第五撃:メイトで三六九!『上』
暁に空が染まり、青からオレンジへと染まる朝露と澄み切った空気。
朝。それは一日の始まり・・・。
そんな爽やかさをぶち壊す寝ぼけ顔で廊下を歩く麗さんフラリ。
今はAM7:00。今は学校があってないので早起きする必要は皆無(学校があっても遅刻の女王の麗さんはまだ寝てる時間なんす)なのだが・・・
≪ブンッブンッブンッ≫
道場の方向から聞こえてくる『あの』音に目が覚めてしまったのだ。
この音の原因は・・・そう。一週間前から道場に居候しにきた三六九(様)のせいだ。
「ったく・・・」
自分は朝に弱いことは、もう関わる人間ほとんどが知っている。
・・・それと眠るのが何よりも(三●九さんは除く・・・とか言っちゃったり?)好きなこともね・・・
「・・・くしゅんっ」
まぁ、春と言ってもまだ三月。冷えた空気が身にしみます。あぁ・・・布団もどろっかなぁ・・・。
でもここまで来たしな・・・と、道場への扉に手をかけます。・・・・・・。
≪ガラガラガラ≫
「おや?麗殿!おはようでございまする!今日は早起きでございまするなぁ〜♪」
にっこり爽やか笑顔の三六九さん。キラリと光る汗によく合う真っ白の道義に紺の袴。昨日まとめて洗濯したもんね
今では機械ドドド音痴の麗さんよりも洗濯機の扱いが遥かにうまいのだ・・・あぁ!麗さん?じょ、冗談ですよ?マジデ!いや、マジデ!まさか二枚に一枚色落ちさせたりシワだらけにしたりなんて一言もいってないっすよ?
・・・っていうか、三六九必殺爽やか笑顔にノックダウン寸前だったんすか。よかった〜!あ、でも顔真っ赤ですよ?なんて言うの?バレバレ?
「うぅ〜〜」
「?? なにをうなっておられるのでございまするか?」
「なんでもないやい!≪ぷいっ≫」
??を頭に浮かべる三六九さん。そんな顔もかわいいわけで・・・
「と、とにかくっ!今日はあいつらが帰ってくるから!そのつもりでいろよ!」
今日、4月1日・・・ついに、麗さんのルームメイトが帰ってくる日だったりするのです!(ドドーン)
「わかっておりまする!きょうは某のとっておきでお出迎えするでございまするよ!」
(・・・まさか紋付羽織袴とかじゃないだろうな・・・考えすぎか!)
それはそうとして・・・てなわけですが。
入るために一歩踏み出す・・・が
「〜〜〜〜〜〜!!」
あぁ、床冷たかったのね・・・。
「・・・ところで今日はいつもより早起きでございまするな〜。なにかあったのでございまするか?」
・・・まさか「今日こそ朝ごはんを簡単なパンで済ませず、純和食に仕上げてみせる!」だなんて言える筈もなく・・・
「そ、そのだな・・・なんつーか・・・そう!か、掛け布団に裏切られたんだ!」
・・・キョトンな発言・・・アザーッス!そんな顔真っ赤っ赤にしなくてもいいのにぃ〜おいちゃん萌えるわぁ〜って!もう古いか・・・。
「う、裏切られたのでございまするか・・・」
「う、裏切られたんだ・・・。」
・・・・・。
「あ、某、朝ごはんご用意しまするね。パンで良うございまするか?」
ここでキラーン。この時のために、一昨日から情報を集めてきたのだ!・・・って、麗さんご飯も三六九さんにやってもらってたんすか・・・?
「しょうがないだろ?ワタシが焼いたパン食べたら、三六九(様)ったら腹壊しちまったんだから・・・。ワタシはなんともねぇってのによ?」
・・・とりあえず、自分基準で物事考えるのやめてみようか?
「うっせぇ!」
「・・・麗殿?誰と話しておられるのでございまするか?」
あぁ。ただの危ない人だよね。
「なんでもない!と、とりあえず飯はワタシが作る!三六九は呑気に茶でもすすっとけばいいんだ!」
「なんと!麗殿が朝食を!!??そんな!い、居候してる身でありながら麗殿の御手を煩わせる真似など某にはできぬでございまするよ?だから飯はそ、某が・・・」
泣きそうな瞳で訴える三六九さん。
「そんなに深く考えなくても・・・。まっかせとけ!」
かくして、麗さんクッキング★が始まったわけだが・・・。
緑のお味噌汁の進化系、青いお味噌汁にカーボン魚。ご飯もほんのりピンク色のご飯をたべた三六九さんがお腹を壊したのは、言うまでもないことだ・・・・。
ってかなんでそんなにカラフルになんだよっ!
〜〜それから二時間後〜〜
「もう止まったか?」
ふらりふらりと歩く三六九さん。顔がゲッソリなのは・・・合掌。
「な、なんとか・・・。」
と言うより、ナチュラルに食中毒用の薬やら腸炎の薬やらが置いてあるこの道場に、三六九さんは少し恐怖したのだった・・・・。
「っと!もうすぐ帰ってくる時間だ・・・。」
ルームメイトが帰ってくるのは正午12時ごろ。
「ならば某、準備をせねば!」
「ちょいとまった!」
と、走り出そうとする三六九さんを呼び止める麗さん。
「なんでございまするか?」
「あぁ、その・・・山で変な女に体小さくされた・・・ってやっぱり言うのか?あいつらにも・・・」
そうなのです!麗さんは居候二日目に体の小さくなった訳を聞いちゃっていたのです!
「うむ。やはりともに暮らす者としてもそれは礼儀だろうし、なによりも麗殿のるーむめいと、というのであるのならば、信用に値する者であるはず!」
「いや、そういうわけじゃなくて。信じてもらえないだろうし。頭変な小学生だとしか思われないだろうし。」
麗さんも、初めてそれを聞いたときは、信じられなかったものだし(縛り上げて●○○●で殴った気が・・・)ね。
「それでも、でございまするよ。隠し事は某の性に合わないでございまする」
「・・・・」
かっこつける場面・・・かなぁ?
≪ガラガラガラガラガラガラガラガラ≫
「たっだいま〜〜〜〜〜ん」
「ただいま、ですわ」
つづく!
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