2.依頼内容!
「おっお茶でございます!」
美香が(多分)客の外国人にかなり動揺しながらもお茶を出し、俺の横のソファーに座った。サクラも俺の横のソファーに座り、外国人をくいいる様に見入っている。
・・・・・・・・・沈黙。
外国人のお茶をすする音だけがする。うっ・・・こういう時ってどうしたらいいだろ・・・。
「あの・・・・・一体あなたは誰なんでしょうか・・・?それで一体なんの御用で・・・?」
沈黙を破ったのは意外にも美香だった。こういう時はあんまりしゃべんないからな。サクラもちょっと驚いた顔で美香を見る。
「あっ私はアドラ・ミリといいます。ここは何でもやってくれると聞いて、依頼を頼みに来たのですが・・・」
誰に聞いたんだ!と俺が心の中でツッコミを入れる。
「まぁ内容によりますが・・・・・ね。」
俺が言うとアドラさんは封筒を差し出した。封筒の中には写真が入っていた。
「花・・・・・?」
その封筒に入っていたのは何かの花の写真だったのだ。
「はい。それは魔界に咲いている花、『ポイズンフラワー』です。」
ポイズンフラワーとは魔界に咲いている花で薬などを調合する時に使われる花。でも咲いている場所が定まらずその上、危険な所に咲いているので手に入れるのがとても大変なんだよな。だから売ってたとしてもとても高い。
「ちょっと待って!魔界の事を知ってるということはあなた・・・能力者?」
あっ確かに!サクラの言う通り魔界の事を知ってるって事は・・・
「ええ。能力者です。」
あっさりとアドラさんは答えた。
「で・・・依頼というのはポイズンフラワーを手に入れる事ですかね・・・?」
「はい。そうなのですが・・・出来ますか・・・?」
さすがにちょっとこれは少々考えた。魔界に行くとしたら1日じゃ帰ってこれないし、もう明後日には卒業式を俺達は控えている。今日行くとすると明後日には帰っては来れまい。
「今すぐじゃなきゃダメですか?」
「あっいいえ!手に入れられればいいので・・・」
だとしたら春休み中に行けばどうにかなるかもしれない。
「じゃあ・・・」
俺はサクラと美香の顔をちらりと見た。2人ともコクッとうなずいた。
「依頼は受けさせてもらいます。」
「ほっ本当ですかっ!ありがとうございますっ!!」
アドラさんは深々と頭を下げる。
「いっいえ!」
そして何故かこっちも礼をした。
そしてアドラさんが帰った後・・・・・・・・・・・・
「ねぇあたしは良かったけどさ・・・あんなに簡単に依頼受けちゃって良かったの?」
とサクラが話しかけてきた。
「別に。良かったんじゃねぇの?」
「いやぁ・・・ならいいケド・・・」
でもこの時、俺は分からなかった。この依頼を受けた事をかなり後悔する事を・・・・。 |