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コポォエッセイまとめ

最弱装備として有名な『かわのたて』を作ってみて思うこと(写真付き)

 へぇ……
 革鎧とかの硬度を上げるのって蜜蝋が使われてたのか……

 PCに表示された知恵袋を見て薄く口を開けながら思う。そして自分の身の周りに目を向ける。

 ……革の端材と蜜蝋がある…か。

 じゃあ作るしかないよな――


挿絵(By みてみん)
挿絵(By みてみん)

 革の盾(かわのたて)

 守備力:2
 値段:50ゴールド

 専門職ではない村人がモンスター怖さのあまり気休めに作った盾。
 革が薄い為軽量で持ち運びに優れているが石つぶてを防ぐ程度の防御力しか見込めない。無いよりはマシ程度の防具。
 斬撃、刺突、炎が弱点。


--*--*--


 つくったー!? すっごーい!

 はいどうも。フェフオウフコポォと申します。
 せっかくの連休なのでモノづくりに勤しんでみました。
 意外と簡単にできたのと、作ってみて思うところがあったので久しぶりにエッセイを書こうとおもいます。

 またいつも通り定型句を。

 はじめに、私が記す内容に関しましては、あくまでもエッセイです。
 個人の主観で感じるまま書き綴ったモノであり、純粋に『私はこう思った』という程度のモノでしかありません。
 内容によっては言っても仕方がないことを述べる愚痴のような物もままありますので、その旨ご了承をどうぞ宜しくお願い申し上げます。


 さて、今日のテーマは


 『最弱装備として有名な『かわのたて』を作ってみて思うこと』

 まんまですね。
 写真にも記しましたが、ちょっと革を使ったモノづくりをしてみたのです。

 といっても、最初から革の盾を作ろうと思っていたのではなく、当初作ろうと思ったのはネットで型紙が出ていた『ペストマスク』

挿絵(By みてみん)

 まぁ一応作ったのですが、やはり工作用の型紙だった為、革への転用は難しかったです。見た目の形だけで微妙。
 これはきちんと自分で型紙を作るしかないな……と出来に不満たらたらだった為、腹いせに端材の余りで作れそうな物をググってたら冒頭の発見。
 幸いな事に必要な材料があり、早速作ってみました。

 ――と言っても、材料しかわからない手探り状態での見切り発進。
 何となく蜜蝋をとかして液体状にし塗ってみるも誰が見ても失敗状態。見た目も汚い。

 『こなくそー!』と自暴自棄になって革を鍋に押し込んでみたらあら不思議。みるみる鍋の蜜蝋を吸収して良い状態になっていくじゃないですか。

 鍋から出して余分な蜜蝋を拭き取り冷ましがてら成形して放置すると、あっという間に固めの革が出来ました。

 ……正味30分やで。

 熱が取れた後、適当に持ち手用の革を切って床面(革の裏)とコバ(切りっぱなしの革の端)をいじり糸で縫いつけたら、牛の革、蜜蝋、糸しか使っていない、ほぼ天然素材の『かわのたて』の完成! やったぁ! すごい手抜き!

 持ち手を金具で留めるとかの方法で作れば、きっと1時間くらいで作れますね。

 実験だった為、蜜蝋も少し控えめの量、さらに3mm厚の革なので、守備力はかなり低い出来。
 実用に耐えさせる為には、き加工処理をしていない革を使う必要がありそうです。ただその分重さも凄い事になるでしょうけれど。 

 さて、この最弱装備として知られる革の盾。
 物語を書かれる事の多い『小説家になろう』内でも序盤あたりに、よく使われているのではないかと思ったのですが、実際作ってみて思いました。


 革の防具を作れるのって……実は意外と文明進んでないか?


 と。

 そうなんです。よく未発達・未発展な文明で革の装備が出てくると思いますが、実は革の装備を作るのって、ある程度は文明が進んでないと『量産』は、できないんじゃないかと思ったのです。

 『魔物の軍団は、みな革の装備だ(笑)』

 いやソレ笑えないぞ。量産できるだけの技術があるって事はヤバイぞマジで。

 まず革。

 革が大量に使えている時点でかなりやばい。
 防腐処理等、使える状態にする『鞣し』技術と知識。そして設備が必須となり、科学技術が無いのであれば、フルタンニン鞣しとなり、植物タンニンの抽出などの知識が必要。
 そしてタンニンは、鞣しだけでなく、接着剤、食品加工、家畜飼育様々な利用法が可能。量産する程であれば、おおよそタンニンを抽出する専門設備がある事になる。

 革を鞣す為の一大設備も必要になり、木材の加工技術や家屋建築の技術も必要。
 漉き加工は革をミリ単位で一定の厚みに切断する加工の為、非常に繊細な技術も併せ持っていることになり、この時点で『魔物の軍団は、みな革の装備だ(笑)』は、笑えない状態まっしぐら。

 更に問題は加工だ。

 革は非常に丈夫な素材の為、その丈夫な素材を加工する為の道具は更なる丈夫さが求められる事になる。
 その丈夫な素材とは何か。

 『鉄』だ。

 鉄は何かで見たので記憶頼みではあるが、星の爆発の直前など、その内部では超超高圧高熱で圧縮などがおこり様々な物質の変換が行われているらしく、その爆発の直前『もう変化できません。限界です。』となった時に生まれる元素が『Fe』だと聞いたことがある。
 間違いかもしれないので気になる方は各々調べて頂きたいが、何が言いたいかったかというと、異世界とはいえ同じ宇宙法則に従っているとすれば『鉄は安定した素材として大量に存在する』という事になり、文明が発展すれば必ず利用される。

 ……そうだとすれば、革の加工に適した丈夫な素材として選ばれるのは何になるか。間違いなく鉄だ。
 大量に革製品を作り上げる集団がいれば、その道具として鉄が使われる――つまり製鉄・加工技術を構築している可能性がある。

 ちなみに革製品を作る上で、道具は一体どんなものが必要になるかというと。

 針と糸
挿絵(By みてみん)

 ちなみに糸を通せて折れにくい丈夫な針が良い。
挿絵(By みてみん)

 ヒラメ打ち、ヒシメ打ち
挿絵(By みてみん)

 針だけで革に穴をあける事は無理なので、革に穴を開ける為の道具。等間隔で縫いやすい穴をあける事が出来る。

 木槌
挿絵(By みてみん)

 蜜蝋、蝋|(糸の通りを良くしたり、革の硬化)
挿絵(By みてみん)

 革包丁
挿絵(By みてみん)

 穴あけボンチ
挿絵(By みてみん)

 ヒシメとかで、きちんと縫い合わせられるようにする為のガイド
挿絵(By みてみん)

 金具で留める際に使用する金具専用の打ち具
挿絵(By みてみん)



 『魔物の軍団は、みな革の装備だ(笑)』

 笑えねぇ。

 針やこんな道具を作れる時点で、おおよそ鉄製の剣か斧を持っているはず。
 そしてそんな技術があれば最低でも鉄の矢じりの弓矢、バリスタなんかも作っている可能性が高い。

 革の装備は弱い。
 これは間違いない。

 でも、それを量産する技術があるとすれば、それは間違いなく恐ろしい存在なのではないだろうか。




 ――まぁ? こんな事を書いても『魔物の軍団は、みな革の装備だ(笑)』って書くけどね。

 だってファンタジーなんだもの。うん。

 あれよ。皆おうちでせっせこ爪とかで穴開けて革紐切って雑に縫い合わせてるんやって。
 量産してないんよ。各個生産。うん。偶然できてん。


 以上。『かわのたて』を作って思った事でした。

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