第一撃:出会って三六九!
ここは東京、[あの]東京。
そこの一角、廃墟の工場、中で喧嘩があってる模様。
《ビシィィィッ!》
「グハァッ」
《バシィィィッ!》
「ゲヘェッ」
《ドシィィィッ!》
「ゴハァッ」
金髪を翻しながら、どんどん相手を殴り飛ばす影一つ。
最初は六人対一人で始まった喧嘩も、今では残り一人になっていた。
「ちくしょうっ!なんでこいつはこんなに強ぇんだよぉー!」
震えながら、しかし恐怖より屈辱感がまさったのか、残った一人は金髪に殴りかかった。が・・・
「遅えぇ!こんのっ雑魚がぁっ!」
《グゥワシィィィッ》
一際デカイ音を立てて、最後の一人は綺麗に吹っ飛び、
「グッ、これが・・・喧嘩屋鬼夜叉かっっ・・・」
この一言を残して大地に沈んだ。
「失礼な雑魚だな、俺は女だぞ?」
けっ!と、いいのこし、金髪[美少女]は去っていった。
・・・このときは、まさかあんな事が起こるとは、誰も思うわけはないよねぇ?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
こ、ここが東京かぁ!
某こと一条路三六九にございまする。
某は今、東京にいます。そう、[あの]東京にございまする。
ただいま、地図を頼りに【無明道場】を探しておりまする。
地図が読めるのは村でも某だけなのだ!エッヘン!
山のような[びる]とやらがたくさんあり、それ以上に人、人、人・・・
「こんなにたくさんの人は初めてだ・・・」
それにしても山をおりてからずっと皆が某を盗み見ておる・・・。
《チラッ》
《チラチラッ》
「やはり見られておる!」 某の顔に何かついておるのか?がしかし、鏡(出るときに、叔父上に渡されたのだ!早速役に立っておりまするぞ!礼は後で必ずいたしまする!)で、三回ほど確認したが、何もついてはおらぬかったぞ?
ん? まてよ・・・
「はっ!ま、まさかっ!」 よもやこれは、某を試しておるのやもしれぬぞ?
いや、絶対にそうだっ!そうに違いあるまい!
おのれ!侮りがたし東京!
「どうやら、気合いを入れ直さねばならぬようだな!」
・・・・・・・・・・
にしても人が多い!それに木や草花がまったくないぞ?いくらなんでも四月のこの時期に・・・おかしすぎる!
うぅ・・・某、少し気分がわるきなってきたようだ・・・
だが休もうにも、場所がないのだ!
「うぅぅ、ぐるぐるするぞぉ」
むっ?なぜ地面が近づい・・・て・・・?
グゥゥ、意識が・・・む、無念・・・だ
「と・・・とーきょー、お、恐るべし」
・・・パタッ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「ったく!スカートが汚れちまったよ・・・」
豪奢な金髪を振りまきながら、華麗に歩く少女は、短いスカートをチェックしながら舌打ちをした。
しかしこの女の子、名前を【無明道 麗】というんだが・・・外見を一言で言うと、[色っぽくてかわいい]がピッタリだろう。
肌は肌理が細かく、真っ白。少し切れ長で勝ち気な感じの、しかし奇跡のように整った目鼻立ち。
唇はきれいに朱を差し、ぷくっと肉感がある。(キスしてぇ!)
身長は160後半はあるだろうか?
女の子にしては大きめだろう。
髪は金髪。実は先天的なものなので、とてつもなく美しい色合い、手触りをしているサラサラヘアーだ。 今日はストレートの気分だろうか?
プロポーションはハナマル3つあげちゃう!!グレイトバディ!グッドウエスト!ナイスヒップ!ベリーベリーマーベラスボディ!!
おおっと!なんか暴走しちまった!と、とにかくそれくらいすごいのだ!
でも・・・まぁその分性格がすごいのだ!
過去に何かあったせいか、特定の人間以外とは、自分から仲良くなろうとはしない。
まぁ他人とは[それなり]には会話はするのだが、口がとにかく悪く、彼女に罵られたせいで、精神的病に冒された人は、一人や二人じゃないそうだ。
それだけではない。
彼女の最大にして絶対の要チェックポイント、それは・・・喧嘩が恐ろしく強いのだ!
彼女の二つ名、【喧嘩屋鬼夜叉】は、その美貌と相まって都市伝説化しているほどだ。
まぁ料理が異常にヘタ(人には猛毒らしい。危険!)だったり、思い込みの激しい所があったり、変なとこで正義漢な所があったりするのだが・・・。
って長くなっちった!
「あーあースゲー強えー奴だって聞いたから、アタシはてっきり・・・」
てっきり・・・って?おじちゃん気になるなぁー 「まぁ、そぉ簡単にいくわきゃねーっつの!アホらしぃーってなんだ?あの子?変な格好してんな」
視線の先には・・・って三六九さん!何ふらふらしてるんですか?って袴姿に刀をさして、それに加えてポニーテールっすか?そんな格好で東京に来たんですか?
「って、あいつ倒れちまうんじゃねーねか?」
麗さんの予想が的中!って三六九さーーん!
「おいおいおい!大丈夫かよ?」
急いで駆けり麗さんが抱き上げる!いいなぁ
「おい!袴着てっから坊主・・・だよな?綺麗な顔だなーって!こらっ大丈夫か?」
《ユサユサッユサユサッ》 麗さん揺らしすぎだって
「むーっ、と、とーきょー」
三六九さんが顔をしかめる。うん、たしかに怖いよね、東京。
「はぁ?って、大丈夫そうだな」
ゆるまった三六九さんの手から地図がコロリ。
「ん?なんでこいつ、うちの地図もってんだ?」
かわいらしく麗さんの膝の上で寝返り(寝てんのかい!って羨ましい!)を打つ三六九さん。って!うちの地図?なにそれー
「・・・スゥスゥ・・・どーじょー・・・いかなきゃ」
か、かわいい!言ってなかったけど、外見は超美少年なんだよなぁ三六九さん!十八歳だけど。ちなみに麗さんは十七歳。
「まぁ袴着てっからなー」
ん?麗さん、抱き上げたままどこへ行かれるんですか?
「うちの地図持って袴姿、寝言で道場とくれば、まぁうちの関係者だろ?」
あぁーおうちに送ってあげるのか!まぁなんだかんだで面倒見はいいからなぁ麗さんは。
「軽いな、こいつ」
ん?なんかおかしくない?どうして[あの]麗さんが初対面の人にこんなに親切なんだ?
罵倒して精神的病にすることはあっても、抱き上げて介抱なんて絶対しないお方だぞ?
だってほら
「何見てんだコラッ?」
って言っちゃってるし、三六九さん抱き上げたままで。
なんかありそうな予感がするなぁ!オタクに言わせればフラグが立ってますよ?これは。
そーこーしているうちに【無明道場】に到着!
三六九さん!よかったねぇー。
にしても、立派な道場だこと!長野の山奥とは大違いダネ!いろんな意味で。
「ついたぞー起きろよ!」《ユサユサッユサユサッ》
「まだいける、とーきょー、」
何の夢?
「起ーきーろ!」
《グワンッグワンッ》
「うぅぅ叔父さんデットぉー」
物騒だなぁおい!
「ちっ!スゥゥゥ・・・」 おおっと?来るか?必殺の一撃っ!
「おぉーーっ!きぃーぃ・・・って、何やってんだアタシ?こんなガキのために?」
今気付いたんかい!
(なんでなんだ?どうしてなんだ?・・・ん?なんつーか・・・これは・・・)
「み、三六九さん・・・!?」
え!?なんで三六九さんのこと知ってんの!?
「って!んなわきゃねぇーってな!あの人はたしか、アタシの一つ上のはずだし、それにこんなとこに来るわきゃねーし」
・・・なんか、訳ありみたいだなぁ麗さん。
「むむむぅ・・・ん?」 おっと?起きましたか!三六九さん!
「おっ!起きたか。大丈夫かよ?」
やっぱ、やさしいんだよなぁ麗さん。
でも外見小学生でも、こんだけやさしいのはおかしいってばねぇ?
「おまえ、名前は?んで、どーしてうちの地図もってんだ?」
完全に覚醒した三六九さん。やっと状況を把握した模様。
《ガバァッ》
「なっ!ここはどこだぁ!お、おぬしっ!何奴!」
まぁ、そぉなるはなぁ?
「なんだぁ?失礼なガキだなぁ!道端でいきなりおまえが倒れるもんだから、[この]俺が【無明道場】まで連れて来てやったんだよ!ったく!感謝しやがれ!」
そうだぞ!三六九さん!感謝なさい感謝を!
「さ、さようにございまするか!いや、先の失礼、御免なれ!この通りでございまする!」
いきなり土下座って・・・。ま、まぁ素直なのは三六九さんの最大の美的ですからなぁー。
「い、いいって!そこまでしなくてもっ!・・・そ、それより、さっきの質問に答えろ!」
(なんだよ!ア、アタシ何赤くなってんだ?) まぁ、素直に接されたことに、照れちゃったんでしょ?
こー見えても、麗さん照れ屋さんだし♪
「某、名を一条路三六九と申しまするっ!齢は十八。ここに来たのは、しばらくの間、ここにおいてもらうためにございまする!」
み、三六九さん!あーた外見小学生ですよ?
「は?いまなんつった?」 そりゃ疑うわな?
「この身をここに・・・」
「そっちじゃねぇ!名前のほうだ!」
ん?なぜそっち?
「一条路三六九にございまするが・・・?」
[麗さん考え中・・・]
(いくらなんでも三六九さまって・・・。んなわけねぇってのは、さっき確認したしなぁ?んじゃなんで三六九さまの名を名乗るんだ?しかもこんな子供が・・・。ん?まてよっ!わかったぞ!この子供、もしかして・・・)
[麗さん閃きました]
「おまえ、[あの]山から来たんだろ?」
[あの]山とは長野の山奥です。一応念のため。
「左様にございまするが・・・?」
(やっぱりな!だから初めて会った気がしないんだなあ)
「アッハッハッハッハ!なるほどねっ!手紙が来てるよ![しばらくあずかってくれませんか]ってな!」 手紙とは・・・やっぱ叔父さんかね?
「それにしても、別にそんな嘘をつかなくても大丈夫だぞ?ちゃんとうちにはおいてやるぞっ!あそこの人には世話になってるしな!」
あー、どおりで三六九さんを知ってるわけだな・・・。まぁ当の三六九さんはキョトンとしてるけどね。
「あぁすまない!アタシは無明道麗、十七だ!よろしくな。それで?坊主の名前は?」
「はっ!え、えっと一条路三・・・」
「本当の名前だ!」
んー?困ったねぇ?
「三、三六九にございまする!」
そーなんだから、しょうがない。
「ったく!あそこの人は揃って頑固だなぁー。まぁ、後で手紙で聞くかな?」
って今気づいたんだけど手紙行くんだね。山奥!
「・・・伝書鳩まだいるかな?」
なるほど、無限大だな鳩パワーっ!
ん?三六九さん、なんだか怒って・・・
「嘘ではありませぬ!」
まぁ、嘘が一番嫌いな人だしな三六九さんは・・・。
「わーったから、とりあえず部屋にいくぞー」
やっぱり麗さんだなぁー♪相手のことを微塵も考えてない手の引き方だぁ!
「ちょ、まって欲しいで・・・ってわわわっ!」
「な、うわぁ」
《ドテェェッ》
三六九さん、麗さんを巻き込んで転んじゃいました。まあ転けるわな。
《ムニッ》
なんと、三六九さん!手が麗さんの胸に!ですよっ!
「キャッ!」
バッ!と三六九さん、手を引きます。紳士だね!
ってか悲鳴かわいい。
「す、すまぬ!麗殿!」
(やわらかくて、大きい!初めてにありまする!)
すぐあやまる!これ、基本。
でもまぁ・・・
「て、てんめぇぇぇぇ!」
こうなるわけで・・・
「ご、誤解にございまするっ!事故でありまする!」 でもまぁこうして・・・
「許すか!この、変態小僧!!!」
二人は出会ったわけだし
「ギ、ギャァァァァァァッ!!」
まぁ、始まり、始まり?《チュドォォォォン》
《ドカッバキッズドッ》
・・・始まんのかな? |