僕の宝物(1/59)縦書き表示RDF


初めての小説でまだまだ下手くそですが、どうぞよろしくお願いします(汗
僕の宝物
作:バックハイ



1プロローグ


「マコ〜ちょっとこっち来て抱きしめて〜」

恥ずかしげもなく僕にそんな台詞を投げ掛ける彼女。
…おそらく見ているテレビがCMにでもなったのだろう…
ベットで横になっていた僕は、隣の部屋のその声を布団を被って聞こえないふりをした。

「ねぇ〜マコ〜」

返事の戻らない寝室へ彼女が向かってくる気配がした。僕は布団の中で足を抱え体育座りの様な格好で身を固くする。



ドンっっ!!

急にのしかかる重みに耐え切れなく、僕は小さく
「グェッ」
と呻いた。
被った布団が頭の部分からめくられ、僕の上に乗り掛かって来た彼女が上から僕の顔を覗き込む形で

「CM終わるでしょ〜早く抱きしめてよ!!」
と頬を膨らませる。

僕はやれやれ…と、布団から腕を出して、彼女の髪をそっと撫でる

出会った頃と変わらない、子供の様な笑顔を見ながら僕は幸福感に包まれる


「マコ…大好き…」

彼女も僕と同じ幸福感に包まれながら僕の唇に自分の唇を重ねた

隣の部屋から彼女が見ていたテレビの音が漏れてくる

もうCMなんて終わっている様子で笑い声が聞こえてくる

彼女はそれを気にも止めず、僕の上にのしかかったまま頭を僕の肩へと乗せると瞳を閉じた


僕はまた彼女の髪を撫でながら彼女の瞼に唇を寄せた。

微かに彼女の長い睫毛が揺れたが、彼女はそのまま瞳を閉じている


…僕の大切な宝物…

このままずっと僕の腕の中で同じ幸福感を感じ取っていて欲しい

…ずっと同じ時を刻みながら、二人で歳を重ねて行こう…


…僕は心の中でそう呟いて彼女を強く抱きしめた












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