた。


「ぐっッッッッ!うっッッッッ!」

「時雨!おい!大丈夫か!」

「...雲行?」

「そうだよ!俺だよ!わかるか!?馬鹿の雲行だよ!」

「うっ...うっ...馬鹿ああああああああっっっ!!!!」

すぐに時雨は涙を浮かべ俺に泣きついて来た。

「んまあ...そう...服着ろよ」

そう。今現在彼女は全裸だ。

「...っ!」

「ほらこれ着な」

俺は持ってた上着を時雨に渡した。

「あ...ありがとう...」


「そうだ!奈々!奈々を探すのを手伝ってくれ!」

「奈々って...妹の奈々ちゃん⁉︎此処にいるの⁉︎」

「ああそうだよ!奴等に捕まってんだ!早く探さなきゃ!」


近くにあるドアを開く、開く、開く、開く、開く、


五個目のドアを開くと、体中痣だらけで壁に繋がれてる奈々が居た。


「奈々!!!」

「...にい...ちゃん...?...兄ちゃん⁉︎兄ちゃんなの⁉︎」

「そうだ!俺だ!兄ちゃんだ!こんなに痣だらけになって...いっぱい殴られたんだな...でも良かった...生きていて...今、助けてやるからな...」

「それは困ります」


突然後ろから声が聴こえた。


「今その子を連れていかれては困るんですよ。その子は後7年間の治療が必要なんですよ...」

「あ?治療だ?散々殴って散々犯すことの何処が治療だクソ野郎」

「確かに世間には認められませんがこれが最適なのです」

男の後ろからぞろぞろ男が出てきた。

「ひっ...」

「っ...!」

時雨と奈々が小さい悲鳴をあげる

「んー...確かに俺は寺育ちで力もかなりある。だがこの人数には流石に勝てねえなぁ...」

「そうでしょう?だから諦め

「だがよ、俺はそこまで馬鹿では無いんだぜ?」

「は?」


地上の方から大勢の足音が聴こえる


「警察だ!出て来い下衆野郎共!!!」


地上から警察官の怒号が響く


「お前ら表の街から人をさらい過ぎたなぁ...そのお陰で行方不明者多数なんだよ。そんで、俺が警察の人達に、大量行方不明事件を解決出来るかも知れない!と言ってあげたのよ。そしたら警察署お祭り状態よもう。笑っちゃうでしょ」


「っ...!!!このクソガキが...」

「本性現したね。」

俺は忍ばせておいた通信機を繋いだ。

「突撃お願いします」


「「「突撃いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」」」


地上から大量の警察官が入ってくる。

そして病院の男達はたちまち取り押さえられていく。そんでもって俺も警察官だからといって妹の裸体を見せたくは無いので妹に俺の服を着せた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・


後日談


警察の口の軽い人によると、奴等は一種の宗教団体だったらしい。

狂った宗教だ。笑いながら殴って犯すなんて。

被害者の中には生存者もいたが、既に死んでしまっている人達もいたみたいだ...可哀想に...

だが、妹は何とか帰って来た。それだけでも良しとしよう。そんで裏の街に行った俺と奈々は親父にこってり絞られましたとさ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


私は雲行が村人を発見した時、付いて行こうとしたら後ろから殴られ、気を失い、連れて行かれた。

そして沢山殴られ、終いには犯されそうになる。

だが、雲行が助けてくれた。

まさか、あの馬鹿に助けてもらうとは思わなかったなぁ...そう、助けて貰って...それで...裸...

これ以上考えるのはやめとこう。

奈々ちゃんも無事で良かった...

これに懲りて雲行も暫くは変な事は言わんだろう...


「呪いの家行こうぜ!」

「親父さんに言いつけてやる」



ー終わりー

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