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僕の宝物
作:バックハイ



22交差する想い


あの遊園地に行った日から次の週の金曜日…

「…ん…」


ベットで眠りに就いていた僕は、聞き慣れた携帯の着信音で目を覚ました

手を伸ばし携帯の画面を開く…見慣れない番号…

「…もしもし?」

「…マコ?私、由恵だけど…トモに番号聞いたんだ。ごめんね寝てた?」

そこから聞こえてきたのは由恵の声

「いいよ。起きてたから。それよりどうしたの?」

僕は起きてたふりをして由恵に聞いた


「…うん、あのね明日の夜とか空いてる?良かったら食事にでも行かないかな?」

突然の由恵の誘いに戸惑う僕。

「…いいけど…どうしたの?…急に」


「…あの、話したい事もあるんだけど…マコと二人で出掛けたくて…」

僕の言葉にそう由恵は答える

僕は
「分かった」と返事をして電話を切った



************

次の日、僕は自分の車に乗り駅前へと向かうとそこには既に由恵の姿があった

「由恵ちゃん!」

僕は助手席の窓を開け声を掛ける
僕に気が付いた由恵が助手席へと乗り込む

「迎えに来てくれてありがとうね。」

由恵がそう言いながら僕を見ると

「…なんかマコ、いつもと雰囲気違うね?マコの車に乗るのも初めてだし…緊張する…」

そう付け加えた

「そうかな?食事に行くなら車の方が便利かと思ってさ」

僕はそう言いながら由恵の方を見た
由恵は少し嬉しそうに笑っていた
僕はそう笑いながら答えると、由恵は嬉しそうに笑っていた。

「…ところで…何が食べたい?」

僕の言葉に由恵は少し考えながら

「何でも」

と笑った。僕はそれをちらりと見ながら苦笑いをした

…女の子の[何でも]程、プレッシャーなんだよな…


…と言う訳で…僕が悩みながら来たのは、少しこ洒落たイタリアンレストラン
白い壁と大きな窓の店内には観葉植物が並べられていて、キッチンは中まで見えるオープンスタイル
その脇にはワインセラーが置いてあり、何種類ものワインが並べられている様子だ

僕達は窓際の席へと案内された

「いいお店だね」

由恵がそう言って僕に笑いかける
僕はホッと胸を撫で下ろした

それから僕達は色々な話をしながら出てきた料理を口にした

「美味しい!」

嬉しそうに食べる由恵を見ながら僕も自然に笑顔になる


「…トモ、美咲に振られちゃったみたいだね…」

由恵がそっと口を開く
智博の事を心配している様子で、僕の方を見ないまま話を続ける

「…あの遊園地の日、トモが言ってたんだ…美咲に断られたって。…美咲はいつもそうだからしょうがないよって言ったんだけど…」


「智博は打たれ強いから平気だよ。美咲と付き合いたいって言ってるけど…僕からしてみれば何処まで本気なのかも分からないし…」


僕は由恵の言葉に返事を返す

「…じゃあ、マコは?美咲の事好きだって言ってたでしょ?」

由恵が真剣な瞳で僕を見る

「言ったろ?僕が美咲を好きって言ったのはそうゆう意味じゃないよ…」

僕がそう言うと由恵は僕を見たまま口を開く

「じゃあ、私の事は?もしも、私がマコを好きだって言ったら?」

僕は由恵の真剣な瞳から逃げる用に視線を皿へと移す

「由恵ちゃんも好きだよ…だけど…もしもの話は止めよう」


僕の言葉に、由恵はそれ以上は何も言わなくなり黙ったまま食事を始めた


(…由恵ちゃんはマコが好きなの?)

(…態度を見てれば分かるよ…)

僕はあの日の竜揮と智博の会話を思い出し、胸が高鳴っていた












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