ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
魔法の桃
 真夜中になにか食べるものはないかと冷蔵庫をあさっていたら、きれいな桃を一個見つけた。
 桃でもむいて食べるか、と思ったのだけど、はたと不思議に感じた。
 この桃は、たしか二か月ほど前に買ったものだった。果物屋で小さなビニール袋一杯分買い、一個だけ食べ残してその存在さえ忘れていた。
 桃はどこも腐っていない。いくら冷蔵庫に入れっぱなしとはいえ、二か月も持つものなのだろうか? 魔法の桃でもない限り、たぶん持たないと思う。ふつうは腐ってしまうはずだ。ということは、農薬がいっぱいかかっているとしか考えられない。
 ――こんなものを食べていたんだ。
 僕は妙に感心してしまった。
 中国の農産物には農薬が大量にかかっていることは知っていたけど、ここまですごいとは思わなかった。
 


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。